AI機を飛行可能にするために必要なツール”AirED”

Flightsimulator

FS2004で自分の好きな塗装の機体を操縦してみたいというのは,ファンとして当然の希望です。

好みの塗装のAI機を操縦できるようにできればいいのにと,考えることはよくあります。

その第一歩として,AI機から通常機体へ種類を変更するツールをご紹介します。


AI機と通常機体の区分を変更するためのツール”AirED”

FS2004で自分の好きな塗装の機体を操縦してみたいというのは,ファンとして当然の希望です。

フリー機体やペイウェアで見つかれば良いのですが,AI機にしかその塗装機体がないということもあります。

私はAI機を操縦できるようになればいいのにと,考えることがあります。

けれどもAI機の機体は一種の風景データですから,そのままでは通常機体のように飛行はできません。

https://pbook.jp/post-1541/

AI機フォルダー内容は通常機体に似ています

幸いなことに,AI機のデータ構造は,通常の機体とよく似ています。

AI機は,機体構造を定義するmodelファイル,塗装を定義するtextureフォルダー,そしてこれらの構成を定義するaircraft.cfgファイルで構成されています。

通常機体と異なるのは,航空機の特性を定義する”xxx.air”ファイルと操縦席を定義するpanelフォルダーがないことです。

このairファイルのデータの中には,機体選択画面に表示しない”AI機”と表示する”通常の機体”を区別している部分があります。

表示できるようにして,操縦席データを用意し,aircraft.cfgの編集を行えば,完全ではありませんがとありあえずAI機を飛行可能状態にすることができます。

AI機のaircraft.cfgファイルの記述内容

機体表示区別データの変更方法

AI機を飛行可能にするための第一歩は,AI機と通常機体の区別をしているデータを編集・変更して,通常機体の定義に変更してFS2004で機体を表示できるようにすることです。

そのためには,機体に付属している”xxx.air”というファイルを編集する必要があります。

airファイルを編集するためのツール”AirED”

AI機を機体選択画面に表示させるための方法は,AI機のドキュメントに記載されています。

そのための「ツールは”AirED”ですよ。」と示されてはいたのですが,使い方がよくわかりませんでした。

”AirED”は,FS98時代に作られたツールで,FS2004にも利用できるよう改良されています。

airファイルは,飛行特性を定義するファイルですから,下手にいじると飛べなくなるのではないかと心配だったので,私自身が手を出すのを逃げていたことは事実です。

試行錯誤していくうち,Windowsの一般的な操作で”AirED”を使うことができる事がわかったのでご紹介することにしました。

”AirED”のダウンロードとインストール

”AirED”は,Flightsim.comからダウンロードできます。

ファイル名は,”air152up.zip”です。

Flightsim.comから引用

ファイルをダウンロードしたら,適当な場所で展開します。

どこにあっても動作はするので,Windows 10においてはC:ドライブの”Program Files”フォルダーには入れない方がいいと思います。

私は,FS2004をインストールしているドライブに収容しました。

展開したフォルダーの内容は,つぎの画面をみてください。

AI機の編集用に使う”AirEd.exe”のほか,アップデートされた”AirUpdate.exe”と説明用のhtmドキュメントとその付属画像で構成されています。

今回必要なのは,”AirEd.exe”本体だけです。

AI機を表示させるためだけの”AirED”の使い方

airファイル全体を編集しようという大それた事を説明する訳ではありません。

今回説明するのは,AI機と通常機体の区別をしているデータ部分の編集だけです。

AI機のairファイルを選ぶ

例として,Solaseed AirのB737-800を選びました。

Flightsim.comから引用

この機体の基本機体は”FAIB7378V13.zip”という機体です。

このデータをFlightsim.comからダウンロードします。

Flightsim.comから引用

この機体は青いBマークが付いているとは言え,AI機ですから飛行できる訳ではありません。

ファイルをダウンロードし,展開したフォルダーの中にある”FAIB_7378.air”ファイルを探してください。

ファイルは,”faib7378v13\FS9\FAIB_B737-800_W”という数段階下のフォルダーの中にあります。

airファイルを編集する

AirEd.exe”をクリックして起動します。

このツールは,互換性設定をしなくても起動できます。

フォルダーの中にある”FAIB_7378.air”ファイルをAirEdのウインドウにドラッグ&ドロップします。

ドラッグ&ドロップでairファイルを開く

すると,下の画面のように内容が表示されます。

内容表示されたairファイル

この画面の中にある”105 ✵Aircraft Type”の行を見つけてください。

この行の数字が”2”ならAI機で,FS2004の機体選択画面には表示されません。

通常機体は”0”です。

編集する場所をさがす

Aircraft Typeの編集方法

では,編集を始めましょう。

105 ✵Aircraft Type”の行をクリックします。

すると,右側に編集ウインドウが開きます。

ここでは”2”になっていますね。

編集を開始する

ここを”0”に変えて,ウインドウの中で”Enter”キーを押します。

編集を終える

”0”になっていれば,編集は終了です。

結果を確認する

最後に,編集したファイルを保存します。

基本機体をAI機として使うなら,間違えないように別の場所に保存しておきましょう。

私は,このままsolaseed Air用に利用するので上書きしてしまいました。

これでAI機のairファイルを編集し,基本機体を表示可能な状態にすることができました。

まとめ

今回行ったのは,airファイルが用意できないときの対応方法です。

別モデルで同じ機体のairファイルがあるのであれば,私が別記事で紹介したようにズルができますから参考にしてください(^^;)

https://pbook.jp/post-4465/

 

今回紹介した機体を飛行可能にする詳細な方法については, 別の記事で説明します。


飛行可能になったSolaseed Air B737-800

 

 

コメント

  1. TokugawaISSAKU88RA8 より:

    MAIWAの航空自衛隊 AI Kawasaki C-2 で試しました。飛んだのですが、ピッチ不安定で上手く飛ばせませんでした。(FSX)
    Solasido Air に挑戦します。

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