X-Plane11の自動操縦は,3Dコックピットから行うためその操作に習熟しておく必要があります。
また,着陸の時の自動操縦解除や緊急時の自動操縦を上書きする操作の必要性もあります。
そのためデフォルトのセスナ機においても,ジョイスティックのボタン割り付けを変更する必要があります。
和訳した操作マニュアルと,この設定について説明します。
X-Plane11導入日記(その80)
X-Plane11のセスナ機自動操縦環境を整えて操作に習熟する
X-Plane11の自動操縦は,3Dコックピットから行うため,その操作に習熟しておく必要があります。
私は,これまで自動操縦パネルがFS2004に似ていて操縦しやすい機体を選ぶことで,面倒な学習を回避していたことは否定できません。
私は,シーナリーなどの環境整備が一段落したと思ったので,X-Plane11の自動操縦装置について調べてみることにしました。
S-TEC 55について
X-Plane11が,11.30にバージョンアップされたあと,ドキュメントのある”Instructions”フォルダーを見て新しいファイルがあることに気がつきました。
そのファイルは”S-TEC Autopilot Manual.pdf“です。
ちょっと読んでみると,このファイルが,軽飛行機の自動操縦装置の説明書であることがわかりました。
一部の電子装置は,クリックするとポップアップで2Dウインドウが表示されるものがあります。
このS-TEC 55は,ポップアップウインドウを持っていません。
最も使うデフォルトのセスナ機においても,私のようなX-Plane初心者にとって,この自動操縦パネルがコックピットのどこにあるかわかりませんでした。
セスナ機のコックピットをのぞいてみたら,床に近い方にこの装置の小さいパネルを見つけました。
いやはや,こんなところにあったのかと驚いてしまいました。
X-Plane11のデフォルトセスナのオートパイロットスイッチは,このパネルに集約されています。
FS2004のセスナ機にあった”FLIGHT DIR(Flight Director)”スイッチは,なくなっています。
そして「FLIGHT DIR」スイッチにあった,オートパイロット”ON”というスイッチがなくなっているのです。
そのために,オートパイロットの使い方がわからないということになったのです。
マニュアルはpdfファイルなので,そのまま自動翻訳することができません。
冒頭の説明を読むと,どうもこのファイルは下の動画を見て学ぶときの手引き書になっているということがわかりました。
動画はもちろん英語で説明されるので,聞き取りが不得手な私としては予習が必要です。
そのため,マニュアルを日本語訳することにしました。
このマニュアルは,26ページでしたので自動翻訳を使い,文章だけ翻訳するのはすぐに完了しました。
けれども文章だけ読んでいたのではあまりよくわからなかったので,英語版から画像を引用し,日本語版マニュアルを作ってしまいました。
このほうが,動画を見るときの手引き書として使えると考えたからです。
私としては,マニュアルをきちんとした日本語に翻訳する過程で,何度も読んだので,結果として操作の学習ができたということになりました。
このマニュアルはブログの読者の皆様にも公開いたします。
これを利用していただき,誤訳や直しの指摘をコメントしていただければ幸いです。
下がダウンロードリンクです。
ダウンロードされるファイルは”S-TEC Autopilot Manual J Ver1.0.pdf”です。
自動操縦装置の利用
自動操縦は,IFRの基本技術です。
IFRについては,私の以前の記事で基本的な用語についてお読みいただければ,マニュアルを読むときの基礎知識になると思います。
操縦装置の個々の機能については,マニュアルを読んでいただければ理解していただけると思いますので,説明は省略いたします。
フライトプランを使わない基本的な操作については,動画視聴とマニュアルを読むことで使えるようになると思います。
マニュアルには,この自動操縦機能を使うためにはジョイスティックの一部のボタンに2つの機能を割り当てるよう説明がありました。
その機能とは,自動操縦の解除と自動操縦の上書きです。
ジョイスティックの設定変更
自動操縦を行っているときでも,着陸時の自動操縦解除や緊急時の自動操縦を上書きする操作の必要があります。
この2つの自動操縦時の緊急に操作を要する項目について,ジョイスティックのボタンに割り当てます。
マニュアルには,”ここがいいよ”と説明があるので,そのとおりに設定します。
設定の時に,どの機能を割り当てたらいいのかわからなくなっては困ります。
X-Plane11を日本語表示に変更しても,自動操縦のような複雑なものは設定の表示が英語のままになっているので問題はないと思います。
一部日本語表示になっているものについては,日本語版マニュアルもそれに併せて表記を合わせました。
その状態の割り当ては,つぎの画面のようになります。
デフォルトセスナ機の割り当ては,前に設定を変更したことがありました。
今回,自動操縦を導入するに当たってこれを変更することになりました。
私自身,少し使ってみるだけで確かにこの設定は使いやすいと思いました。
簡単な地上テスト操作
ジョイスティックの設定を終えたら,マニュアルに従って地上でセルフテストを行います。
RDY表示を確かめた後,HDGボタンを押します。
HDG表示を確認した後,マニュアルに書いてあるようにヨークの動きと,上書き操作の動作確認してみましょう。
つぎに自動操縦解除のテストを行います。
ジョイスティックに設定してある機能が働くかを確認します。
うまく動けば,基本的な自動操縦環境が整ったことになります。
まとめ
小さな装置ですが,普段使いの自動操縦として使い勝手はいいと思います。
IFRだけでなく,VFR時の補助手段としても重宝するものだと思います。
この自動操縦装置は,フライトプランに従って飛行させる機能も持っていることがわかったので,デフォルトのセスナ機に搭載されている通信機についても学習する必要があることがわかりました。
この記事は,つぎの製品のバージョンアップ版で動作確認をしています。
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