FlightSim Commander 9.7試用版のWindows10上での動作検証報告の第2弾は,フライトプラン作成機能についての報告です。
SID/STARの組み込みについても説明します。
FlightSim Commander 9.7を使う(3)
FlightSim Commander 9.7のフライトプラン機能の検証
プラン作成画面の表示
試用版ではフライトプランの作成はできても保存はできません。
どんなプランがつくれるのか試してみました。
単純なプラン作りなら,Skyvectorが便利ですから,それ以上の機能が欲しいですね。
付属のサンプルプランを表示する
FSC9.7の評価版には,フライトプランのサンプルとして”ENBREDDK_NAVAID”というプランが付属しています。
このプランを表示してみましょう。
メニューの”Fligft Plan“から”Show Plan“にチェックをいれ,”Open”をクリックします。
付属している”ENBREDDK_NAVAID“というプランがウインドウに表示されます。
このプランをクリックすると,Planウインドウが開き経由地が表示されます。
そして地図上には,プランルートが表示されます。
ルートは,オレンジ色で表示されています。
このプランを少し変えてみましょう。
プランに出発空港のSIDを加えてみます。
まず,プランウインドウの出発空港”ENBR”をクリックして選択します。
つぎにメニューの”SID/STAR/TRANS”をクリックし,ダウンメニューの”SID”をクリックします。
すると,”ENBR”に登録してあるSIDがウインドウに表示されます。
この中から一つ選びクリックすると,マップ上に黄色く表示されます。
SIDウインドウのメニューにある”Add to plan”をクリックすると,プランに反映されSIDを含めたルートがオレンジ色で表示されます。
基本的な操作はうまくいったので,全く新しくプランを作る事にしました。
東京羽田空港から大阪伊丹空港へのプランを作る
付属サンプルでの動作は確認できました。
でも,新しく日本の空港のプランはどうでしょうか。
東京国際空港(RJTT)を表示しました。
そして,目的地の大阪空港(RJOO)をプラン作成画面に入力しました。
サンプルにあったSIDを加えて表示してみました。
みごとにルートが表示されました。
もう一つ,実際に近いルートを作ってみました。
加えて大阪空港のSTARをプランに加えてみました。
SIDとSTARを加えるだけで,航空路を選んでつないでくれました。
これは便利です。
広範囲な表示なので,細かいところは見えないのですが,ウェイポイントも表示されています。
何度も言いますが,評価版ですからこのプランは保存できません。
試用版で作成したプランをFS2004に直接送り込めるのかどうかを調べました。
フライトプラン送付は保存機能から使う
結論から言うと,作ったフライトプランをフライトシミュレーターに直接送り込むことはできません。
フライトプランのファイル形式は,FS2004やPMDGなどのアドオンソフトウェアによって異なります。
そのため,FSC97で保存できるフライトプランのファイル形式が数種類用意されていました。
FSC97のHelpに保存できる形式が表示されていました。

FSC97のHelp画面から引用
FS Commnder形式は,プランの雛形を保存して変更するための形式です。
FSX(FS2004を選んでいたらFS2004と表示されるでしょう),PMDG,Level D,Project Magentaなどが見えます。
つまり,フライトシミュレータへの送付は,FSC97形式のフライトプランを各ソフト向けに変換して出力し,該当ソフトに読み込ませるという方式になっているのです。
フライトプランの互換性について
「フライトシミュレーターで楽しむ遊覧飛行」に付属しているFlight navigatorで作成されたプランをFSC97に読み込めるかどうか試してみました。
先の調べから予想はしていたものの,結果はやはりダメでした。
また,FS2004で作ったプランをFSC97に読み込むこともできないようです。
つまり,FSC97からFS2004への一方通行と言う訳です。
フライトプラン作成時の異常動作
一つ残念なことが判りました。
フライトプラン画面にある,高度選択のチェックボックスがあるのですが,”Low Alt”を選択するとFSC97が応答しなくなります。
こうなるとタスクマネージャーで終了するほかなくなるのです。
この異常動作が,評価版だけに現れるのか判らないのが不安なところです。
まあ,購入したあとの異常動作なら,サポートに連絡することになりますね。

ここをクリックすると,FSC97評価版は応答しなくなります
まとめ
フライトプラン作成は、一応機能するようです。
SID/STARやHoldをプランに組み込んでくれる機能は,エアラインのシミュレーションには大いに役立つ機能です。
特にPMDGやProject MagentaでSIDやSTARを手動で入力するのは大変手間がかかります。
これが最大のメリットかもしれません。
その他の細かい表示機能は,シミュレーターに役立つのかどうか判断できませんでした。
私の出した結論は,エアラインのフライトプランを作るのであればかなり有用なアプリということです。
しかし,すでにムービングマップのアプリを持っている方には,魅力が半減するでしょう。
またGoogleEarthとの連携も,別のフリーウェアで実現可能です。
航空チャートも,無料で手に入る訳ですしVFR中心に飛ぶ今の私のような者には,購入するメリットが少ないですね。
しかし私がエアラインでの飛行をするようになれば,SID/STARやHoldをプランに組み込める機能は大変美味しいところなので,フライトプラン作成ツールとして購入する価値は高いと考えます。
購入したときには,Skyvectorで,あらましのプランを作り,FSC97でSID/STAR/TRANSを組み込むと言う使い方をすることになるでしょう。
結局,今の私にとっては購入するかどうかは50:50という情けない結論になってしまいました(^^;)
クリスマスセールか何かで,特売になれば購入するのもアリだと思います(笑)
コメント