リアルな地形を再現した富山空港シーナリー
概要
富山空港は富山県の神通川の河川敷にある空港で,長い傾斜のあるボーディングブリッジが特徴の珍しい空港です。
けれどもX-Plane12の富山空港は,真っ平らです。
これを実際の地形に修正し,Gateway空港シーナリーを元に特徴のあるボーディングブリッジと進入経路にある神通川橋の紅白ペイントを再現したシーナリーです。
地形と飛行の再現を主目的にしており,私が空港施設を細かく作成するスキルがないため
空港施設自体の再現をかなり省略しています。
一方でMUXPのスキルが向上したたため,空港敷地や滑走路の傾斜及び土手の再現は実際の地形をできるだけ再現した物になっています。
また航空写真から判別して,空港内ヘリパッドを2面追加しています。
なお私がX-Plane12を主にOrtho4XP上で利用しているため,Ortho4XPデータ上で利用するシーナリーを優先して作成しました。
地形を修正するにあたりOrtho4XPデータを正しく表示できるようにしているため,付属の空港シーナリーを数m西寄りに移動させています。
デフォルトメッシュ用シーナリーも同じ地形データを利用しているので数m西寄りに移動しています。
ダウンロード
公開しているデータは,デフォルトメッシュ用とOrtho4XPデータ用の2種類があります。
下のリンクをクリックするとダウンロードできます。
Ortho4XPデータ用富山空港 (RJNT-Toyama.7z)
デフォルトメッシュ用富山空港(RJNT-Toyama-default.7z)
利用に当たって
利用するメッシュデータによって利用方法が異なるので,付属している”Readme.txt“をご覧下さい。
シーナリーの詳しいインストール方法は,拙ブログ内の記事をご覧下さい。

各シーナリーの風景
Ortho4XPデータ用富山空港
このシーナリーは,誘導路や周回道路をOrtho4XPデータでの表示に任せています。
南側からの空港全景です。このあたりは空港敷地内でも一番標高が高い場所で,滑走路は南に向かって傾斜しています。
正面に見える建物の前にヘリポートがあります。
富山空港の特徴である長いボーディングブリッジです。ターミナルビルは神通川の土手の向こう側にあり,滑走路は河川敷きにあるのでこんな構造になっています。
20番滑走路端にある神通川橋の衝突防止用赤白マーキングです。デフォルトシーナリーオブジェクトの両側にマーキングオブジェクトを設置して再現しています。
着陸の時には,橋の反対側のマーキングが見えます。
駐機場に荷物運搬車が通る傾斜路はOrtho4XPデータで再現しました。
ターミナルビルとボーディングブリッジです。ターミナルビルはGateway空港のものをそのまま利用し,ボーディングブリッジだけを簡易オブジェクトで作り替えています。
土手を再現したので,景観はリアルになっています。
20番滑走路端から見た空港全景です。このあたりは空港の標高が一番低くなっていて,土手もそれに従ってだんだん低くなっており,この変化も再現しています。
デフォルトメッシュ用富山空港
このシーナリーは,Ortho4XPデータ用シーナリーに誘導路や土手の道路などを追加し,駐車場とVORの場所には国土地理院提供の航空写真データを貼り付けています。
空港敷地内の誘導路や管理道は,Gateway空港のものを一部修正しています。
ターミナルと駐機場です。傾斜路はGatewayのデータのアスファルトポリゴンとラインを修正しています。
20番滑走路端の神通川橋のマーキングです。周辺の周回道路はGatewayデータで,土手の道路を追加しています。
20番滑走路への着陸時に見える風景です。河川敷はデフォルトのテクスチャーですので簡素です。
まとめ
FS2004やMSFSではリアルな地形で富山空港を利用出来るのにX-Planeではそれが出来なかったことがX-Planeを利用する上で一番不満に思っていたことでした。この富山空港の地形を再現出来たことを自分自身が一番喜んでいます。
空港施設の再現はできていませんが,X-Plane11導入理由の一つがFS2004のシーナリーを変換して利用出来るというものでしたので,富山空港についても自分が利用するシーナリーについてはそういうのもアリかなと考えています。
なお地形を修正し神通川橋のマーキングを再現したことで,離着陸はX-Planeならではのリアルなものになっていますので,お楽しみいただけると思います。
最後になりましたが,このシーナリーのオブジェクト作成にあたって,お忙しい中ご教示いただいた”X-Plane Japan BBS v2.0“掲示板のFlingtak1さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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