B747-400Dは,かつて日本の空の幹線航空路を担っていた主要機材です。
全日空と日本航空の2種類の塗装が用意されているX-Plane11向けに用意された機体がありますのでご紹介いたします。
X-Plane11導入日記(その86)
懐かしいB747-400DをX-Plane11に導入する
私はX-Plane11をVFR用のシミュレーターという位置づけで使おうと考えていました。
けれども最近フライトシミュレーターを始めようとされる方で新しく製品を購入しようとするときは,X-Plane11かP3Dしか選択肢がありません。
私としては,中古でFS2004を購入されることをおすすめしたいのですが,手に入らないときはしかたがありません。
そこで,X-Plane11で代表的な旅客機を探してみることにしました。
B747はそのうちの一つです。
日本の空を飛んでいたB747といえば,B747-400Dです。
調べてみるとX-Plane11向けに公開されていました。
少し課題もあるのですが,そのことも説明いたします。
データのダウンロードとインストール
ダウンロード
B747-400Dのデータは,X-Plane.orgからダウンロードします。
タイトルは”Boeing 747-400D 1.0”です。
ダウンロードウインドウにはVer10と11用の2つのリンクがありますので,11用を選んでください。
ダウンロードしたファイル名は”Boeing_B747-400D_XP11.zip”です。
インストール
ダウンロードした”Boeing_B747-400D_XP11.zip”を適当な場所で展開します。
出来上がった”Boeing B747-400D”フォルダーをX-Plane11をインストールしたフォルダー内の”Aircraft”フォルダーにコピーします。
アイコンファイルもフォルダー内に用意されているので,これでインストール作業は終了です。
フリーウェア機体の詳しいインストール方法は,私の記事をお読みください。
X-Plane11での表示
新しくフライトを作成するときに機体の選択ができます。
アイコンファイルがすでにインストールされているので,カスタマイズで画像を見ながら全日空(ANA)と日本航空(JAL)の機体が選べるようになっています。
なおデフォルトは,ユナイテッド航空の機体です。
羽田34R滑走路に駐めてみました。
ウェザリングを施した塗装になっています。
特に日本航空の機体は”汚れ”が目立つようです。
コックピットは3Dで表示されます。
PFD,EICAS,MCPはPopupしません。
そのためコックピット内のスイッチは,少し操作しづらいと感じました。
もしかしたら,VRで使うことを想定されているのかもしれません。
ここで大きな課題を発見してしまいました。
オーバーヘッドパネルにある航法灯などのスイッチです。
ボーイング社の機体は,スイッチONは進行方向前方へ,OFFは後に倒す仕様になっていますが,この機体では反対になっています。
デフォルトのB737-800ではちゃんとしているので,作者の方の誤解によるものだと思います。
コックピット内のスイッチ類が多いからなのか,FPSがかなり低下します。
セスナ機なら30FPSで表示できていたのに,この機体では時々12FPSに低下してしまいます。
試してみましたが,低解像度での表示しか対応方法はないようです。
飛行について
飛行については,離陸後にはすぐに自動操縦を行うのでFS2004と相違は感じません。
MCPの設定をきちんとすれば,自動操縦で問題なく飛行してくれます。
違和感のある飛行機雲
主翼端から発生する飛行機雲の表現に違和感を感じました。
どうも747-400のウイングレットのある位置あたりから飛行機雲が発生しているようです。
400Dはウイングレットがないので,違和感を感じるのでしょう。
FS2004やFSXの完成度の高いB747を使っていたので,期待が大きすぎたのかもしれません。
まとめ
今回は,X-Plane11で飛行できる国内線の大型機をご紹介するというものでした。
フリーウェアでここまで再現していただいているのでありがたいと思います。
この機体については,おそらく次回バージョンで課題の解決が行われるかもしれません。
スイッチの修正とPopupするEFISやMCPを含めて,使いやすい機体に改良されればいいなと思います。
この記事は,次の製品のバージョンアップ版で動作確認をしています。
コメント