北海道を飛行する際,道東の大きな空港を思い浮かべるとき,まず名前が浮かぶのが釧路空港です。「たんちょう釧路空港」という愛称がつけられ,中央がへこんだ大きな屋根をもつターミナルビルが見られます。原生林の中にある,この空港のシーナリーをX-Plane11に導入します。
X-Plane11導入日記(その134)
X-Plane11で訪れる原生林の中の釧路空港
盛土の上に築かれた空港
釧路空港は,原生林のなかに盛土をして作られた空港です。
北海道開発局のページに,丘陵地にあり滑走路の延長方向がいずれも傾斜地になっている地形的条件からこのような工法を採用したことが書かれています。
夏時期には,北海道東部への観光の玄関口として賑わう空港です。
フライトシミュレーターファンにとっては,北海道周遊飛行の中間地点のひとつになる空港です。
実は日本の最東端にある空港は根室中標津空港なのですが,東京への直行便は1日1便です。
釧路空港は,東京への直行便が7便あります。
2006年10月に「たんちょう釧路空港」という愛称がつけられました。
空港ターミナルビルの空港名称横には,飛んでいる丹頂鶴の看板が取り付けられています。
XーPlane11の釧路空港シーナリー
現在公開されているシーナリーは,2017年にバージョンアップされたものです。
このシーナリーの説明には,FS2004シーナリーから一部再現できなかったものがあると記載されています。
FS2004で公開されているフリー・シーナリーはないので,デフォルトの空港から変換されたものかもしれません。
釧路空港シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
空港データはX-Plane.orgからダウンロードします。
タイトルは,”RJCK Kushiro Airport 1.1.0”です。
ダウンロードしたファイル名は,”Japan_RJCK_Kushiro.zip”です。
ライブラリー
空港シーナリー表示に必要なライブラリーは,つぎの4種類です。
OpensceneryX
CDB Library
Autogate(Options)
これらをあらかじめインストールしておいてください。
そのほか,高精細地形データやAirport Environment HDなど空港シーナリーを改善するライブラリーもあるので併せて利用してください。
インストール
空港シーナリーをインストールする前に,表示に必要なOpenSceneryXライブラリーをインストールしておいてください。
空港シ-ナリーのインストール手順は,次のとおりです。
2 展開してできた,”Japan_RJCK_Kushiro”フォルダーをX-Plane11>Custom Sceneryフォルダーにコピーします。
以上で導入作業は終了です。
X-Plane11での表示
まず空港ターミナルビルとエプロンです。
FS2004用のシーナリーと比較してみたのがつぎの写真です。
アプローチアンドランディングジャパンの釧路空港オブジェクトとターミナルビルの形状が似ているくらいでした。
なお丹頂鶴の看板は,取り付けられていません。
冬景色にすると周辺だけが,白くなっています。
FS2004の方は真っ白ですから,X-Plane11シーナリーの季節表現の限界を感じてしまいました。
また,このシーナリーでは釧路空港の特徴である盛土は,残念ながら表現されていません。
X-Plane11の滑走路を地形に合わせるオプションを有効にしてみましたが,変化はありませんでした。
FPSについて
晴天時の空港滑走路上と飛行中について,FPSは”3jFPS”OFFで29以上と快適な軽いシーナリーになっています。
この軽さは,釧路空港名物の霧で視界を制限し,ILSを使うときにも貢献してくれると思います。
まとめ
釧路空港の特徴である盛土を表現し切れていない点は残念ですが,ターミナルビルとエプロンをよく再現しているシーナリーです。
X-Plane11デフォルトで周辺の原生林の表現は確保できているので,北海道の飛行を楽しめるシーナリーになっています。
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版で表示確認をしています。
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