国内の米軍や自衛隊基地や飛行場データを探していく中で,岩国基地の2018年データを見つけました。
岩国基地は,滑走路を沖合に移設し,2012年から民間航空との共用空港となり,岩国錦帯橋空港(RJOI)としてスタートしました。
この新空港のシーナリーデータを,必要なライブラリーデータとともに導入する方法を説明します。
岩国錦帯橋空港をFS2004に追加する
岩国錦帯橋空港の設立からの変遷は,Wikipediaに詳しく記載されています。
私も,中学生の頃に岩国基地のフレンドシップデーに参加したことがあるので,少しはなじみのある飛行場でした。
2012年の民間航空再開のニュースは,基地一色だった岩国市が,観光地の空の玄関を持ったという画期的なものでした。
しかも,岩国飛行場の中には自衛隊の救難機の基地もあります。
空港データのダウンロードとインストール
岩国錦帯橋空港シーナリーを表示するために,いくつかのデータをダウンロードし,FS2004のさまざまな場所にコピーしていく必要があります。
順を追って説明いたします。
データのダウンロード
空港データのダウンロード
空港データは,”MAIW”のページからダウンロードします。
ダウンロードしたファイル名は,”Iwakuni 2018.zip”です。
トップページメニューの”Download”にある”File Search”から検索すれば,すぐに見つかります。
タイトルをクリックすると,ダウンロードページに移動します。
そして右上の”Download”ボタンをクリックすれば,ダウンロードできます。
ライブラリーのダウンロード
付属のpdfファイルの中に,空港シーナリー表示に必要なライブラリーデータが記載されています。
そのライブラリーリストを以下に引用します。
Atusgi Object Library – MAIW Atsugi Package (MAIW Download Library) Beaufort Object Library – MAIW MCAS Beaufort Package (MAIW Download Library)
MCD Military – mcdmil.zip (Avsim)
FS9 Jetways SS 1 – fs9_jetways_ss_1_v2.zip (flightsim.com)
Marks Anim Escalator Lib – mg__scenery_lib_obs_col_1.zip (flightsim.com)
そのほとんどは,先に私の記事で紹介したデータです。
このうち,紹介していないのは,”fs9_jetways_ss_1_v2.zip”と”mg__scenery_lib_obs_col_1.zip”です。
これらのデータは,Flightsim.comからダウンロードできます。
Flightsim.comから引用
空港シーナリーのインストール
ライブラリーのインストール
空港シーナリーのインストールに先立って,ライブラリーデータのインストールを済ませておきます。
ほとんどのライブラリーデータのインストールは,私の記事で紹介したものです。
”fs9_jetways_ss_1_v2.zip”は,次の手順で導入します。
- ダウンロードしたファイルを適当な場所に展開します。
- 展開したフォルダーの中にある”All User”ファイルを開きます。
- この中にある”fs9_jetways_ss_1.bgl”ファイルを FS2004インストールフォルダーの”Addon Scenery”の中にある”Scenery”フォルダーにコピーします。
- つぎに,同じフォルダーの中にある,すべての”.bmp”ファイルを FS2004インストールフォルダーの”Addon Scenery”の中にある”Texture”フォルダーにコピーします。
その場合は,インストールは不要です。
コピーする際に重複していたら,新しい方を残してください。
また,”mg__scenery_lib_obs_col_1.zip”のインストールは次のとおりの手順で登録します。
- 展開してできた”mg__scenery_lib_obs_col_1”フォルダーの中にある”MG_ Scenery_Lib_Obs_Col_1”をFS2004の”Addon Scenery”フォルダーにコピーします。
- FS2004起動後にシーナリー・ライブラリに登録します。
- FS2004を再起動後このフォルダーの位置をフォトシーナリーの上あたりに設定します。
空港データのインストール
”Iwakuni 2018.zip”を適当な場所で展開します。
出来上がった”Iwakuni 2018”フォルダーを開きます。
中にある”RJOI Iwakuni 2018”フォルダーを,FS2004インストールフォルダーの”Addon Scenery”にコピーします。
そして,飛行場データをFS2004のシ-ナリー・ライブラリへ登録します。
登録方法については,私の記事を参考にしてください。
AI機データのインストール
岩国錦帯橋空港には,米軍機のほか自衛隊の救難機なども駐機しています。
これらの機体が表示されないと,雰囲気がでないので併せて導入します。
展開した”Iwakuni 2018”フォルダーの中にある,”Aircraft”フォルダーをFS2004をインストールしたフォルダーにコピーします。
コピーすれば,もとからあった”Aircraft”フォルダーにデータが統合されます。
Effectsデータのインストール
展開した”Iwakuni 2018”フォルダーの中にある,”Effects”フォルダーをFS2004をインストールしたフォルダーにコピーします。
コピーすれば,もとからあった”Effects”フォルダーにデータが統合されます。
AI機フライトプランのインストール
展開した”Iwakuni 2018”フォルダーの中にある,”Flight plans”フォルダーを開きます。
中にあるすべての”.bgl”ファイルをFS2004をインストールしたフォルダーの,”scenery\world\scenery”フォルダーにコピーします。
コールサインのインストール
展開した”Iwakuni 2018”フォルダーの中にある,”VCPmods”フォルダーを開きます。
付属している”.vcpmod”ファイルを,EditVoicePackを使って取り込みます。
EditVoicePackの入手方法については,私の記事をご覧ください。
FS2004での表示
インストール作業が終わったら,空港シーナリーをシーナリー・ライブラリーに登録しましょう。
登録したシーナリーには,岩国錦帯橋空港の駐機場と建物が表示されます。
けれどもファシリティデータ(駐機場などのデータ)には,民間機用の岩国錦帯橋空港の駐機場データは設定されていません。
これらを設定するには,AFDCADなどのツールを用いて設定することになります。
ともかく,現在の岩国錦帯橋空港のシーナリーは,インストールできていますから観察することにしましょう。
駐機場の中に入ってみたら,すぐそばに海上自衛隊の救難機がいました。
この駐機場の海沿いには,水上機用の桟橋があります。
護衛艦も係船しています。
北東エリアは,米軍基地エリアですので,輸送機や戦闘機が駐まっています。
このエリアの北側に岩国錦帯橋空港の駐機場とターミナルビルがあります。
下の画面の左中央にある小さい長方形のエリアが駐機場で,ボーディングブリッジがある建物がターミナルビルです。
まとめ
基地のデータを探していく中で,今回は思わぬ拾いものがありました。
しかも,このデータがFS2004向けにしかないということもビックリです。
私は,FS2004に関する多数のデータ蓄積が,この”Iwakuni 2018”のような新しいデータの提供が続く基盤になっているのだと考えています。
Enjoy flight!
コメント
お知らせありがとうございます。
F35B VMFA121のAI機がPackage JYAI F-35’s Part 2 – F-35B’s for FS9 にあります。F35AのAI機が Package JYAI F-35’s Part 5 – F-35A’s for FS9にあります。フライトプランデータは岩国のパッケージに含まれています。
ライブラリーファイルの登録について,抜けていた説明を追加しました。
申し訳ありません。
これで,トラックなどが表示されるようになります。