鳥のように飛ぶパラグライダーは,高いところから風に向かって飛び立つ必要があります。
そのため平地から飛び立って飛行することができません。
モーター・パラグライダーは,その欠点を補うもので,小型の簡単なエンジンを背負って飛べるようにしたものです。
このちょっと操縦が難しいモーター・パラグライダーをX-Plane11に導入します。
X-Plane11導入日記(その55)
X-Plane11にモーター・パラグライダーをインストールする
モーター・パラグライダーとは
パラグライダーは,高いところから向かい風で飛び立つ必要があります。
そのため平地から飛び立って飛行するという訳にはいきません。
モーター・パラグライダーは,その欠点を補う形で作られた,小型の簡単なエンジンを背負って飛べるようにしたパラグライダーです。
ウルトラライトプレーンよりも,さらに低速でとべるという特徴があります。

“Koh Samed – Paraglider” by Stefan H. Photo from Flickr
X-Plan11用のモーターパラグライダー
データのダウンロード
データは,X-Plane.orgより”PARAMOTEUR 1.0.0”と言うタイトルを検索してダウンロードします。

X-Plane.orgから引用
データのインストール
モーター・パラグライダーのインストールは,パラグライダーのインストールと同じで非常に簡単です。
ダウンロードした”PARAMOTOR.rar”ファイルを適当な場所で展開します。
圧縮形式は”rar”ですが,Windows10であれば追加のアプリケーションなしで展開可能です。
できあがった”PARAMOTOR”ファイルをX-Plane11のインストールフォルダーの中にある”Aircraft”フォルダーの中にコピーするだけです。
これでインストール作業は終了です。
詳しい作業手順は,私の次の記事を参考にしてください。
X-Plane11での飛行
フライトの設定
新規フライト
メインメニューで「新規フライト」を選びます。
フライトの設定が開いたら,まず「航空機」の超軽量飛行機の区分からモーター・パラグライダーを選びます。
インストールが成功していれば,アイコンが表示されているはずです。
離陸する場所は,どこでもかまいません。
フライトの設定で自由に決めましょう。
大きな空港を見学してみようということで,X-Plane11付属のパリにあるオルリー空港の駐機場を離陸場所に選びました。

離陸スタンバイのモーター・パラグライダー
モーター・パラグライダーの離陸方法
エンジンは,スロットルを完全に絞っていれば停止していますが,少しスロットルを開けてやれば始動します。
この設定で飛行中にエンジンの停止・始動が簡単にできます。
エンジンを始動し,ブレーキを解除すればパイロットが走り出してパラシュートが立ち上がります。

エンジンを始動しブレーキを解除すれば,パイロットが走り出します。
速度が出れば,すぐに浮上することができます。
この簡単な離陸のおかげで,私はモーター・パラグライダーは,ウルトラ・ライトプレーン並に操縦が簡単だろうと決めてかかっていました。
けれどもモーター・パラグライダーの操縦は,超難関でした。
パラシュートの空気抵抗が大きいのか,上昇率を高くしようとスロットルを大きく開けても,すぐに上昇するわけではなく,パイロットがブランコのように前に振られるだけのような気がします。
左右に曲がろうとするとやはりブランコのように振り回されてしまいます。
また上に向けようと,パラシュートの角度を変えると失速しそうになります。
離陸方向を考えていなかったので,格納庫があるので上昇することもできず,格納庫の隙間を縫って飛び,なんとか空港外に出ました。

オルリー空港周辺の住宅地に迷い込みました
本来は,離陸後にサーマルを探して飛び回るというのが基本的な飛び方になるのでしょう。
じっくり飛び回って自分で高度を稼いでいくか,シミュレーターの特性を生かして,高度を設定してしまうということもできます。
高度をとってしまえば,グライダーと同じように,自由に飛び回ることができます。

オルリー空港を見学中です
まとめ
離陸地点を,空港そばの空き地に設定して離陸し,空港施設を見学するというのも楽しい使い方の一つだと思います。
私は,島巡りツアーでパラグライダーを使い,下の写真のように渚を飛び回りたいと考えています。

“Powered Paraglider, Oldshoremore Bay” by davidmcnuh. Photo from Flickr
この記事は,次の製品で動作確認しています。
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