X-Plane11でVFRを楽しむとき,高性能のナビゲーション機器を搭載していない機体を使いたくなることがあります。
今回ご紹介するのは,古き良き時代のビンテージ機です。
もっとも,安全のために外付けのムービングマップを使えば迷うことはありません。
レトロな雰囲気を十分に楽しめる”Navion 205″をご紹介します。
X-Plane11導入日記(その118)
本格的にビンテージ機体を再現した”Ryan Navion 205″でレトロなVFRを楽しむ
“Navion“は,第二次世界大戦後にあの有名なP-51戦闘機を設計したRyanという会社が設計した練習機です。
日本では,さほど有名という機体ではありませんが,米国内では未だに飛んでいるビンテージ機の一つです。
“Navion”は,操縦席だけが機体上部に飛び出している低翼の単発機です。
私がこの機体の外観を見たとき,富士重工が生産していた軽飛行機FA-200エアロスバルを思い出しました。
X-Plane11の”Navion 205″
この機体は,X-Plane11向けに機体データを販売している”vFlyteAir“が,自社の製品の販売促進のためにフリーウェアとして公開したデータです。
“vFlyteAir”のページでは,魅力的な軽飛行機が販売されています。
“Navion205″をフリーウェアとして公開していることも,このページで紹介されています。
データのダウンロードとインストール
ダウンロード
データは,X-Plane.orgからダウンロードできます。
タイトルは,”nFlyteAir Ryan Navion 205 Vintage Freeware 1.1.2”です。
ダウンロードしたファイル名は”vFlyteAir_Navion205_v1_1_2.zip”です。
インストール
ダウンロードした”vFlyteAir_Navion205_v1_1_2.zip”を適当な場所で展開します。
できあがった”vFlyteAir_Navion205_v1_1“というフォルダーをX-Plane11>Aircraftフォルダーにコピーすればインストール作業は終了です。
フォルダー内には,レトロな用紙に印刷された説明書がpdfファイルで収められています。
X-Plane11での表示
フライトの作成では,アイコンファイルが用意されているので,機体画像が表示されます。
これを選択します。
コックピット
コックピットの左側にあるナビゲーション機器も旧式のものです。
必要なQuickLookは,セスナで設定したものをコピーして,天井部分など少し手直しするだけで利用できます。
いくつかの視野を確保しておけばビンテージなコックピットでレトロなVFRを楽しむことができます。
左前を表示したとき,窓にハンディGPSが表示されます。
そのときに使うのが,”AviTab”です。
この装置は,VRで利用する時に画面が表示可能ですが,通常の3Dコックピットでは利用できません。
この装置の表示を消す方法は,GPS装置の取り付け部分をフリーカメラで表示しクリックすることです。
こうすれば,すっきりとしたコックピットになります。
代わりのムービングマップとして,先ほどの”AviTab”か,”Plan-G”を使いましょう。
機体表示
機体は,つやのある銀色のベアメタルです。
操縦席は,機体内部のハンドルで開くことができます。
ハンドル部分をQuickLookでセットしておけば簡単です。
もちろん,キー割り当てをして開くこともできます。
上空に上がると,地上の風景が機体に映り込むので真っ白にも見えます。
コックピットは,使い込んだ計器板やちょっと傷のあるガラスを再現しています。
日陰ではわかりにくいのですが,上空に上がって明るくするとビンテージ感がよく表現されています。
まとめ
この機体で”vFlyteAir“の作品の良さを知ってもらい,その他の機体を購入してもらおうということだと思います。
まるでスーパーマーケットでの試食販売みたいです。
もっともビンテージ機とはいえ,品質の良いフリーウェアとして公開してもらえたのですから,ありがたく使わせてもらうことにしましょう。
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版で動作確認をしています。
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