東京国際空港D滑走路は,2015年9月に完成しました。
FSXにはフリーシーナリーや商用シーナリー,X-Plane11ではデフォルトでD滑走路が再現されています。
FS2004は,発売時には東京国際空港のD滑走路は建設されていなかったため,当然ながらシーナリーには再現されていません。
今回,商用シーナリー用ながらD滑走路を再現したフリーシーナリーが見つかり,東京フォトシーナリーとの共存方法もわかったので報告します。
みんなの空港2と東京フォトシーナリーに対応できる東京国際空港D滑走路を設置する
東京国際空港D滑走路は,2015年9月に完成しました。
最近発売されたX-Plane11には,東京国際空港(RJTT)にはD滑走路がデフォルトシーナリーに再現されています。
またFSXには,フリーシーナリーと商用シーナリーでD滑走路を再現したものがあります。
FS2004は,発売時には東京国際空港のD滑走路は建設されていなかったため,当然ながらシーナリーには再現されていません。
また商用シーナリーにもD滑走路は再現されていませんでした。
今回,商用シーナリー用ながらD滑走路を再現したフリーシーナリーがあることがわかり,東京フォトシーナリーとの併用も可能であることが判りました。
東京国際空港周辺については,みんなの空港や東京フォトシーナリーなど競合するシーナリーがたくさんあります。
今回見つけたのは,みんなの空港2に付属する東京国際空港(RJTT)に追加するシーナリーデータです。
試行の結果,競合するデータをうまく組みあわせる事ができることがわかりました。
このD滑走路データの導入方法と設定方法を説明いたします。
データのダウンロードと設定方法
データファイルのダウンロード
東京国際空港のD滑走路データは,作成された方の個人ページからダウンロードします。
このページの左下あたりにみんなの空港2用のD滑走路データのダウンロードリンクがあります。
ダウンロードできるファイル名は”ade9x_sms_rjtt_d_int.zip”です。
もうひとつ,このデータに必要なライブラリーデータをFlightsim.comからダウンロードします。
ファイル名は”fs9_jetways_ss_1_v2.zip”です。
データのインストール
ライブラリーデータのインストール
D滑走路を表示させるためのライブラリファイルである”fs9_jetways_ss_1_v2.zip”を展開します。
展開してできた”fs9_jetways_ss_1_v2”フォルダーを開きます。
”All Users”フォルダ内にある”fs9_jetways_ss_1.bgl”を”FS2004>Addon Scenery>Scenery”フォルダ内にコピーします。
つぎにAll Usersフォルダ内にあるすべてのbmpファイルを”FS2004>Addon Scenery>Texture”フォルダ内にコピーします。
bmpファイルを選択するには,エクスプローラウインドウの右上にある窓に”*.bmp”と入力して検索すれば簡単です。
その後で,どれか一つファイルをクリックし”Ctrl+A”をキーボードから入力すればすべて選択されます。
これは,ウインドウ操作のショートカットキーの一つです。
滑走路データのインストール
”ade9x_sms_rjtt_d_int.zip”ファイルを展開します。
できあがった”ade9x_sms_rjtt_d_int”フォルダーを開きます。
”RJTT_ADE9_YK.BGL”と”RJTT_execlude.BGL”を”FS2004>Addon Scenery>Overland>RJTT>Scenery”フォルダ内にコピーします。
最後に,インストールしたデータと競合するデータを退避させます。
”FS2004>Addon Scenery>Overland>RJTT>Scenery”フォルダ内にある
以下の3つのファイル
Haneda_Bay_Ex.bgl
Haneda_Ex.bgl
Haneda_OH.bgl
をFS2004が読み込めない場所にバックアップとして保管します。
ちょうど,”ade9x_sms_rjtt_d_int”フォルダー内に”Backup”というフォルダーが用意されていて,これら3つのファイルが収まっています。
しかし,私は自分のFS環境にあるファイルを保管し直すのが良いと思います。
みんなの空港2修正データの調整
Japan Scenery社の東京フォトシーナリーは,空港周辺のオブジェクトが充実していることから,みんなの空港2のRJTTとの併用している方も多いと思います。
私もその一人で,みんなの空港2を東京フォトシーナリーよりもシーナリーライブラリで優先させることで,併用していました。
しかし,2つのシーナリーの競合を解消するために,手動でシーナリーの加除を試行錯誤したためシーナリーの表示異常を引きおこしてしまったかもしれません。
東京アクアラインデータの削除
今回のD滑走路データは,東京アクアラインの近傍に設置されるものです。
みんなの空港2のRJTTを優先表示させると,東京湾岸のオブジェクトが軒並み消えてしまい,東京アクアラインが2重表示されてしまいます。
逆に,東京フォトシーナリーを優先させると,東京アクアラインの2重表示は解消されますが,D滑走路表示されなくなります。
そこで,まずみんなの空港2と東京フォトシーナリーが競合するデータである東京アクアラインのデータをみんなの空港2RJTTから削除することにしました。
削除は,みんなの空港2の修正ファイルインストーラーを使って削除します。
修正ファイルインストーラーを起動し,”変更(M)”を選択して”次へ(N)”をクリックします。
つぎに東京アクアラインを選択して”X”印に変え,”次へ(N)”をクリックします。
これで東京アクアライン海域のデータが削除できます。
シーナリーライブラリの設定
つぎに,東京フォトシーナリーのオブジェクトデータが消えないように,シーナリーライブラリ内のみんなの空港2のRJTTの位置を調整します。
試してみた結果,”Tokyo-Japan Photo Scenery(Tokyo_v2)”と”Tokyo-Japan Photo Scenery(Tokyo_v1)”の中間に位置させることで競合が回避できることが判りました。
FS2004での風景
競合を回避させて,正常に表示できるようになったD滑走路です。
もちろん湾岸のオブジェクト群もきちんと表示できています。
まとめ
単純に考えれば,競合シーナリーを取り除いて優先順位を調整することでいいとこ取りをしたというだけなのです。
けれども,私は最新のX-Plane11よりもオブジェクト群がにぎやかに表示されるFS2004の魅力は,格別だと思います。
おまけ
デフォルトシーナリーに工事中のD滑走路を追加する(?)データもあります。
私がデフォルトシーナリーを使用していないので確認はできませんが,ファイル名が2012と言うことで工事中ではないかと推測している次第です。
AVSIM.comから”btd_tokyo2012.zip”というファイルをダウンロードしてください。
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