Sea_Lifeというシーナリーライブラリーがあります。
このライブラリーの中にはクジラ,シャチ,イルカそしてマグロという海の生物が入っています。
フリーシーナリーの中には,クジラを見ることができるように作られたものがあります。
今回は,特別にあつらえた水上機でクジラを見る方法をご説明することにします。
X-Plane11導入日記(その75)
南ポリネシアの環礁で鯨をちょっと変わった水上機で観察する
私は離島が好きで,特に南洋の島々が大好きです
FS2004でも,南洋の島々を訪れていました。
X-Plane11でポリネシアのシーナリーを眺めているとき,クジラの画像を掲載しているManuaeシーナリーを見つけました。
しかも,海岸に突き出た椰子の木という私にとってよだれの出そうな画像がありました。
早速,X-Plane11で訪ねてみることにしました。
このシーナリーの解説書を読むと,このシーナリーはAKOYAという水陸両用機のデモンストレーション用に制作されたものであることがわかりました。
AKOYAは,X-Plane10用の商用製品ですが,FMSの付属しない機体がフリーウェアとして公開されています。
なんとも気前のよい会社です。
実機のAKOYAについては,Wikipediaに説明があります。
まだ試験飛行の段階なんですね。

AKOYA水陸両用機とManuaeシーナリーのインストール
データのダウンロード
データは,いずれもX-Plane.orgからダウンロードします。
AKOYA水陸両用機は”Lisa Akoya by Aerobask 2.4”というタイトルです。
X-Plane.orgから引用
Manuaeシーナリーは”NCMN Manuae Airport 1.3.1”というタイトルです。
データのインストール
AKOYA水陸両用機のインストール
ダウンロードした”Aerobask_LA_Akoya_2.4.xp11.zip”ファイルを適当な場所で展開します。
できあがった”Aerobask_LA_Akoya_2.4.xp11”フォルダーを,X-Plane11をインストールしたフォルダーの中にある”Aircraft”フォルダーにコピーします。
操作マニュアルと観察視点の説明書が”Aerobask_LA_Akoya_2.4.xp11”フォルダーの中に入っているので一読しておきましょう。
私は,これを読まずに離陸しようとして,とんでもない目に遭いました。
Manuaeシーナリーのインストール
必要なシーナリーライブラリー
Manueシーナリーに必要なライブラリーは,OpenSceneryXとSea_Lifeです。
このうちSea_Lifeの方はManueシーナリーに含まれていますから,必要なものはOpenSceneryXだけということになります。
インストール方法
ダウンロードした”NCMN Manuae_v.1.3.1.zip”ファイルを展開します。
できあがった”NCMN Manuae”フォルダーをX-Plane11をインストールしたフォルダーの中にある”Custom Scenery”フォルダーにコピーします。
これでインストール作業は終了です。
ライブラリーとフリー・シーナリーの詳しいインストール方法は,私の過去の記事を参考にしてください。
X-Plane11での飛行
外の空港からこのManuaeには,一番近い”Aitutaki”から15分程度の飛行で到着します。
Manuaeは,オーストラリア大陸からかなり離れているので,直接来るというわけにはいきませんね。
もっともManue飛行場から離陸してしまえば,そんな心配はありません。
新しいフライト作成でAKOYA水陸両用機を選びます。
フォルダー内にアイコンが同梱されているので,選ぶのも簡単です。
出発空港の”NCMN”をコードで入力します。
場所のカスタマイズで,陸上と水上を選べるようになっています。
操縦説明書を読んでいて,操縦に自信がある方は,陸上滑走路を選んでください。

陸上滑走路のAKOYA 説明書をよく読んでから離陸しましょう
私は,デフォルトのセスナ機のつもりで操縦しようとしたところ,回転するだけで離陸できませんでした。
操縦席後部にプロペラのあるこの特殊な機体の操縦特性が,頭に入っていなかったのです。
AKOYAの操縦席はグラスコックピットですが,少し斜めから見るようになっているので,視認性はすこし悪いなと感じました。
離陸については,水上からのほうが陸上よりも遙かにやさしいです。
理由は,機体下部についている整流板が効果的に働いて機体をまっすぐに保ってくれるからです。

水上から離陸したAKOYA
離陸してしまえば,それほど操縦が難しい機体ではありませんが,後部エンジンのせいか機体の挙動には癖があります。
クジラを見に行く
さて今回の目玉である,クジラを見に行きましょう。
シーナリーの説明書には,AKOYA水陸両用機の特徴を知ってもらおうという,機体製作会社の思いが感じられます。

Plan-Gで描いた航跡図
クジラがみられるポイントには,空から見てもすぐにわかるようクルーザーが配置してあります。
低空で接近するだけでも,クジラとシャチが発見できます。
低空飛行で観察するクジラと遠方のシャチ

上空から見えたシャチの群れ
着水して,クルーザーの近くで待っているとすぐ近くでクジラ,シャチ,イルカが水面に出てきます。

クルーザーの近くに着水して待っています
機体のすぐ近くに来たシャチの群れ
うまく機体をアピールする魅力的なシーナリーを作っています。
みることができたら,再び離水して島の風景を観察しましょう。
美しい珊瑚礁に囲まれた島の風景,椰子の木々や水上コテージを見ることができます。

ラグーンの中のコテージと滑走路

Manuae飛行場へのファイナルアプローチ
まとめ
飛行機の拡販のためといいながら,ここまで凝った作りのシーナリーを提供していただけたことはありがたいと思います。
実際には,とても見ることはできないと思っていたクジラをX-Plane11で見ることができるとは,素晴らしいことだと思います。
この記事は,次の製品で動作確認を行っています。
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