フランスのRobin社がオーダーメイドで製造販売している軽飛行機があります。
この飛行機は,DR401といい,コックピットやエンジンをセミオーダーメイドで作ってくれます。
X-Plane11向けに,G1000パネルを搭載し経済的なディーゼルエンジンを搭載した機体が公開されていますのでご紹介します。
X-Plane11導入日記(その68)
ディーゼルエンジンを搭載したIFR用フランス製軽飛行機
DR401は,フランスのRobin社がDR400の改良型として現在も製作販売してる軽飛行機です。
Robin社のページには,日本の自動車会社やAppleコンピューターのオーダーシステムのようなオプションを組み合わせるオーダーページがあります。
DR401には,最新の経済的なディーゼルエンジンとグラスコックピットを備えた機体があります。
DR401は,前の型のDR400の改良型ですので,飛行特性はDR400の資料を読むことになります。
DR400の印象は,軽飛行機の代表選手であるセスナC172の質実剛健とは少し違っています。
主翼は,第二次世界大戦のドイツ軍爆撃機Ju87のような上に折れ曲がった形状をしており,エレガントなヨーロッパ的なものを感じます。
WikipediaのDR400の項目によると,この形状は失速特性を改良するために設計されているのだそうです。

”G-HMSJ-Robin DR401/155-Booker” by Malcolm Toll. Photo from flickr
X-Plane11用のDR401
X-Plane11用のDR401 CDI 155は,最近2018年7月23日に改良版が発表された作品です。
私が写真を探すflickrには,X-Plane11で飛行している画像がたくさん公開されていました。
それだけお気に入りの人々がたくさんいらっしゃることがうかがえます。
データのダウンロードとインストール
ダウンロード
データは,X-Plane.orgから”Aerobask Robin DR401_CDI 155 1.12”というタイトルで公開されています。
X-Plane.orgより引用
ダウンロードされたファイルは,”Aerobask_Robin_DR401_XP11.zip”という名前です。
Googleで ”DR401 X-Plane11“と検索してもすぐに見つけることができます。
Googleから引用
インストール
ダウンロードしたファイルを適当な場所で展開します。
展開してできた”Robin DR401”を”X-Plane11>Aircraft”フォルダーにコピーします。
これでインストール作業は終了です。
くわしいインストール方法は,私の記事をご覧ください。
この機体フォルダーには,アイコンファイルも用意されているので,X-Plane11のフライト作成画面を開くとアイコンが表示されます。
バリエーションには”白無垢”のリペイント用の機体も含まれています。
私には,好きなようにアレンジして使ってくださいと言われているような気がしました。
X-Plane11上の機体
付属の説明書には,フレームレートを下げないようにと表示についての推奨設定も表示されています。
DR401の説明書から引用
機体には,VR対応の3Dコックピットが装備されていて,他の方からタブレット表示のムービングマップ設定ファイルも公開されています。
ムービングマップについては,私の記事をご覧ください。
操縦感覚は,どちらかというと曲技機のような不安定さのある機敏さを感じます。

デフォルト塗装機を飛ばしたところ
この機体の楽しいところは,キャノピーの開閉ギミックです。
扉を開ける操作をすると,キャノピーが前方にずれて開く様子が観察できます。
地上でも楽しめるようになっている楽しい機体です。

キャノピーを開けたところ
コックピットは,実機のグラスコックピットとは違い,X-Plane11に標準搭載されているG1000パネルを利用しています。
もし実機にG1000搭載をオーダーしたらこうなるので,そこは操縦技術習得に便利ということで理解することにしましょう。
DR401の説明書から引用
まとめ
このDR401は,ペイウェアのような高機能なフリーウェアです。
発表から5ヶ月で5万件近いダウンロード数になっていますので,人気度がうかがえます。
VRディスプレイはまだまだ高価ですが,DR401のようなVR向けの良い機体が増えているので,安価になったら導入してみたいと思います。
この記事は,次の製品で動作確認をしています。
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