X-Plane11のフライトプランは,PlanーGなどの外部プログラムを使うか,X-Plane11を動かしながら作ります。
しかし,プランがどんな内容が書いてあるのかを解説している公式ドキュメントはありません。
けれども,非公式ながらファンの方がドキュメントを公開されているのでご紹介いたします。
X-Plane11導入日記(その70)
X-Plane11のフライトプランファイルの内容を読みとる
X-Plane11のフライトプランファイルはメモ帳で見ることができます
X-Plane11のフライトプランを作る簡単な方法は,Plan-Gのような外部ソフトウェアを使うことです。
この方法なら,SIDやSTARなど出発・到着の細かいルート以外の大まかな部分を作ることができます。
私は,フライトプランをマニュアルに書いてあった”X-Plane11>Output>FMS plans”フォルダーに納めています。
X-Plane11のフライトプランは”.fms”拡張子を持つファイルで,種類の異なるOS上で動く仕様上,テキストファイルになっています。
単純に眺めるだけならば,”.fms”ファイルをWindows10付属のメモ帳で開けば見ることができます。
下の例は,Plan-Gで作成した広島空港から岡山空港ILSに直行して進入する単純なプランです。
3 VERSION
1
2
1 RJOA 0.000000 34.439784 132.921729
11 ASIMO 4000 34.688389 133.716231
1 RJOB 0.000000 34.756938 133.855435
しかし残念ながら記述されている内容について解説している公式ドキュメントはありません。
けれども,ファンの方が非公式ながらドキュメントを公開されているのでご紹介いたします。

“Change in Flight Plan” by Anniie M. Photo from flickr
X-Planeのフライトプランを収集することから始まった”Flight Plan Database”
”Flight Plan Database”の概要
非公式ドキュメントを公開しているページは,”flightplandatabase.com”といいます。
紹介ページには,フライトプランの収集を2008年から始め,2014年からX-Planeのフライトプラン形式の大幅な変更で,他のシミュレーターとの相互変換ができるようになったと書かれています。

このページは,有志の方々から提供されたフライトプランをデータベースから検索し,ダウンロードできるようになっています。
このページの本来の目的は,X-Planeのフライトプランの収集と相互利用です。
なおプランをダウンロードするには,ユーザー登録が必要です。

ユーザー登録ページへのリンクボタン
またこのページには,公開されている公式のバナーがあります。
フライトプランファイルの記述内容を説明しているページ
さて,肝心のフライトプランの記述内容を説明しているページは,開発者向けの情報という扱いで少しわかりづらい場所にあります。
ページの一番下の”Developers”という項目の下にある”FMS Specification”というページです。
説明は,項目分けされていて実例を引用してわかりやすく書いてあります。
説明の一部 flightplandatabase.comから引用
ドキュメントは英文ですがWeb形式ですので,ブラウザーの翻訳機能を使って日本語で読めます。
このドキュメントは,ページの管理をされている方が,長い時間をかけて分析してまとめられたものなのでしょう。
このページにある開発者向けAPIドキュメントには,これを使ってFS2004など他のシミュレーターのフライトプランからX-Plane11に移植するコンバーターを作ることもできると書いてあります。
またテキストエディタを使ってプランをコピーしたり微調整や部分的な組み合わせを行うなど,ユーザーの工夫次第で活用することができると思います。
まとめ
本来,フライトプランの解説は,コンバーターの開発者にしか必要としない情報なのでしょう。
けれども「調べたい病」の私にとっては,お宝ページに見えました。
私の最終目標は,SIDやSTARを含むフライトプランをテキストエディターで記述することです。
X-Plane11のG1000には,プランにSIDやSTARを組み込めるようになっていますから,いっそうの情報収集が必要だと考えています。
この記事は,次の製品に関するドキュメントを紹介しています。
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