FS2004で着陸するとき,ミニパネルの便利さを実感します。
ミニパネルの作り方を教えてくれるサイトはあるのですが,少し難しいなと感じたことも事実です。
しかし,セスナ172のデフォルトミニパネルが機能不足なのは否定できません。
「ないのなら,作ってしまえ。」とミニパネル作りに挑戦しました。
なんとかできあがったので,読者のみなさんが簡単に組み込むことができるようにパッケージも作りました。
ミニパネルを作ろう
パネルエディターがない
パネルを調整するには,FS2004SDKのパネルドキュメントを見るしかありません。
“Flight1″から,商用のパネルエディターが発売されています。
価格が3,000円弱ですが,私はミニパネル作りだけに使うにはもったいないと考えました。
既存パネルを参考に定義データを調整する
そこで私は,セスナ172に近い機体を探し,使えそうなミニパネルをさがしました。
参考にしたのは,Bob Holland.comのページに公開されていたミニパネルとflightsim.comからダウンロードした”m_pnl_04.zip”に含まれていたムーニーのミニパネルの2つです。
作業工程を説明します
まずBob Holland.comで公開されているミニパネル定義データを参考にして,セスナ機に不要なスイッチであるNAV/GPS切替とギアノブの定義部分を削除したデータを作成します。
それをセスナのミニパネル部分に組み込んで表示したところ,表示が大きすぎて画面をはみ出てしまい上手くいきませんでした。
ここで気づかされたのですが,ミニパネルは通常パネルと異なり画面上で大きさの変更ができないのです。
表示する大きさを変えるには比率と位置を定義する部分を変更する必要があります。
そこで計器類の表示比率の定義データを,正常に表示されているムーニーの定義内容に変更しました。
計器全体が画面内に収まったので,個々の計器の位置と大きさを微調整していきました。
この作業を繰り返した結果,一応形を整えて2つのミニパネルを作る事が出来ました。
パネル調整をやってみてわかったのですが,ちょうど良い数値を見つけるのはひと苦労です。

機能が簡素なミニパネル Type01

機能拡張したミニパネル Type02
最初に作ったミニパネルは,ライトスイッチがないシンプルなType01です。
2作目のミニパネルは,ライトスイッチを加えたType01より少し大きめのType02です。
ミニパネルは機能を盛り込みすぎると,画面占有が大きくなり通常パネルと変わらなくなります。
ミニパネルを作るには,思い切りが必要なこともわかりました。
ミニパネル定義ファイルの構造
ミニパネルの定義部分は3つの部分から成り立っています。
- パネルウインドウの番号部分
- ウインドウの大きさや表示比率の定義部分
- ミニパネルに表示する計器の定義部分
この3つを,目的の飛行機にあわせて調整するわけです。

panel.cfgの冒頭部分

ミニパネルの定義部分 [Window05]となっていることに注意してください
ミニパネル組み込みの具体的な作業
- 元の”panel.cfg”を同じフォルダ内にコピーし,名前を”panel-cfg.org”に変更します。
- 組み込みたいミニパネル定義ファイルをメモ帳で開きます。
- 元の”panel.cfg”をメモ帳で開きます。
- 元の”panel.cfg”のミニパネル定義部分を表示します。
- 2つのメモ帳の画面を横に並べます。
- 組み込みたいミニパネル定義ファイルの組み込む部分を選択し,クリップボードにコピーします。メモ帳のメニューから選択するか,コピーのショートカットキー”Ctrl+c”を使います。
- 元の”panel.cfg”のミニパネル定義部分を選択します。
- 選択したまま,メモ帳のメニューから貼り付けを選択するか,貼り付けのショートカットキー”Ctrl+v”を使います。
- パネルウインドウの番号を冒頭部分の”WindowXX=ミニパネル”の番号とあわせます。
- これでプロトタイプの完成です。
- 表示後に,個々の計器の位置と大きさを試行錯誤で調整していくことになります。
セスナ172ミニパネルのダウンロードとインストール
ミニパネルデータのダウンロード
できあがった2つのミニパネルを一つのパッケージにしました。
ダウンロードできるファイルは,CESSNA_miniPNL.zipです。
ファイルはここからダウンロードしてください。
ファイルをデスクトップ上で展開すると次のようにType01とType02の2つのフォルダーを含んだフォルダーが出来上がります。

デスクトップに展開したフォルダー
この中にはType01とType02の二つのpanel.cfgファイルをそれぞれのフォルダーに納めています。
好みのタイプを選んでどちらか一つをお使いください。
なお,2つのタイプのミニパネルを同時に使うことはできません。
これらのファイルは,ミニファイル定義部分を元のpanel.cfgファイルに加えて,FS2004にあるpanel.cfgと置き換えられるようにした物です。
なお,このファイルは,定義部分を抜き出して先に説明した工程で組み込めば,Cssns182にも使えます。
インストール方法
パネルのインストール方法は,”FS2004での着陸を2倍楽しめる誂えたミニパネル”をごらんください。
なんとか,デフォルトのセスナ機で使うことのできるミニパネルを作る事ができました。
個々の計器のサイズの調整やパネル全体の大きさ調整の仕組みはSDKを熟読しないとわからないので,これからの課題です。
拙速で作ったパネルですが,お使いいただけたら嬉しく思います。
コメント
お役に立てば,紹介した甲斐があるというものです。
機械翻訳については,ちょっとした小技の記事をアップする予定です。
hirosanです。
セスナ ミニパネル早速DLして使わしていただいております。
今までも着陸時が見にくいので、モニター2台を使って操作しておりましたので
セスナ派の私には、非常に有り難いです。FSXのパネルも出来たら最高ですが…。
さて、本日は教えていただいたGoogle翻訳を使用して、「雲と空」&「地表データ」を
入れてみました。どこが変わったのか今のところ分かりませんが不具合が出ないので
良しとしています。でも、この翻訳機能は本当に便利ですね。
これからも多用するので、情報提供本当に感謝しています。