X-Plane11のFPSを改善する新ライブラリー

Flightsimulator

Open SceneryXは,X-Plane11のシーナリーで使われる定番ライブラリーです。
このライブラリーの最新版がリリースされました。
最新ライブラリーは,旧版に比べて様々な改良がなされていますが,最大の特徴はFPSの向上でした。
その内容について報告します。


X-Plane11導入日記(その76)

Open SceneryX 3.2.0はFPS改善効果がありました

OpenSeceneryXは,2019年4月29日に4.1.0がリリースされ,3.2.0は入手できません。この記事は,4.1.0を導入する際の参考にご覧下さい。

Open SceneryX 3.2.0の特徴

新しいOpen SceneryXが公開されたという記事をX-Plane.orgで見つけました。

X-Plane.orgから引用

説明書には多くの人が協力していろいろな改善を行ったとの解説があります。

大きな改良点は,最新版のインストーラーの採用です。

旧版にもインストーラーがありましたが,最新版では旧版を自動バックアップしてくれる,洗練されたインストーラーを使うようになっています。

主な改良は,ヨーロッパや米国の樹木や畑のライブラリーの改善様々なライブラリーの整理・統合です。

重複したライブラリーの整合を図ったということだと思います。

これが,びっくりするような改善効果を生んだといっては大げさかもしれませんが,日本国内のシーナリーを表示するときにも効果がありました。

ひごろお世話になるJapan proライブラリーはOpen SceneryXの日本特化ライブラリーですので,よい影響が生じたものと思います。

https://pbook.jp/post-8479/

ダウンロードとインストール

Open SceneryX 3.2.0は,”opensceneryx.com”からダウンロードします。

トップページをスクロールしていくと,OS別のダウンロードリンクがあります。

opensceneryx.comから引用

Windowsのダウンロードリンクをクリックすると”OpenSceneryX-Installer-Windows-2.4.0.zip”というファイルをダウンロードできます。

このファイルを適当な場所で展開します。

出てきた”OpenSceneryX Installer”フォルダーを開きます。

フォルダー内にある”OpenSceneryX Installer.exe”を管理者権限で起動します。

 

ウインドウ右下にある”Continue”をクリックしていくと,使用許諾画面などの表示が続きます。

Settings”で自分がX-Plane11をインストールしたフォルダーが表示されていることを確認します。

同じウインドウの中に”Backup Library”という項目枠があるので,上側の”Show visible…”というラジオボタンをクリックして選択します。

この”Backup”は,退避ではなく代替えという意味です。
https://pbook.jp/post-9515/

こうしておけば,MacOSでは,統合されて無くなったライブラリーパーツが可視化されるようです。

続けて”Continue”をクリックしていくとインストールが始まります。

作業が終了すると下の画面が表示されます。

念のために,X-Plane11の”Custom Scenery”フォルダーを開いてみると,無事ライブラリーが更新されていました。

初めてOpenSceneryXをインストールされた方は,”scenery_packs.ini”内のの”OpenSeceneryX”の記述を地形データの前あたりに記載してあるかどうかを確認してください。
私の場合,既存の旧版に上書きしたため,新規インストール時の確認ができなかったことをご了解ください。
フリーライブラリーの記載順については,私の過去の記事を参考にしてください。
https://pbook.jp/post-6485/

X-Plane11での効果

表示の変化

ライブラリーを統合整理したということで,表示に不具合がないかを確認しました。

Open SceneryX 3.2.0の解説の中で,「下位互換性を保っているので表示されなくなることはないが,飛行機や車の向きの標準化が行われたことから,それらの向きが変わることがある」と述べられています。

そして,この修正をシーナリー制作者に求めるとの記載がありました。

同時に公開された開発者向けパッケージには,空港オブジェクトの配置についてhtm文書の解説がありました。

opensceneryx.comから引用 開発者向けパッケージのリンク

開発者向けパッケージを展開して出てくる説明書

ブラウザーの翻訳機能を使えば日本語で読めるので,WEDを使えるのであれば自分で修正することもできるようになっています。

FPS改善について

広島西飛行場を離陸してすぐに気がついたのが,FPSの向上でした。

これまでは,29位であったFPSが30を超えていたのです。

なお新幹線の表示は,問題ありませんでした。

 

「おや?」と思って,重い羽田空港(RJTT)を表示してみました。

これまで,滑走路上のFPSは19位だったのが30になっていました。

これにはびっくりしました。

また,市街地上で地上を表示しても21までしか低下しません。

東京スカイツリーも表示されています。

試しに2650x1440のフルスクリーンモードで表示してみるとさすがに17まで低下しました。

それでも,今まで13くらいだったFPSが改善されたということです。

そして,コックピット内なら24という数字になりました。

これならVFRに使えます。

画像ではよくわからないのですが,高解像度ではスカイツリーの詳細構造まで表示できています

まとめ

Open SceneryX 3.2.0導入による思わぬFPS向上は,喜こばしいものです。

しかも,高精細地形データと秋冬テクスチャーを導入しているのですから,万々歳です。

低解像度に落とさなくても,地方空港ならVFRで問題なく飛行できるのですから,すばらしい改善効果だといえるのではないでしょうか。


この記事は,次の製品で動作確認をしています。

コメント

  1. ひろあき より:

    お久しぶりです。いつもありがとうございます!!

タイトルとURLをコピーしました