熊本県天草市に天草エアラインという会社があります。
小さな会社なのですが,社員一同がアイデアを出し合い,黒字化を達成している会社です。
そこが,先代のDash8-100に替えてATR42を導入しました。
日本一小さい航空会社の大きな奇跡
天草エアラインという会社
天草エアラインは熊本県天草市に本社がある航空会社です。
黒字化を達成した「日本一小さい航空会社の大きな奇跡」としてマスコミで紹介されました。
所有機材はATR42-600が1機
所有機は,1機のみ。
先代のDHC-8-100が39席でしたが,2016年に新たに導入したATR42-600は48席で少し大きくなっています。
たった1機の機材に「みぞか号」と言う愛称が付けられています。
「みぞか」とは,天草地方の方言で「かわいい」といいます。
親子イルカをあしらった塗装のかわいい機体なのですが,強力なターボプロップエンジンを備え,操縦席はグラスコックピットになっています。
レジは”JA01AM”と天草エアラインの名称を取り入れたものになっています。

Photo from flickr
天草エアラインのホームページ
天草エアラインのホームページには,ATR42-600を紹介するページがあります。
ATR42という機体は,地方空港に最適の機材です
ATR42は,地上高が低く特別な施設がなくても乗り降りしやすい機体です。
そのため,フォッカーF27の後継機として世界中で活躍中です。
また,強度があって運動性能が高い機体のようです。
何処かの航空ショーでしょうか,このような曲技飛行のような写真もありました。

Photo from flickr

FS2004の天草エアライン機材
こういう注目を集める会社の機材は,当然ながらリペイントデータが用意されるのだなあと思いました。
機体データのダウンロード
ダウンロードする必要のあるデータは3つあります。
基本機体,AMXリペイントデータ,パネルデータです。
基本機体のデータ
基本機体データは,flightsim.comから”isdt_atr42_pk-jba.zip”というファイルをダウンロードします。
展開したフォルダーを,FS2004のAircraftフォルダーに入れるだけでインストールできます。
Flightsim.comから引用
AMXリペイントのデータ
天草エアラインの塗装データも同じくflightsim.comから”isdtamakusa.zip”というファイルをダウンロードします。
パネルデータ
実は,基本機体に入っているパネルデータは,そのままでは表示できませんでした。
しかも,エアバスA321のパネルデータを使っているようでした。
ATR42-600は,グラスコックピット仕様のターボプロップ機ですから,これに近い機体のパネルを持ってきて使うことにしました。
わたしのANA DASH-8-Q400の記事で紹介したグラスコックピットがあります。
ファイル名は,”dash8400.zip”です。
Flightsim.comから引用
操縦席データのインストール
DASH8の記事にインストール方法を説明していますのでご覧ください。
3つのデータを一つにする
さて,データがそろい,機体データとパネルデータのインストールが終わりました。
さいごにリペイントデータのインストールと,FS2004の機体選択画面の表示を調整する作業を行います。
まずリペイントデータを展開したフォルダー内にある”Texture.AMX”フォルダーを,インストール済みのATR42の基本機体データフォルダー内にコピーします。
つぎに,”Texture.AMX”フォルダー内にある”Put into Aircraft-cfg.txt”というファイルをメモ帳で開きます。
基本機体フォルダー内の”aircraft.cfg”をメモ帳で開き,”Put into Aircraft-cfg.txt”の画面と二つ並べて表示します。
”Put into Aircraft-cfg.txt”のなかの定義部分を基本機体にコピーして,不要な部分を削除しAMX定義部の42-500となっている箇所を42-600に修正します。
ただしリファレンスデータファイル名の参照部分は修正しないでください。

修正箇所は,たくさんあります。
FS2004での表示
機体選択画面です。
ATR-600と表示されていますね。
天草空港から離陸する前の「みぞか号」です。
操縦席は,グラスコックピット仕様にしたのでそれらしくなっています(^^;)
少し苦労しましたが,なんとか飛行できるAMXの「みぞか号」が出来上がりました。
コメント
楽しく見ています。
パネルは、https://www.rikoooo.com/というサイトでATR-42-500をダウンロードし使っています(FSX,2004ともあります)
上翼のJAが裏文字なのでDXTBmp(フリーソフト)とフォトショップエレメンツで修正しています。
天草から福岡までGPS_自動と手動で快適に飛べました。ありがとうございます。
hirosan様
私は飛行設定をいちばんやさしいレベルに設定しているので参考にはならないかもしれません。
積載重量と燃料設定ですが,パイロットの体重を70kg,積載重量を半分くらいにし,燃料99%で警告はでませんでした。
離陸には,Flap2(30度)でブレーキング,スロットル全開で100%に達したらブレーキOFF,115Ktで天草空港から正常に離陸できました。
ATR 42-500_ref.htmによるとFlap2の限界速度が,150ktですから,スピードを150kt設定して飛べば結構安定して飛べると思います。
逆に速度低下はなくて,オーバースピード気味です。
ATRは巡航速度が285Ktですから,結構速く巡航に達します。
FlapUpでの設定でしたら速度が出ていないとオートパイロットエンゲージでも高度が下がりますね。
航空機のパフォーマンスを調整するには,”.air”ファイルを調整することになりますが,airファイルエディタのインストール記事を書いたものの,調整方法がわからないのが恥ずかしいです。
機体の説明に,パフォーマンス設定にこのサイトを見てねという記載がありますが,確かめてはいません。
以上参考まで。
それから,ルーター問題についてです。
接続できないという問題の原因の切り分けを行う必要があります。
私の所では,ルーターが問題だということを判定するために手順があります。
光回線やADSLなら,回線に接続するトランシーバーとルーターが別個になっているとおもいます。
ルーターが問題なら,トランシーバーとPCを直結してネットにつないで確かめます。
正常なら,ルーターの問題です。
だめなら,携帯電話+USBアダプタでネット接続します。
OKなら,トランシーバーの問題です。
ルーターは,今時は無線LAN同梱型が主流です。
私も当初B社のそのタイプの製品を使っていましたが,余りに切断が多いのでルーターはSOHO用を導入しました。
YAMAHA-MVR500です。
無線LANは,ルーターにNECの無線LAN内蔵ルーターを,ルータ機能OFFで使っています。
無線LANが夏場に熱暴走で,たまに止まることがありますが有線LANは止まることはなくなりました。
近所の無線ルーターと競合することが多いのと,電子レンジに弱いので,中古品でいいのでSOHO用の無線ターミナルを付けたいと考えています。
また,ネットの反応が悪いときには,ルーターや無線LAN機器のファームウェアが更新されていないか確認するとよいでしょう。
私の経験では,過去にいちどファームウェアがらみでアクセスできなくなったことがあります。
ご参考までに。
管理人様
おはようございます。
毎日HPを拝見させていただいて、興味有る飛行機をせっせと
取込まさせて頂いております。
今回のATR-42を解説通りパネル変更、リペイントが完了しました。
早速飛行してみましたが、まず燃料設定でデフォルト燃料16.1% 積載重量ありで
ペイロードオーバーと表示されたので、積載荷重なし、燃料30%~15%でも警告が
有りました。(DH-8もデフォルト設定は同じでした)
仕方がないので燃料30%、積載なしで飛ばすことにしましたが、速度42ktから
上がら無いのに、離陸します。色々設定を変えてやってみたところ、燃料50%
積載有りで正常に離陸でいました。DH-8もあまり重量を増やさないと低速で
離陸を始めましので燃料100%、積載有りの設定ですと、当然警告が出るものの、
正常に離陸できます。
あと、オートスロットルを使用すると、速度の低下が始まります。(DH-8とも)
オート高度、ヘディングは正常に作動します。
特に、著しいのは旋回性能が極端に悪い 30°のバンク角でも反転に何分もかかって
しまいます。(HPにかかれているようなアクロバッティク飛行など考えられません)
DH-8は問題有りませんでした。
私のPC環境からくる不具合かもしれませんが、まずはご報告までに。
余談ですが、福島シナリーDLの件で昨日、
ご紹介のあったオンラインレジストリー改善ソフトを購入し修復しましたが
やはりリンク先に繋がりませんでした。
他にある2台のPCでもだめなので、ルーターに問題が有るかもしれません。
今日色々と試してみます。