伊豆諸島の空路を支えるNCA Do228

Aircraft data

NCA(新中央航空)は東京都調布飛行場を拠点に,伊豆諸島の大島,新島,神津島,三宅島を結ぶ路線を運行しています。

使用機材は,ドルニエ228という機体で,短距離離着陸性能を強化した特別仕様です。

最近導入されたDo228NGという機体は,5枚ペラ,グラスコックピットを装備しています。

割と初期に導入された,FS2004用のアナログ計器の機体を見つけたのでインストールしましょう。


調布と伊豆諸島を結ぶドイツ製STOL機Do228-200

Do228-200といえば,ネパールなど中央アジアの山岳地帯で活躍するSTOL機というイメージがありました。

その機体が,日本のしかも東京都に在籍し,伊豆諸島と結ぶ路線を飛行しています。

NCA(新中央航空)は,BN-2アイランダーで新島線を運行していたことがあります。

このようすは絵本になっています。

https://pbook.jp/post-746/

その後継機として,1999年にNCAが導入した機材は,ドルニエ228-200で,短距離離着陸性能を強化した特別仕様でした。

2011年からは,5枚ペラ,グラスコックピットを装備したDo228NGという機体が導入されています。

NCA Do228(JA31CA) by James Chang Photo from flickr

 

FS2004用のNCA Do228-200

機体データのダウンロードとインストール

データファイルのダウンロード

データファイルは,Flightsim.comからダウンロードできます。

ダウンロードするファイルは,2つあります。

do228---nca.zip
d228JPL9.zip

の2つです。

Flightsim.comから引用

NCAの塗装データの説明には,別の基本機体を使うよう説明があります。

私が,その機体を使ってみたところ付属している仮想コックピットに不具合がありました。

調べてみると,同じ機体製作者の方が2009年に改訂版を作成されており,そのデータを使ってみたところ不具合が解消されていたので,そちらを紹介いたします。

機体フォルダーの調整

二つのファイルをダウンロードしたら,適当な場所でファイルを展開します。

まず,基本機体フォルダーを開きます。

展開すると出来上がるのは”aircraft”というフォルダーです。

この機体は,展開したフォルダーをFS2004にそのままコピーすることを想定して圧縮されているためです。

私は,NCA用の機体を作るのですから,基本機体フォルダーの調整を行う必要があります。

 

まず,不要なTextureファイルである”texture.caraibes”と”texture.Guadelupe”の2つを削除します。

残しておきたい方は,以下の編集の方法が変わりますので,ご容赦ください。

 

つぎに,NCAの塗装データフォルダーから”texture.NCA”を基本機体データフォルダーにコピーします。

コピーが終わったら,塗装機体フォルダーにある”[fltsimX].cfg”を基本機体フォルダー内にあるaircraft.cfgを編集して組み込みます。

 

aircraft.cfgの編集

組み込むべき部分は,”[fltsim.X].cfg”として用意されています。

このファイルは,あとから気付いたのですが,改訂版を利用するよう調整済みでした。

ファイル説明にある機体を使う時には,かなり編集を必要としますが,改訂版を使うのであれば,ほとんど修正は必要ありません。

削除したテクスチャーファイルの機体定義部を削除したあとで”[fltsim.X].cfg”ファイルの内容をコピー&ペーストし,”[fltsim.X]”を”[fltsim.0]に書き換えてやればいいだけです。

 

ファイル内容の調整が終わったら,フォルダー名を”do228NCA”に変えます。

その理由は,”壱岐国際航空”のDo228をインストールする際に,同じフォルダーにインストールできないという現象が発生したためです。

FS2004へのインストール

do228NCA”フォルダーをFS2004の”Aircraft”フォルダーにコピーするだけでインストールは完了します。


インストール後の確認

機体選択画面

航空機メーカーはDornier,機種はDo 228-212と表示されます。

機番は,JA33CAで,3番目に導入されたアナログコックピットの機体です。

ちなみにJA34CA以降はDo228NGで,5枚ペラのグラスコックピット機ですからこの機体には使えない機番ですので,変更しないようにしてください。

 

操縦席画面

こだわりのフォト画像を使った素晴らしい質感の操縦席です。

仮想コックピットも装備されています。
改訂前の機体では,仮想操縦席の計器がずれて表示されるという不具合がありました。

滑走路上の機体

調布飛行場に駐機しました。

調布飛行場を離陸し三宅島方面に飛行しているところです。

左下が,調布飛行場です。風景は中古品で入手した「関東フォトシーナリー」をインストールしています。

まとめ

実を言うと,NCAのDo228-200のインストールは,試行錯誤の連続でした。

”壱岐国際航空”用の基本機体が,NCA用の機体と同じ作者のバージョンが異なる機体だということがわかるまで,NCAの機体の不具合の原因究明に時間がかかってしまいました。

でも,ご紹介できるようになったことを喜んでいます\(^o^)/

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