低コスト省燃費で石油危機を追い風にして販売数を伸ばしたビジネス機

Aircraft data

セスナサイテーション500は,速いジェット機ではありません。

その速度は,ターボプロップビジネス機より少し速い程度です。

しかし,整備コストや運航管理までをパッケージ化して商品化し,石油危機の時,高速ですが燃費の良くないのビジネスジェットが販売に苦しむ中で販売数を伸ばした機体です。

ほどほどの性能が,時代の流れに乗った例です。

この地味なビジネスジェットをFS2004で飛ばしてみました。


低コスト省燃費が時代の流れに乗ったセスナサイテーション500

サイテーション500の巡航速度は,350ノットで標準的なターボプロップビジネス機の250ノットより速いものの,通常のビジネスジェットの450ノットに比べれば遅いといえるものでした。

けれども,徹底的なコストカットと整備までをパッケージ化して商品化した機体です。

折からの石油危機で、燃費の良くないビジネスジェットが販売に苦しむ中で,販売数を伸ばしたのがこのサイテーション500でした。

「性能が良いものがよく売れる商品というわけではない」という例ですね。

Citation500 by Phil Smith. Photo from flickr

サイテーションもいろんな発展型が生まれ,ジャンボジェットの巡航速度よりも速いサイテーションXという機体も生まれました。

https://pbook.jp/post-6420/

FS2004用データのダウンロードとインストール

データファイルのダウンロード

Flightsim.comから”citi5009.zip”というファイルをダウンロードします。

Flightsim.comから引用

機体のインストール

この機体データは,青いBマークが付いている基本的なパッケージとなっておりインストールが簡単な機体です。

ダウンロードしたファイルを適当な場所で展開します。

展開してできた”Citation I-500_FS9”フォルダーをFS2004のAircraftフォルダーにコピーすれば,機体のインストール作業は終了です。

FS2004での表示

機体選択画面

航空機メーカーは”Cessna”,機種は”Citation”,バリエーションは6種類あります。

仮想コックピットで区別されているようなのですが,違いがよくわかりませんでした。

操縦席画面

2DパネルはデフォルトのB737-400の計器などを組み込んで調整されたパネルです。

真ん中に小さなGPSが組み込まれています。

仮想コックピットは,実感あふれるものに仕上がっていました。

機体選択画面で”VC”というバリエーションがあることから,作者の方は,こちらを紹介したかったのではないかと思います。

また副操縦士席には,通信機のヘッドセットを付けた女性パイロットが座っています。

サイテーションXにも座っていましたが,ヘッドセットがある分実感がありますね。

滑走路上の機体

機体をシアトルのタコマ空港に駐機しました。

昇降口も開閉できます。

飛行させるとわかりますが,プロペラ機のようにまっすぐ伸びた主翼がスタイリッシュな外観です。

まとめ

セスナサイテーション500は,低騒音で離着陸距離が短いことから,「空港を選ばない唯一のジェット・ビジネス機」と呼ばれました。

どこでも行けるビジネスジェットとして楽むことができますね。

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