Windows10上のFS2004でGPWSやfssound.dllが使えます

Flightsimulator

fssound.dllというFS2002時代からのサウンドモジュールがあります。

FS2004になっても新バージョンがでていましたが,Windows10ではどういうわけか動作しなくなりました。

それを動かす方法と,GPWSとともに一括インストールできるパネルも見つかったので説明いたします。

Windows10上のFS2004でfssound.dllやGPWSが使えます

FS2004の操縦席を進化させたfssound.dll

fssound.dllは,操縦席のスイッチを操作するときの「パチッ」という音や,シートベルト警告音の「ポーン」などの音を再生するときのプログラムモジュールです。

FS2002時代から開発され,FS2004でもWindowsXP上で広く使われてきました。

ところが,Windowsが新しくなりFS2004でfssound.dllが動かないという話がでてきました。

GPWSは,離着陸時の自動音声警告を再現するパネルですが,動かなくなったという声も聞いていました。

古いモジュールを使うときのfs9.cfgへの設定

WindowsXPで動かしていたころのFS2004ではfs9.cfgにオプション設定を書き込むことで,古いモジュールを使うことができるようになっていました。

書き込む項目は次のとおりです。

[OLDMODULES]
FSsound.dll = 1

[OLDMODULES]の次の行から「モジュールの名前=1」を列挙していきます。

それだけで使えるようになるというものでした。

ところが,Windows10で動かすFS2004では,この設定も効果がなかったのです。

fssoun.dll作者の方もWindows10対応バージョンをリリースされたものがあるのですが,うまく動かないようです。

Windows10上で動くfssound.dllが見つかりました

私は,FS2004のB737-200用の操縦席パネルを探していました。

flightsim.comでパネルデータを探していると,インストーラー付きのフリーパネルがありました。

ファイル名は,”b732free.zip”といいます。

サウンドパネルのインストーラとしても使えるパッケージ

このファイルは,TimMouseIIという航空会社のB737-200アドバンスのデータとその機体に使うフォトリアル操縦席のパッケージでした。

このパッケージには,fssound.dllのほかGPWS,Ground Handring panelなど各種スイッチが組み込まれています。

そういう豪華な操縦席パッケージにインストーラーが付いていますから,初心者でも複雑なサウンドモジュールの組み込みがすぐに終わってしまうというスグレモノです。

しかも,Windows10上のFS2004で動いたのです。 \(^o^)/

b732freeのインストール

 

ダウンロードしたフォルダーを展開すると,インストーラが表示されます。

インストールはこれを管理者権限でクリックするだけです。

展開したフォルダー

 

インストールの時の設定

インストーラは,FS2004のメインファオルダーの場所を聞いてきますから,間違えずに設定しましょう。

インストーラが起動したら”NEXT”をクリックします。

インストーラ起動画面です

使用許諾を認めるラジオボタンをクリックし,”NEXT”をクリックします。

使用許諾画面です 動かなくなっても責任は負わないよといういつもの決まり文句です 使うからには自己責任の世界です

ここでインストールするFS2004のディレクトリを指定します。

窓の中のフォルダーが正しくなければ,右側の”・・・”と言うボタンをクリックして出てきたウインドウでフォルダーを指定します。

インストールフォルダーの指定画面です

私の場合は,”F:\FS2004”ですから,そのように指定しました。

インストールするフォルダーの変更設定

正しく指定できたら”Start”をクリックしてインストールを開始します。

最終確認画面です

インストールが成功したら,”Exit”をクリックしてインストーラを終了させます。

fs9.cfgへの設定

つぎに,fs9.cfgに先ほどのオプション設定を書き込みます。

Windows10でFS2004を使っている時,fs9.cfgは隠しフォルダーの中にあるので,表示できるようエクスプローラの設定を確認します。

下の画面にもあるように,fs9.cfgは,
”C:\ユーザー\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\FS9”
というフォルダーにあります。

エクスプロ-らの設定とfs9.cfgの場所

fs9.cfgをメモ帳で開き,先頭行に

[OLDMODULES]
FSsound.dll = 1

と書き込んで上書き保存します。

これで,インストール作業は完了です。

FS2004でサウンドモジュールの動作確認を行います

スピーカーなどから音が出ることを確認してから,FS2004を起動しましょう。

起動時に「fssound.dllは動作しません」という意味のダイアログがでたら,設定がまちがっています。

今一度確認してみましょう。

無事起動できたら,サウンドモジュールが組み込んである下の画面の機体を選びます。

Boaeing 737-200 Advance TM II”という機体です。

操縦席が表示されるとGPWSの”Minimum Minimum”というサンプル音声が再生されます。

フォトリアルなコックピットが表示されますから,いくつか音の出るスイッチを操作してみましょう。

無事再生されればサウンドモジュールの動作確認は終わりです。

この操縦席の不具合について

wキーで,視野を切り替え2Dコックピットに戻ったとき前方視野が真っ黒になってしまいます。

これは,視野を表示するウインドウが上方に小さく表示されてしまうのが原因なのですが,ウインドウの調整方法が私にはわかりません。

調整方法がおわかりになる方は,コメントでも結構ですからお知らせください。

元に戻す方法は,キーボードから”Shift+1”を押すという方法しかありません。

 

インストールできたfssound.dllについて

実はこのパネルに付属しているfssoun.dllは,最新バージョンではありません。

タイムスタンプが,2005‎年‎8‎月‎18‎日 ‏‎6:18:10となっています。

Windows10上のFS2004で動作が確認できたfssound.dll

このモジュールを最新版に入れ替えて試してみたら,警告ダイアログ表示され動作しませんでした。

つまり,古いバージョンのfssound.dllでないとWindows10上のFS2004では動作しないというビックリするような事実がわかったのです。

「古いモノが実は新しい?」 Photo from flickr

おまけ

組み込んだGPWSやGround Handling panelは他の機体でも使用可能です。

組み込み方法や使い方は,別途記事にしたいと考えています。

なお,このすばらしい操縦席を持つB737-200アドバンスですが,残念ながら衝突防止灯や翼端灯が点灯しません。

私は,ANAのB737-200アドバンスに,この操縦席を移植しようと努力していますが,完全な成功には至っていません。

うまくいったらご紹介します。

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