1954年にJALが国際線機材として導入したDC-6Bという機材がありました。
この初期に導入された3機のDC-6Bは,実は貨物型のDC-6Aとして製造されたものでした。
DC-6Aを旅客輸送型に改造し,DC-6Bとして登録したというわけなのです。
この珍しい初号機をFS2004に導入します。
貨物機だった機体を旅客型に改造して購入した日本航空のDC-6
日本航空(JAL)のDC-6 [その1]
DC-6という飛行機は,当初人気があったらしく旅客型を購入しようとしてもなかなか入手できなかったそうです。
日本航空は,貨物型のDC-6Aを旅客型のDC-6Bに改造するというスタンドプレーで旅客型を調達しました。
JA6201,JA6202,JA6203のDC-6Bがその機体です。
DC-6は,東京~ウエーク島~ホノルル~サンフランシスコという路線に就航しました。
退役間近には国内線でも運航されたそうです。
FS2004のDC-6A
FS2004用機体データのダウンロードとインストール
塗装と機体ファイルのダウンロード
まず塗装データをFlightsim.comからダウンロードします。
ファイル名は”dc-6a_japan_1960_frank_gonzalez.zip”です。
このファイルを,適当な場所で展開します。
この展開したフォルダーの中にある”DC-6A_Japan_1960_Frank_Gonzalez.txt”を開きます。
ここに,基本機体のダウンロード先が書いてあります。
http://www.calclassic.com/files/dc6a_cb17_cc.zip
パネルデータのダウンロード
つぎにパネルデータをダウンロードします。
ファイル名は”dc6pane2.zip”です。
基本機体のインストール
基本機体をダウンロードしたら,適当な場所で展開します。
展開したフォルダー内には,インストーラーが入っているのでこれをダブルクリックします。
互換性設定をしなくても,実行可能でした。
インストーラの実行画面
インストーラーを実行すると,途中でFS2004をインストールしているフォルダーを聞いてくるので,正しく表示されていなければ変更してください。
私の場合は,FS2004をインストールしているフォルダーが正常に表示されました。
インストール終了後のFS2004のAircraftフォルダーを確認しましょう。
ここに,”DC-6A CB-17”というフォルダーができています。
私は,このフォルダーにJALのDC-6Aの塗装データを組み込むので,不要なファイルを削除しフォルダー名を”JAL DC-6A”に変更しました。
このフォルダーに,先ほど展開した塗装データフォルダーから,”texture.JAL_60”と”DC-6A_Japan_1960_Frank_Gonzalez.txt”をコピーします。
Aircraft.cfgの編集
”JAL DC-6A”の中にあるaircraft.cfgの編集をします。
不要な機体定義を削除し,”DC-6A_Japan_1960_Frank_Gonzalez.txt”内にある定義データを組み込みます。
組み込んだaircraft.cfgファイルをここからダウンロードできるようにしました。
つぎに,JALのDC-6Aに必要なデータだけを残し,不要なデータを削除します。
操縦席パネルの組み込み
操縦席データを展開すると,”dc6pane2”というフォルダーができます。
この中にある”Guages”フォルダーをFS2004をインストールしたフォルダーにコピーします。
重複したファイルがあった場合は,新しい方を残してください。
つぎに,”JAL DC-6A”内の”Panel”フォルダーを削除するか,”panel.org”と名前を変えて保存してください。
そのあとで,”dc6pane2”内にある”Panel”フォルダーを”JAL DC-6A”にコピーします。
panel.cfgの編集
基本機体ファイルに,コックピットビューが組み込んである関係で,パネルに同梱してある画像とバッティングしてしまいます。
機体ファイルを変更することができないので,やむなくパネルデータの画像をコメント化してカットすることにしました。
編集部分は次のとおりです。
// This Panel.cfg file created by FS Panel Studio panel editor utility - http://www.fspanelstudio.com // Built Thursday, October 23, 2003 at 15:36 FSPS Build:14571 [Window Titles] Window00=Instruments Window01=Radio Window02=Throttles Window03=GPS Window04=OH Window05=Yoke //Fixed Window30=FORWARD_LEFT //Fixed Window31=LEFT //Fixed Window32=REAR_LEFT Fixed Window33=REAR //Fixed Window34=REAR_RIGHT //Fixed Window35=RIGHT //Fixed Window36=FORWARD_RIGHT [VIEWS] VIEW_FORWARD_WINDOWS=0,RADIO_STACK_PANEL,THROTTLE_PANEL,GPS_PANEL,OVERHEAD_PANEL,COLLECTIVE_PANEL //VIEW_FORWARD_RIGHT_WINDOWS=36 //VIEW_RIGHT_WINDOWS=35 //VIEW_REAR_RIGHT_WINDOWS=34 VIEW_REAR_WINDOWS=33 //VIEW_REAR_LEFT_WINDOWS=32 //VIEW_LEFT_WINDOWS=31 //VIEW_FORWARD_LEFT_WINDOWS=30
機体選択画面
航空機メーカーは”Douglas”,機種は”DC-6A”,バリエーションは”Japan Airlines 1960″,コールサインは初号機の”JA6201”です。
操縦席です
サブパネルは,真ん中のアイコンで表示できます。
外観
羽田空港に駐めてみました。
胴体前と後にある大きなカーゴドアが目立ちますね。
まとめ
DC-7についで,クラシックエアライナーをご紹介しました。
この機体の操縦については,付属のドキュメントを読んでください。
特に離陸は,フルフラップで行うよう記載があります。
次の記事で,本来の旅客型であるDC-6Bをご紹介いたします。
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