X-Plane11導入日記(その125)
SID/STARを含む飛行計画を作成できるビジュアルプランナー
VFRであれば,Plan-Gで十分実用的なのですが,IFR用の飛行計画を作るとき,各空港のSID/STARを含むプランを作成したいことがあります。
空港のチャートを参考にすれば,テキストベースのプランナーでも可能ですが,X-Plane11に付属しているかどうかを確認するのが面倒です。
通常,X-Plane11に付属しているSID/STARだけを飛行計画に反映させるには,Plan-Gなどで空港間の計画を作っておき,付属しているX1000などのアビオニクスでSID/STARを組み込むという方法をとることになります。
たしかにこの方法でも可能ですが,地図が小さいので快適とはいえません。
少し操作が複雑ですが,Plan-Gのようなビジュアルプランナーで,X-Plane11に付属しているSID/STARだけを飛行計画に反映できるフリーウェアのフライトプランナーがあります。
高機能のビジュアルプランナー ‘Little Navmap’
‘Little Navmap‘は,SID/STARを含む計画を作成できる高機能なプランナーです。
利用できるSID/STARは,有料のものも利用できますが,X-Plane11に付属しているSID/STARに限定することもできます。
実際のところ,有料データのSIS/STARを導入しても,それがX-Plane11になければ,新しく作る必要があります。
実地に訓練で利用する場合には有用ですが,ホームパイロットには最新データは必要ないのかもしれません。
‘Little Navmap‘の操作については,付属のマニュアルを読み込む必要がありますが,残念ながら,日本語版は用意されていません。
この記事では,’Little Navmap’の導入とマニュアルの収納場所について説明します。
‘Little Navmap’のダウンロードとインストール
ダウンロード
‘Little Navmap’は,つぎの’Alex’Projects’からダウンロードします。
このトップページのNewsの中にある数種類のバージョンから最新版のリンクをクリックします。
するとダウンロードリンクが表示されます。
‘Little Navmap’は,Windows,Mac,Linuxの3つのOS用が一つの行に並んで表示されています。
Windows10で使うには,左端のWindowsリンクをクリックしてダウンロードします。
今回ダウンロードしたファイルは,”LittleNavmap-win-2.2.4.zip“です。
インストール
ダウンロードしたファイルを,収納先のフォルダーに展開します。
私の場合は,いつものように”C:\tools“に展開しました。
‘Little Navmap’のドキュメントにも記載してありますが,収納先はWindows10の場合,必ずプログラムフォルダー以外の場所にしてください。
‘Little Navmap’は,レジストリーに影響を与えないので自由に配置できます。
‘Little Navmap’の起動
収納したフォルダー内にある”littlenavmap.exe“をダブルクリックして起動します。
なお,互換性の設定は不要です。
よく使うのであれば,”littlenavmap.exe“を右クリックしてアイコンをスタートメニューに追加しておくと良いでしょう。
X-Plane11フォルダーの登録
‘Little Navmap’をはじめて起動すると,フライトシミュレーターをインストールしたフォルダーを聞いてきます。
‘Little Navmap’は,FSX,P3D,X-Plane11に対応しているので,使うシミュレーターを選んでフォルダーを登録します。
私の場合は,X-Plane11しかないのでそれを登録することにしました。
登録すると,フォルダー内にある空港データやウェイポイントデータが数分で読み込まれます。
データが読み込まれると’Little Navmap’を使うことができるようになります。
読み込まれたら結果が表示されるので,データベースの場所をメモしておきます。
Ver8.1以前のシーナリーデータは,読み込めないのでエラーが表示されます。
起動した時の利用イメージについては私がちゃんと使いこなせていないので,”Alex’Project“の中にある画面を引用させてもらいました。
操作マニュアルの場所
収納場所は,”Littel Navmap“フォルダー内にある,”help“フォルダーです。
このフォルダーに納められている操作マニュアルは2つに分かれています。
“Littele Navmap”の操作に関わるpdfファイルと,”Littele Navmap”に表示されるアイコンの意味を解説したhtmlファイルです。
後者は,ブラウザーの翻訳機能を用いれば日本語で読めます。
リモートコンピュータに”Littele Navmap”をインストールする
ドキュメントに記載がありますが,LANで接続したリモートコンピュータに”Littele Navmap”をインストールして使うことができるそうです。
“Littele Navmap”は,AI機表示できるムービングマップとしても利用できるようなので,リモートコンピュータが活用できるのは,サーバーの負荷を減らす意味でありがたい機能だと思います。
日本語訳した利用方法の概要を下の画面に掲げておきます。
先にメモしたデータベースの位置は,リモートコンピュータで”Little Navmap”を設定する場合,データを取り出すときに必要になります。
まとめ
私は,SID/STARを含む高機能のフライトプランを作れるアプリが,フリーウェアで公開されていることに驚いています。
‘Little Navmap’は高機能のため,英語の苦手な私が操作方法を説明するには時間を要しますので,後日改めて記事を書くことにします。
また,このソフトウェアは,寄付を募っておられますので,私はしばらく使ってみて「いいね」と思えたら寄付するつもりです。
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版で動作確認をしています。
コメント
ありがとうございました。
無事にロードできました。
tokotoko様
お問い合わせの件ですが,X-Plane11ではベースフォルダーの指定だけで利用できるはずです。
マニュアルにもこう書かれています。
また”Scenery Configuration File”については,こう書かれています。
FSXやP3Dで利用するときには必要なことがあります。
私は,FSXで利用するためにFSXのデータベース作成の際に別フォルダーを指定しています。
参考にして下さい。
私もX-Plane11を使っていますが、インストール時のScenery Configration Fileのパスがわかりません。
X-Planeのどのフォルダ(ファイル)を参照すればいいのでしょうか。
Fright Simulator Base Pathのパスは、x-plane.exeが入っているフォルダを参照しました。
よろしくお願いします。
お役に立てて幸いです。
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
多大な時間と労力を費やしましたが、感動的ソフトウェアでした。X-Plane11 Boering 737-800 Ziboで楽しんでいます。ありがとうございました。
X-Plane11にはSIDがありますが,デフォルトのFSXにはSIDがないのかもしれませんね。
私は,FS2004とFSXでは,”Flightsim Commander 10″でプランを作るので,気がつきませんでした。
申し訳ありませんでした。
早速のご返事ありがとうございます。
FSXではDepartureの項目がなく、ProceduresにはApproachとTransitionが記載されています。マニュアルではFSXでは5文字に制限され変更して記述するとの記載がありますが、見当たりませんでした。
見つけたら報告します。
今後とも楽しく閲覧させて頂きます。
お読みいただきありがとうございます。
対応しているシミュレーターが多いようですね。
さて,SIDですが,アイコンではなく,ここにあります。
SIDの位置:スクリーンショット
お久しぶりです
いつも楽しく読ませていただいています。
FSX(SE)で使えましたので報告します。
凡例のマークで視覚的によくわかります。
SIDは見つかりませんでした。
空港。NAV。経路。上昇。降下。FLT PLAN。経路変更。FSXとの連接等。これ一つで飛行を楽しめます。とても良い情報ありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。