沖縄県伊江村には,周囲22.4kmの伊江島のなかに民間空港と米軍の滑走路があります。
民間の空港とは言っても,定期便はなく2013年の年間利用者数は13人という空港です。
この島には,戦後に米軍の不発弾処理が行われていたという歴史があります。
戦後の複雑な歴史を持つ離島の空港と飛行場をFS2004で再現しました。
3つの滑走路のある伊江島をFS2004で再現する
伊江島について
伊江島は,美ら海水族館のある沖縄本部半島の北西約9kmの位置にある周囲22.4kmの島で,沖縄本島とフェリーで結ばれています。
伊江島は,伊江島観光のページに紹介されているように周囲に美しいビーチのある離島です。
伊江村役場のホームページには,村の歴史が掲載されています。
1948年には,米軍の不発弾処理に関係する爆発で102名の死者を出す事故が起きています。
島の歴史を,ここで書いても不十分になります。
歴史と伊江島にある3つの滑走路の成り立ちについては,Wikipedia と伊江村役場のページを一読していただくのが良いと思います。
この島にある3つの滑走路は,県管理の伊江島空港(RORE),米軍管理の伊江島補助飛行場(RODE)と空母艦載機離着陸訓練施設です。
伊江島補助飛行場は,米軍機が飛来するだけで常駐しているわけではありません。
朝日新聞の記事によれば,ハリアーやオスプレイの訓練がおこなわれているようです。
また,民間の伊江島空港は,運航していたエアードルフィンがチャーター便の運航を休止して以来緊急輸送にだけ使われているのだそうです。
FS2004の伊江島空港,伊江島補助飛行場と空母艦載機離着陸訓練施設のデータ
データのダウンロードとインストール
ダウンロード
伊江島空港のデータは,”FS道楽”のページからダウンロードできます。
伊江島補助飛行場と空母艦載機離着陸訓練施設は,MAIWからダウンロードします。
タイトルは,”Scenery RODE Ie Shima Aux Airfield – Japan USMC”ですので,検索してダウンロードしてください。
このデータに必要なライブラリーは,
Atusgi Object Library(MAIW)飛行場施設のデータ
mcdmil.zip(AVSIM.com)軍用トラックのデータ
の3つです。
すでに,MAIWの飛行場をいくつかインストールしていれば,使っているライブラリーです。
入手とインストールは,私の記事を参考にしてください。
データのインストール
伊江島空港のインストール
このデータは,FS2004をインストールしたフォルダーの中にある”Addon Scenery”にコピーして,FS2004の起動後シーナリーライブラリーに登録します。
FS2004のフリーシーナリーのインストール方法で導入できます。
詳しくは,私の記事を参考にしてください。
伊江島補助飛行場と空母艦載機離着陸訓練施設のインストール
”RODE.zip”を適当な場所で展開します。
展開してできた”RODE”フォルダーを開きます。
フォルダーの中にある同名の”RODE”をFS2004をインストールしたフォルダーの中にある”Addon Scenery”にコピーして,FS2004の起動後シーナリーライブラリーに登録します。
AI機のインストール
展開してできた”RODE”フォルダーの中にある,AI機のデータ”RODE_ADE9_BN_ALT.BGL”を,FS2004をインストールしたフォルダー内にある”Scenery>World>Scenery”にコピーします。
FS2004での表示
手前が伊江島空港,向こう側が伊江島補助飛行場と空母艦載機離着陸訓練施設です。
上空からみると,Googleマップの航空写真に写っているように並んでいるのが判ります。
次の画像は,空母艦載機離着陸訓練施設の近接画像です。
空母と艦橋の位置などが白線で描かれているのが判ります。
まとめ
普天間基地移転問題は頻繁にマスコミで報道されています。
私は伊江島にある滑走路について調べていくなかで,この滑走路の成り立ちと現在の姿も,普天間基地問題と並んで,沖縄の戦後歴史のなかで忘れてはならないものの一つであることを知りました。
基地のシーナリーデータを集めることは,私にとって戦後の歴史を再認識できる良い機会になっていると思います。
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