シーナリーに関する情報とインストール手順

シーナリーに関する情報とインストール手順

X-Planeのシーナリー

シーナリーは,一つのフォルダーの中にある”ひとまとまりのデータ”です。

シーナリーの種類によってフォルダー内にあるフォルダーやデータの構成が違います。

シーナリーの最小構成区域は,各緯度・経度の1度単位です。

シーナリーフォルダー内には必ず“Earth nav data”フォルダーがあり,この中に緯度・経度10度単位のフォルダー,その中に緯度・経度1度単位のdsfファイルが入っています。

広範囲にわたるシーナリーでは,複数のdsfファイルが入っていることがあります。

またシーナリーを作る時に使うWED(WorldEditor)を使ってすぐに修正・編集できるよう,ソースファイルが付属しているシーナリーもあります。

飛行場シーナリーの例「白川滑空場」シーナリーフォルダーの内容

シーナリーの種類

X-Plane11のシーナリーには次のような種類があります。

空港・飛行場シーナリー

空港・飛行場・ヘリポートのほか周囲の風景データを網羅しており,シーナリーフォルダーの中にある“Earth nav data”フォルダーの中に”apt.dat”があるシーナリーです。

この”apt.dat”に飛行場名,滑走路の位置や長さなど飛行場に関するデータがテキスト形式で書かれています。

緯度・経度フォルダー内にある”.dsf”ファイルには,シーナリー内の建物や風景などの構成データが,バイナリー形式で納められています。

風景シーナリー

市街地や橋などのシーナリーで,シーナリーフォルダーの中にある“Earth nav data”フォルダーの中に”apt.dat”がないシーナリーです。

フランスにある橋のシーナリーの内容です

メッシュシーナリー

フォトシーナリー

フォトシーナリーは,一つのフォルダーの中にHDメッシュ以上の精細地形メッシュと,衛星写真から加工した地表面のテクスチャーを連結した,いわば拡張メッシュといったものです。

“Earth nav data”フォルダーの中に10度単位の緯度経度フォルダーがあり,その中にdsfデータがあるほか,シーナリーフォルダーの中に”terrain”と” Texture”フォルダーのあるシーナリーです。

Ortho4XPで作成したフォトシーナリーフォルダーの内容です

メッシュシーナリー

メッシュシーナリーは地形を表示するためだけにあるシーナリーで,地形を修正した部分的なメッシュシーナリーが公開されており,地形修正シーナリーは商用製品にも含まれていることがあります。

“Earth nav data”フォルダーの中に10度単位の緯度経度フォルダーがあり,その中にdsfデータだけがあるシーナリーです。

地形修正のためのメッシュシーナリーの内容です

特殊なシーナリー

修正シーナリー

邪魔なオブジェクトを隠すシーナリー

シーナリーの構成は,メッシュファイルそっくりですので,作者の説明がないと見分けがつきません。

通常の修正は空港シーナリーや風景シーナリーに組み込んでしまうのですが,元シーナリーを変更せずに修正する時,元シーナリーとともに使用するものです。

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地表面を覆うシーナリー

シーナリーの構成は,メッシュファイルによく似ていますが,フォルダー内に”dds”と”pol”拡張子のあるフォトデータのあるシーナリーです。

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補完シーナリー

風景を補完するシーナリー

先に説明した修正シーナリーのように,風景に建物やオブジェクトなどを追加したり削除したりするシーナリーです。

カバーする区域が大きく,置き換えを前提にしている点で修正シーナリーとの違いがあります。例としてはX-Plane10用のw2xp,X-Plane11用のSimheavenXシリーズ,X-Prefab sceneryがあります。

シーナリー・ライブラリー

シーナリー・ライブラリーとは

ライブラリー以外のシーナリーから参照される部品を集めて公開しているデータフォルダーです。

シーナリーフォルダーの中に“Earth nav data”フォルダーがなく,” library.txt”というファイルのあるフォルダーです。

OpenSeceneryXライブラリーフォルダーの内容です

シーナリーフォルダーの名前

シーナリーライブラリーと補完シーナリー以外のフォルダー名は自由に変えることができる

シーナリーフォルダー名は,作者が長い名前を付けているものがあります。

けれどもシーナリーライブラリーと補完シーナリー以外はこのフォルダー名は利用者が好きな名前に変更することができ,変更はX-Plane11での使用に影響はありません。

フォルダー名の変更は自分がデータを整理する時に便利だという理由のほか,Scenery packs.iniが作られるときの並べ替え時に利点があります。

補完シーナリーとシーナリー・ライブラリーのフォルダー名は変えてはいけない

この2つのシーナリーは,フォルダー名を変更すると動作しなくなります。これらのシーナリーは,フォルダー名を参照しながら動きます。

ダウンロード

ダウンロードページ

X-Plane11のシーナリーは以下のページからダウンロードできます。

それぞれのページへのリンクは,“LINK”ページをご覧ください。

それぞれのサイトで検索することもできますが,空港名やコードがわかっていればGoogleやBingで検索して探すことができます。

X-Plane.org X-Plane11に関するデータが集まっている組織ページです。

Avsim Library X-Plane11のほかFS2004以降のシミュレーターデータもあります。

Flightsim.com フライトシミュレータ総合ページです。X-Plane.orgやAvsim libraryにないデータもあります。

APXP.INFO X-Plane11の空港・飛行場を国別に整理しているページです。

インストール手順

展開後のフォルダー内容確認とインストールするフォルダー

インストールを始める前に,シーナリーフォルダーの内容を見てシーナリーの種類を知っておきましょう。

シーナリーの種類を知ることで,その取扱いが変わります。

インストール先フォルダー

Custom Sceneryフォルダー

原則として,すべてのシーナリーやライブラリーはX-Plane11をインストールしたフォルダー内にある”Custom Scenery”フォルダー内に入れます。

Custom Sceneryフォルダー以外のフォルダー

シンボリックリンクという仕組みの使えるOS(Windows10もその一つです)では,”Custom Scenery”フォルダー以外のドライブやフォルダーにシーナリーやライブラリーを収納し,シンボリックリンクを”Custom Scenery”フォルダーに入れるという使い方ができます。

またWindows10であれば簡易な方法としてショートカットを”Custom Scenery”フォルダーに入れるという使い方もできます。

圧縮データの展開

ダウンロードしたファイルは,通常”.zip”,”.rar”,”.7z”という拡張子が付いた圧縮されたデータで提供されます。

これらのデータは,展開ツールを使って開きますが,中に連結して展開する必要のあるデータとして公開されているものがあります。

圧縮データの内容を確認するため,必ず”Custom Scenery”フォルダー以外のフォルダー内で仮フォルダーを作りその中に展開してください。

展開ツール(7z)

先に書いた数種類の圧縮形式のデータや,データの連結を前提として公開されているデータもあり,これらを取り扱うには” 7-Zip”というソフトウェアを使います。

このソフトウェアツールは,Windows,Linux, MacOSのOSごとに用意されています。

Custom Sceneryフォルダー

ここにシーナリーやライブラリーフォルダーを収納しますが,それ以外のフォルダーが入っていた場合にはX-Plane11はこれを無視します。

けれども外部アプリを使ってシーナリーやライブラリーを取り扱う場合には,異常動作を招かないようそれらのアプリの注意書きをよく読んでフォルダーを置くようにしましょう。

このフォルダーには” Scenery packs.ini”という,シーナリーとライブラリーを定義・管理するテキストファイルがあります。

Scenery packs.iniとは

Scenery packs.iniファイルは,Custom Sceneryフォルダー内にあるシーナリーやライブラリーを記述定義し,表示する順番を決める重要なデータファイルです。

再構成と初期化

このファイルは,X-Plane11がスタートするごとに”Custom Scenery”フォルダー内をチェックして再構成されます。

X-Plane11スタート時,フォルダー内に”Scenery packs.ini”ファイルがなければ,新たに作成されます。

強制的に初期化するために一旦”Scenery packs.ini”を削除した後にX-Plane11をスタートさせるという手順をとることがあります。

新たに作成された“Scenery packs.ini”ファイルに書かれているフォルダー名は,”Custom Scenery”フォルダー内にあるフォルダー名をASCIIコード順に並べ替えるため,このままではちゃんとシーナリーが表示されません。

Scenery packs.iniのシーナリー定義

シーナリー種類ごとのScenery packs.iniファイル内の定義順は上から次のようになります。

1 空港・飛行場シーナリー
2 風景シーナリー
3 補完シーナリー
4 フォトシーナリー
5 メッシュシーナリー

修正シーナリーは,修正対象シーナリーの上位に置く必要があります。

なおライブラリーファイルは,どの位置にあってもかまいません。

この順番が狂うと,空港が表示されなかったり,修正が上手く働かないことがあるので注意して定義を記述する必要があります。

Scenery packs.ini操作ツール

メモ帳・エディター

Scenery packs.iniファイルはテキストファイルですから,Windows10であれば付属のメモ帳を使って記述・編集ができます。

高度な編集をしたいときにはエディターを使いますが,フリーウェアの中にも”notepad++”のような高機能なものがあります。

Scene manager

シンボリックリンクを扱うフリーウェアツールです。

小規模な区域のシーナリーのテストには便利なツールです。

利用に当たっては,シーナリーフォルダーの名前を変えて使う必要があります。

利用法は,私の記事に記述しています。

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xOrganizer+xToolbox

Scene managerを高機能にしたWindows専用ツールです。

シーナリーフォルダーの名前を変える必要がなく,”Earth nav data”を読み取って地域ごとのフォルダーに分類し,フライトプランなどのさまざまなシチュエーションごとに使う最低限のシーナリーを選び,シンボリックリンクの操作と”Scenery packs.ini”ファイルを作成するツールです。

世界中のシーナリーを一括して管理する時に使う便利なツールです。

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