X-Plane11が11.33に更新されました。今回の更新では,プログラム本体部分ではVRを利用したときの不具合を解消するのが主な改良点でした。併せてデフォルトの空港シーナリーが多数更新され,6カ所日本国内の空港シーナリーがあたらしくなりました。フリーウェアの空港と比較し,どちらを使うかを調べました。そして11.33に更新後のライブラリーの後始末についても説明します。
X-Plane11導入日記(その119)
デフォルトシーナリーの改良が進んだX-Plane11.33r1
X-Plane11が11.33r1に更新されたことがツイッターに2019年5月3日告知されました。
X-Plane11起動時に選択すると,いつもどおりオンラインでバージョンアップされます。
今回の更新では,プログラム本体部分ではVRを利用したときの不具合を解消するのが主な改良点です。
しかし今回の更新のもう一つの目玉は,デフォルトの空港シーナリーが多数更新されたことです。
世界中の223空港のシーナリーがあたらしくなり,1460カ所のシーナリーが追加されました。
日本国内では5カ所のシーナリーが更新され,1カ所が追加されました。
今回,これらのシーナリーとフリーウェアの空港と比較してどちらを使うのが良いかを調べた結果をご報告します。
併せて,11.33に更新後に具合が悪くなった滑走路番号表示を元に戻すためのライブラリー更新について説明します。
更新・追加された日本国内のデフォルトシーナリー
今回更新・追加されたのは,つぎの6カ所です。
RJFO:大分空港,RJKA:奄美空港,RJSK:秋田空港,RJTH:八丈島空港,RJTT:羽田空港
RJTI:東京ヘリポート
フリー・シーナリーとの比較
私の判断した結果は次のとおりです。
まだご紹介していないフリーシーナリーがありますが,今回の改良されたシーナリーについて説明いたします。
フリーウェアを残すのが良いもの
RJFO:大分空港
デフォルトシーナリーの大分空港は,空港選択画面できちんと3Dシーナリーと表示されます。
あっさりとしたシーナリーですが,滑走路横の”OITA”の文字が加わっています。
FS2004から移行したフリーシーナリーは,空港ターミナルビルの形状とホバークラフトなど空港内のオブジェクトがあるので雰囲気作りに役立っています。
RJTH:八丈島空港
空港周囲と,空港内の静置オブジェクトでフリーシーナリーの方が良い雰囲気です。
デフォルトシーナリーの方が良いもの
RJTI:東京ヘリポート
ここは,全く新しく追加されたシーナリーです。
フリーウェアと比べ,建物とオブジェクト静置ヘリが多くなっています。
RJTT:東京羽田国際空港
フリーシーナリーは,滑走路と誘導路の表示にオルソフォトをそのまま使っているため,扁平な旅客機が表示されたり,滑走路がギザギザに表示されるという現象があります。
国内線ターミナルの雰囲気はよくできているのですが,この不具合のため私は導入を見送っていました。
今回のデフォルトシーナリーの改良でも国内線ターミナルの改良は今ひとつでしたが,国際線ターミナルと格納庫周辺は一新されてリアルになりました。
更新後のFPSの低下もなく快適です。
デフォルトシーナリーのままで良いもの
RJKA:奄美空港
これまでは,’Prefab scenery‘の表示に頼っていたのですが,今回の改良でターミナルが加わりました。
そして滑走路横の”AMAMI”空港表示も加わりました。
RJSK:秋田空港
誘導路両側表示と空港内敷地表示の更新,そしてターミナルビル横にいくつかの建物が加わっています。
滑走路番号表示の不具合の解消
X-Plane11はデフォルトで米国式の滑走路表示を用いているため,一桁の番号の場合,先頭の”0″が表示されないという不具合があります。
これを修正するのが,”Airport Environment HD“なのですが,更新すると同時にライブラリーの改善部分が上書きされてしまいます。
11.33に更新したあとで,”Airport Environment HD”のオプション1と1.5を再インストールしてください。
こうすることで,国内の空港における滑走路表示が正常になります。
まとめ
デフォルトシーナリーの改良は,ゲートウェイで確認できますが,今回のようにLaminarResearchのページでシーナリーの改良が大々的に告知されるのは,私はこれまで経験していません。
この改良が,メジャーバージョンアップでなくマイナーバージョンアップなのですから,まだまだX-Plane11の改良が続くということであり,楽しみになりますね。
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ11.33r1で確認をしています。
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