大阪国際空港は,市街地にある大きな空港です。
この空港に思い入れのある作者の方が,X-Plane11向けに再現に徹底的にこだわったシーナリーを公開されています。
私のPCインフラにとって,少し重いこのシーナリーを楽しむための方法を探ってみました。
X-Plane11導入日記(その82)
徹底した風景の再現を目指した大阪国際空港シーナリー
2018年に公開された大阪国際空港シーナリーは,その風景の再現度が半端ではありません。
空港内の建物はもちろん周辺の高速道路,空港内外の自動車,空港内の航空機どれをとっても盛りだくさんです。
これだけ多くのものを表示しますから,このシーナリーを表示するには強力なPCインフラを必要とするようです。
私のPCインフラでは,高解像度で動かすことが苦しいものでした。
そこで,どのくらいまで妥協すれば楽しめるのかを調べることにしました。
大阪国際空港シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
大阪国際空港(RJOO)シーナリーは,X-Plane.orgからダウンロードします。
タイトルは,”RJOO Osaka Itami International Airport 1.1.1”です。
X-Plane.orgから引用

このシーナリーには,”The static aircraft”を表示しない”Nomal Version”と表示する”_alt Version”があります。
X-Plane.orgから引用
シーナリーのダウンロードリンクには,2つのバージョンがありますから,とりあえず両方のバージョンをダウンロードしましょう。
”Nomal version”は”RJOO.zip”,”_alt Version”は”RJOO_alt.zip”です。
インストール
ダウンロードしたファイルを展開する前に,注意をしていただくことがあります。
この二つのファイルは同じフォルダー内で展開してはいけません。
どちらも展開後のフォルダー名が”RJOO”になるからです。
このシーナリーは,利用するフリーライブラリーがたくさんあります。
私の過去の記事では,利用するライブラリーと入手方法をおしらせしています。
これをお読みいただいてあらかじめフリーライブラリーの導入を済ませておいてください。

”RJOO”フォルダーをX-Plane11をインストールしたフォルダー内にある”Custom Scenery”フォルダー内にコピーすれば導入作業は終了です。
X-Plane11での利用方法
この記事の冒頭に,このシーナリーが私のPCインフラには重いと書きました。
もちろん,高精細地形データ,Japan proライブラリや秋冬テクスチャーを導入して”2560×1440”の高解像度で表示したときに重いということです。
このシーナリーではFPSを考慮したのか,”The static aircraft”を表示しないバージョンを用意しています。
どの程度表示に差を生じるのか,またFPSへの影響はどのくらいあるのかを調べてみました。
通常(Nomal)バージョンの表示
私が常用している”1600x900”の解像度では,滑走路にいるときのコックピットからの26FPSですから,問題のないレベルです。
上空で空港全体を表示させると18~19FPSになり,新しいOpenSceneryXでの表示にもかかわらず少し重いなという気がします。
少し高解像度の”1920×1200”にしたときには,16~17FPSです。
私のディスプレイの最高解像度”2560×1440”では,13FPSに低下します。
”The static aircraft”(_alt)バージョンの表示
この解像度で空港全景を表示させた時,FPSはNomalバージョンと変わらず,18~19FPS程度です。
どのくらい航空機が多いのかと眺めてみましたが,空港全体で10機程度増えたかなと思えるくらいです。
FPSの低下が少ないのは意外な気がしますが,動くシーナリーではないので影響が少しだったのかもしれません。
少し高解像度の”1920×1200”にしたときには,16~17FPSです。
私のディスプレイの最高解像度”2560×1440”では,10FPSに低下します。
これはカクカク表示で実用的ではありません。
実用解像度を調べる
X-Plane11を実用レベルで使おうとするとき,離着陸時のFPSが19以上である必要があります。
私のPCインフラでは,”1920×1200”にしたとき,着陸時に20FPSでした。
この結果から,”Nomal Version”を”1920×1200”で運用するのが上限ということがわかりました。
まとめ
再現度が高く,表示するオブジェクトがたくさんあるシーナリーは,高い性能のPCインフラを必要とするようです。
しかし,設定を変更してうまく付き合えば実用的に使うことは可能です。
やたら高解像度にこだわることなく,チートな方法でもかまわないのでこの素晴らしいシーナリーを楽しみましょう。
この記事のフリーウェアは,次の製品で使うことができます。
コメント
こちらの記事でご紹介の”RJOO Osaka Itami International Airport”の作者の方が、「【1年前にX-Plane_orgにアップロードしたシーナリーパック】の更新版をScenery Gatewayで公開する」旨をX-Plane_orgで述べられました(2019.11.14)。
【1年前に.orgにアップロードしたシーナリーパック】とは”RJOO Osaka Itami International Airport”をのことだと思うのですが、いかがでしょうか。
長文失礼いたしました。
確かに記事が消えていますね。デフォルトシーナリーの出来が良くなってきているので,グレードアップして再登場するかもしれません。
いつも楽しみに拝見させていただいております。
先日RJOOのSAMが突然動かなくなってしまったので再度ダウンロードしようとしたところ、Xplane ORGのダウンロードページが消えてしまっているようでした。
とても優れたシーナリーなので残念です。