X-Plane11導入日記(その4)
X-Plane11用日本の30mメッシュ地形データを導入する
X-Plane11は,デフォルトで90mメッシュの地形データが入っています。
そのままでも十分実用的なのですが,VFRで地形をみながら飛行する地文航法を行う場合には,より精密な地形表現が望ましいのです。
X-Plane11には,フリー・データで日本の30mメッシュ地形データが提供されています。
X-Plane11用の世界中の詳細な地形データがフリー・データで提供されています。
すべてをインストールするとディスクがいっぱいになるし,X-Plane11が起動できなくなる恐れがあります。
実際,私のPCのメモリーは16GBですし,フライトシミュレータをインストールしているディスク(SSD)の容量は256GBで空きエリアが32GB位でした。
そこで,VFRで飛ぶエリアが日本国内に限るということで,インストールする詳細地形データを日本に限定することにしました。
日本の詳細地形データのダウンロードとインストール
詳細地形データのダウンロード
詳細地形データは,X-Plane.orgからリンクをたどって行きます。
探すのは”HD Mesh Scenery v4 for X-Plane 11 4.0.0”というページです。
このページの下半分くらいのところにダウンロードページへのリンクがあります。
ここをクリックして,オフィシャルサイトへジャンプしましょう。
トップページにあるメニューの”DOWNLOADS”をクリックしドロップメニューから”X-PLANE 11 UHD MESH SCENERY V4”をクリックします。
表示されたページの真ん中あたりに,”Japan (3.7GByte)”というリンクが表示されます。
どのリンクが速やかにダウンロードできるかですが,”flightsim.com”では11時間と表示されました。
“aerosoft.com”は,5時間だったのでここからダウンロードしました。
夜中にダウンロードすることにして,PCがスリープモードに入らないようまたHDDがストップしないよう電源の設定をしてダウンロードを開始しました。
朝方に,ちゃんとダウンロードができているのをみて安心しました(^^ゞ
ダウンロードされたファイルは,”XP11_UHD_Mesh_V4_Japan.zip”[3.65 GB (3,928,170,076 バイト)]です。
メッシュ地形データのインストール
ダウンロードした地形データはドキュメントに従って手作業でインストールします。
付属しているドキュメントは,英語なので”Google翻訳”を使って日本語にしてから間違えないようにインストールしました。
日本語に訳した”readme.txt”をここからダウンロードできるようにしましたので,参考にしてください。
具体的なインストール方法
日本語に翻訳したドキュメントを読んでいただければインストール方法は書いてありますが,より簡単にできるよう説明をいたします。
フォルダーのコピー
まず,X-Plane11をインストールしたフォルダ内にある”Custom Scenery”というフォルダーを開きます。
ここに”zzz_uhd_global_scenery4”というフォルダーを作ります。
注意して綴りを正確に記述します。
”scenery_packs.ini”の編集
メモ帳で,”scenery_packs.ini”を開き,末尾に”SCENERY_PACK Custom Scenery/zzz_uhd_global_scenery4/”を追記します。
I
1000 Version
SCENERY
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LSZA Airport Lugano/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - EDDF Frankfurt/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - EDLP Paderborn-Lippstadt/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - EGLL Heathrow/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LFMN Nice Cote d Azur X/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LFPO Paris Orly/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LPFR Faro/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - EDLV Airport Weeze/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Aerosoft - LFBO Airport Toulouse/
SCENERY_PACK Custom Scenery/Global Airports/
SCENERY_PACK Custom Scenery/KLAS Las Vegas Mc Carran/
SCENERY_PACK Custom Scenery/KSEA Demo Area/
SCENERY_PACK Custom Scenery/LOWI Demo Area/
SCENERY_PACK Custom Scenery/X-Plane Landmarks - London/
SCENERY_PACK Custom Scenery/X-Plane Landmarks - Sydney/
SCENERY_PACK Custom Scenery/zzz_uhd_global_scenery4/
編集が終わったら,上書き保存します。
これで導入作業は終了です。
X-Plane 11を起動すれば,詳細地形データが導入されています。
導入した詳細データ
readme.txtには,詳細地形データを使うには,メインメモリが最低16GB,推奨は32GB,理想は64GBだと記載されています。
Linuxでは「”Out of Memory”で止まることがあるよ」と注意書きがあります。
たしかに,デフォルトでは30秒くらいだった起動時間が,1分半くらいになってしまいました。
グラフィックスカードのVRAMは,4〜6 GB必要だと書いてあります。
なお,私のPCのメモリは16GB,グラフィックスカードのVRAMは4GBですから最低限のスペックですが,起動は遅いものの飛行には差し支えなく動いていることを申し添えます。
デフォルトデータの比較
最初のインストール時に,なじみのある広島西飛行場から離陸して「安芸の小富士」である似島や宮島,江田島を表示させました。
今回も,比較のために飛んでみました。
やはり表現が緻密になっていて,実際の風景に近いなと思いました。
広島空港は,西側が切り立った崖のようになっています。
広島空港周辺の地形もかなり正確になっていました。
まとめ
X-Plane11用の詳細地形データをインストールしてデフォルトデータと比較してみました。
海岸線の表現と地形表現は,正確になっていると思います。
FS2004では,空港周辺の地形データは35mメッシュになっている関係で,X-Plane11の表現に近いものになっています。
FS2004では,海岸線が正確でないために実際の風景という実感が薄くなってしまっています。
このことは,海岸線のデータを改善すればFS2004でも実感のあるVFRを楽しめる可能性があるということです。
過去には,そういった取り組みもあったようですが,新しいフライトシミュレーターが登場したことで消えてしまったようです。
一方で,空港オブジェクトは,FS2004での充実は凄いものがありますが,新しく登場したX-Plane11では皆無に等しい状況です。
けれどもその点は,これから充実させていけば良いだけです。
私は自分のFS環境で,X-Plane-11でオブジェクトの改善をするか,FS2004で環境改善をするか少し悩みそうですが,そこは得意の「調べていくこと」で悩みを解決していくことにします。
コメント