操作が複雑ですが,いい雰囲気のMD-87パネル

Aircraft data

日本エアシステムのMD-87をFS2004に導入しましたが,操縦席はデフォルト機のB737-400のグラスコックピットになっていました。

MD-87はクラッシックエアライナーですが,DC-9に比べて少しグラスコックピットに近くなっています。

MD-80用パネルをMD-87に改修したパネルがあったのでご紹介します。


FS2004にMD-87用のセミグラスコックピットを導入する

MD-87のコックピットは,DC-9から少しグラスコックピットに近づいている雰囲気がするコックピットです。

下の写真を見ていただければわかるように最近のDHC-Q400に近い雰囲気です。

このすこし近代的になった操縦席の雰囲気をFS2004で楽しむことにしましょう。

MD-87 Cockpit by Ernesto_182.  Photo from flickr

FS2004用のMD-87のフォトリアルパネル

FS2004のMD-87用のパネルを探したところ,単独でパネルデータとして提供されていました。

けれども,このパネルはFS2002用のパネルを変更したもので,すこしばかり設定が面倒でした。

チェックリストとパネルのドキュメントは,FS2002のMD-80のpdfファイルが付属しています。

FS2004用データのダウンロードとインストール

データはFlightsim.comからダウンロードします。

ファイル名は”md87clcp.zip”です。

Flightsim.comから引用

パネルフォルダーのコピー

ダウンロードしたファイルを展開すると,”MD87CLCP”という名前のフォルダーができます。

このフォルダーの中に”FS2002 Guages.zip“と”FS2002 Sound.zip“という2つの圧縮ファイルがあります。

この2つのファイルを展開したGuageSoundフォルダーをFS2004をインストールしたフォルダーにコピーします。

重複したファイルがあった場合には,新しい方を残してください。

つぎに”FS2002 Panel.zip“を展開した”panel”フォルダーをMD-87の機体フォルダーにコピーするのですが,その前に元フォルダーのバックアップをしておきましょう。

下の図は,バックアップの模式図です。

aircraft.cfgファイルも編集するので,バックアップをしておきましょう。

aircraft.cfgの編集

MD87CLCP”フォルダーの中にある”FS2004 Info”というフォルダーの中に,作者が編集して欲しい事のドキュメントがあります。

要約すると,aircraft.cfgを編集してもらいたい部分と,可能ならfs9.cfgを編集してもらいたい部分の2項目がありました。

特に”yaw_damper_gain=1.000000“の部分は,重要なのだそうです。

fs9.cfgのある場所は,Windows10の64bit版ではわかりにくくなっています。
まず,エクスプローラーの表示オプションで,隠しファイルを表示するにチェックを入れます。
C:\Users\username\AppData\Roaming\Microsoft\FS9を開けば,見つかるはずです。
usernameにはログインユーザーが入ります。

コックピットの表示

さあMD-87のコックピットを表示してみましょう。

表示させると,メインパネルが潰れたように表示されることがあります。

その場合,マウスでドラッグして広げれば正常に表示されるようになります。

毎回調整しないといけないなら,フライトに保存しておきましょう。

スロットル部とフラップレバーは少し見えているだけですが,インジケーターはパネルに表示されていますから操作に支障はありません。

MD-87用セミグラスコックピット

コックピットの操作説明書は,”MD87CLCP”フォルダーの中にある”Original Documents”というフォルダーの”Document“フォルダーの中にpdfファイルで入っています。

チェックリストは,”Checklist“フォルダーに入っています。
パネルに組み込む方法も記載されていますが,私は紙で見る方がいいと考えたのでやめることにしました。

サブパネルの表示

付属しているサブパネルは,一部を除いてShift+数字キーの組み合わせで表示させます。

実機には付いていないGPSは,隠してあり,Shift+4で表示できます。

オーバーヘッドパネルは,Shift+2で表示させます。

無線通信機のサブパネルは,Shift+3でグレアシールド部分に表示されます。

HUDは,Shift+5で表示し,Shift+6でスイッチの入切を行います。

また,スイッチはパネル上にもあります。

スイッチだけを操作すると空中にHUDの表示部分だけが浮かびます。

操縦席の風景

テンキーで操縦席の周囲も表示できます。

テンキーの9で右前を表示します

 

テンキーの6で右横を表示します

 

テンキーの3で右後方を表示します

テンキーの2で後方を表示します

テンキーの1で左後方を表示します

テンキーの4で左を表示します

テンキーの7で左前を表示します

作者からのヒント

ドキュメントの中に作者からのヒントがありましたので,ご紹介しておきます。

Tip:

FS2002またはFS2004航空機の設定には、次のような行があります。
[Views]
eyepoint=70.0, -1.8, 5.1

数字は異なるかもしれませんが、それは大丈夫です...
私は個人的には、パイロットの座席が飛行機のノーズを中央に表示したところにいるのは
好きではありません。
また、私が地面からちょうど2インチのところにあると感じているので...
私がこれを修正したいのは、アイポイントを変更することです...
これを行うには、上記の設定を次のように変更します:
(For a Captian's View)

[Views] 
eyepoint=70.0, -10.8, 9.1

(For a First Officers View)

[Views]
eyepoint=70.0, 10.8. 9.1

あなたが望むならそれを試してみてください。 
あなたはあなたに合った "感じ"を得るのが好きなだけ、
あなたの視点をずっと動かすことができます。

 

まとめ

DC-9よりも少し進んだパネルですが,操作は慣れるまで少し時間がかかりそうです。

とにかく飛ばしてみたい場合には,FS2004オリジナルのB737-400パネルの方が慣れている分使いやすいかもしれません。

このパネルは,実機に似せて作ってあるので実際のパネル操作に近く複雑さを感じさせるいいパネルに仕上がっていると思います。

 

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