X-Plane11で飛行できるようになると,空港オブジェクトを追加したくなります。
羽田空港など大きな空港には,デフォルトでオブジェクトがありますが,日本国内の地方空港は,オブジェクトは皆無という状況です。
幸いにも,フリーデータのオブジェクトが多数提供されていますから,それらの一つを導入してみました。
X-Plane11導入日記(その7)
X-Plane11に空港オブジェクトを追加する方法
フリー・シーナリーの導入
X-Plane11に使える空港データも販売されているようですが,まずはフリーデータの導入を考えました。
Flightsim.comで検索すると,私の地元広島県にある広島空港のシーナリーデータが目に入ったというのがその理由です。
フリー・シーナリーデータを導入する方法についてもスキルアップになると考えたのが,もう一つの理由です。
では,具体的なシーナリーデータのインストール方法を説明します。
データのダウンロードとインストール
データのダウンロード
例として広島空港(RJOA)を使います。
Flightsim.comから”rjoa_v1_1.zip”というデータをダウンロードします。
Flightsim.comから引用
このデータの説明には,広島空港周辺の詳細地形データも入っていること,”OpenSceneryX”を事前に導入しておくことという注意が記載されています。
地形データについては,私はV4をインストールしていますが,優先順位の関係で表示に問題はありませんでした。
OpenSeceneryXについては,最近新しいバージョンに関する記事を書いているので,参考にしてインストールしておいてください。

フリーシーナリーデータについて
私はフリー・シーナリーがどのような形で提供されているのかわかりませんでした。
そこで,おまけディスクに付いていた空港データフォルダーを開いて基本構成を調べました。
既存空港データフォルダーの構成
ヒースロー空港のフォルダーを開くと次の画像のような構成になっています。
地形データの”Earth Nav data”と空港オブジェクトの”Object”,それから施設などの定義データ”.xml”データです。
フリー・データフォルダーの構成
ダウンロードした広島空港のデータを展開しました。
展開したフォルダー内は,次のような構成でした。
展開したフォルダー内には,空港データの入った”RJOA v1.1”というフォルダーと内容の表示できないデータの入っている”_MACROSX”というフォルダーがありました。
ヒースロー空港で調べた結果から判断すると,空港データとして利用するのは”RJOA v1.1”フォルダーだけです。
基本的なシーナリーのインストール方法について
私は,Aerosoft版のDVDを購入したので,おまけディスクで空港シーナリーの基本的なインストール方法を学びました。
大事なのは,シーナリーデータのインストール先が”Custom Scenery”というフォルダーであること。
もう一つが,X-Planeにシーナリーデータを認識させるためにはフォルダー名を”scenery_packs.ini”に記載しなければならないことです。
フリー・データの導入
フリー・データ導入作業の流れは,次のようになります。
- ダウンロードしたデータを展開して,導入に必要な空港データを特定する
- 空港データを”Custom Scenery”フォルダーにコピーする
- ”scenery packs.ini”に導入した空港データフォルダー名を記載する
模式図にすると次の画像のようになります。
scenery_packs.iniの編集
編集作業は,メモ帳で行います。
編集する項目は,次の画像の赤字のようにフォルダー名を正確に追加するだけです。
追加する位置は,とりあえず”SCENERY_PACK Custom Scenery/OpenSceneryX/”の次に先頭にしておいてください。
I
1000 Version
SCENERY
SCENERY_PACK Custom Scenery/RJOA v1.1/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LSZA Airport Lugano/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - EDDF Frankfurt/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - EDLP Paderborn-Lippstadt/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - EGLL Heathrow/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LFMN Nice Cote d Azur X/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LFPO Paris Orly/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LPFR Faro/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - EDLV Airport Weeze/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LFBO Airport Toulouse/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Global Airports/
SCENERY_PACK Custom Scenery/KLAS Las Vegas Mc Carran/
SCENERY_PACK Custom Scenery/KSEA Demo Area/
SCENERY_PACK Custom Scenery/LOWI Demo Area/
SCENERY_PACK Custom Scenery/X-Plane Landmarks - London/
SCENERY_PACK Custom Scenery/X-Plane Landmarks - Sydney/
SCENERY_PACK Custom Scenery/OpenSceneryX/
SCENERY_PACK Custom Scenery/zzz_uhd_global_scenery4/
インストール結果の確認
シーナリーデータを導入したら,うまくインストールできているかを確認しましょう。
飛行中のフライトを保存していたので,選択すれば観察は簡単でした。
上空からみると,うまくインストールできているようだというのはわかりますね。
滑走路や誘導路がでこぼこで空港内に丘が!
ここで,ビックリするようなことが起きました。
着陸するとき空港の滑走路や誘導路にでこぼこがあり波打っているのがわかります。
着陸してみると,ターミナルの前には丘がありました。
これでは,まともに移動や滑走もできませんので,改善方法を調べてみました。
空港内のでこぼこを改善する方法
シーナリー・データを改善するという方法があるというのですが,元データの構造を把握できていないので,これは無理だと考えました。
また地形データを外すと,そこに併せて記載されているオブジェクトまで消えてしましました。
本来なら,シーナリーデータ内に地形に合わせた記載をするのが良いらしいのですが,X-Plane11以前に作られたシーナリーデータにそれを求めるということはできない相談です。
地形データ表示設定を変更する
それを解決するためX-Plane11では,空港データの表示設定で,空港内地形を強制的にフラットにする機能があることがわかりました。
フライトモデルの設定のところに”滑走路は等高線に従う”という設定があるので,ここのチェックを外します。
X-Planeを再起動し,広島空港(RJOA)に移動します。
その際に,保存していたフライトは地形設定が変更され変な動きをしたので,フライトの保存をやり直す必要がありました。
設定を変えると空港内の表示は改善されました。
まとめ
なんとかフリー・シーナリーの基本的な導入方法をマスターできました。
まだ,雲や水面,季節のテクスチャー導入やフォトシーナリーの導入,FSXなどからのシーナリーデータの移行などマスターしたい技法がたくさんあります。
これから,ひとつひとつ調べて解決していきます。
コメント
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また,皆さん共通の課題であれば,できるだけ記事にいたします。
はじめまして!!x-plane11を初めて間もない者です。快適に動くのですが、色々と問題を抱えています。可能な限り対処法を記事にしていただけたらと思います(ほかに同じような問題をかかえている方もいらっしゃると思います)。よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
私が苦労した経験が皆さんのお役にたったようで,嬉しく思います。
はじめましてヒロアキと申します
ありがとうございます。
xplaneの情報を求めていました!
早速上記のようにやらせていただきます!