ANA B737-200にアナログ計器の操縦席を追加する

Aircraft data

B737-200アドバンスは,1971年に開発された機体です。

そのため,操縦席には機械式の計器類が装備されています。

先にFS2004へインストールした機体はグラスコックピット仕様だったので,アナログ計器を装備したパネルをインストールすることにしました。


FS2004 B737-200アドバンス用のアナログ操縦席

B737-200アドバンスに装備されたアナログ計器類

昔なら珍しくない計器類ですが,新しいグラスコックピットを見慣れた私には,アナログ計器類は逆に新鮮に感じられます。

デフォルトのセスナ172は,アナログ計器です。

このようなアナログ計器が,大きな操縦席いっぱいに広がっているのはドキドキします。

B737-200の操縦席 Photo from flickr

FS2004 B737-200アドバンス用のアナログ操縦席

アナログ操縦席のダウンロードとインストール

先にFS2004へインストールした機体はグラスコックピット仕様だったので,アナログ計器を装備したパネルをインストールすることにしました。

https://pbook.jp/post-3906/

Flightsim.comには,B737-200adv用に数種類の操縦席データがあります。

先に紹介した”Tinmouse II model Freeware”はその一つですが,ANAの機体に組み込むことはできても安定性がいまいちなので別のデータをさがしました。

見つけたのがこの”b737_200_widescreen.zip”というファイルです。

このファイルは,2017年7月7日に発表されたFSXにも使える新しいものです。

このデータは,最近のワイドディスプレイに対応した1920x1200ドット用のパネルです。

Flightsim.comから引用

操縦席データのインストール

このファイルをダウンロードし,展開するとこのように表示されます。

一つのフォルダーの中にもう一つ同じフォルダーができています。

展開したフォルダー

展開したフォルダー

よく見ると”panel.sp77.cfg””panel.sp177.cfg”という二つの設定ファイルがあります。

この二つの設定ファイルの違いは,表示する操縦席背景の画像の大きさの違いです。

77が32bitカラー,177が24bitカラーの画像を使うようになっています。

違いを比較するために2種類のパネルをインストールしてみることにしました。

2種類のファイルの違い

2種類のファイルの違い

2種類のパネルのインストール手順

展開したフォルダーに同じ構成のフォルダーがあるというのは,2種類のデータを同時にインストールして比較して欲しいとの製作者の意図があったのかなと考えました。

そういうことで,このフォルダーの構成を生かしたインストール方法を説明します。

一つでいいよという方は,お好きなパネルを一つだけインストールするだけでもOKですよ。

https://pbook.jp/post-2582/
フォルダー名とファイル名の編集

展開したフォルダー内の”737_200_widescreen_panel”というフォルダーを”panel.sp177″という名前に変更します。

変更するには,フォルダー名を右クリックし”名前の変更(M)”をメニューから選び,出てきたウインドウに入力します。

 

フォルダー名の変更

フォルダー名の変更

 

つぎに名前を変更した”panel.sp177”を開きます。

このフォルダー内にある,”panel.sp177.cfg”を”panel.cfg”に名前を変えます。

panel.sp177.cfgの名前をpanel.cfgに変える

panel.sp177.cfgの名前をpanel.cfgに変える

操縦席データフォルダーの移動

編集の終わった”panel.sp177”フォルダーをANA B737-200アドバンスの機体データフォルダーである”Aircraft\Boeing737-200 ALL Nippon—”に移動させます。

panel.sp177フォルダーの移動

panel.sp177フォルダーの移動

つぎに,移動元のフォルダー内にある”panel.sp77.cfg”を”panel.cfg”という名前に変更します。

ANA B737-200アドバンスの機体データフォルダーである”Aircraft\Boeing737-200 ALL Nippon—”内の”Panel”フォルダーを”Panel.org”と名前を変更し,新しく”Panel”というフォルダーを作ります。

新しい”Panel”フォルダーを開き,さきほど”panel.cfg”に変更したフォルダー内の全部のデータをコピーします。

新しいパネルデータのコピー

新しいパネルデータのコピー

完成したフォルダー構成は次のようになっています。

完成したフォルダー構成

完成したフォルダー構成

Aircraft.cfgの編集

データの移動を済ませたら,定義ファイルである”aircraft.cfg”を編集します。

ファイルをメモ帳で開き,”[fltsim.0]”から”[General]”の前まで,複製し”[General]”の前に挿入します。

つぎに複製した部分を次のように編集します。

[flightsim.0]を[fltsim.1]に変更する

「Title=Boeing—」の末尾に”Light panel”を追加

panel=を panel=sp177に変更する

Ui_variationの部分は,変更しなくてもかまいませんが好みで追記してください。

 

aircraft.cfgの編集

aircraft.cfgの編集

機体選択画面の表示

編集がすんだらFS2004を起動し,フライト作成から機体選択画面を表示してみましょう。

バリエーションの部分に2種類の表示がでれば,うまくインストールできています。

2種類のパネルの表示の違い

インストールしたパネルを表示してみました。

撮影を32bitカラー設定の画面で行ったため,違いはあまりでていません。

設定を24bitカラーにしたときには,32bitカラー版に違和感が出るのかもしれません。

複数のパネルを一つの機体にインストールするときの実例として見ていただければ幸いです(^^;)

32bitカラーデータの操縦席

32bitカラーデータの操縦席

 

24bitカラーデータの操縦席

24bitカラーデータの操縦席

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