驚異の季節感を実現したX-Plane12

Flightsimulator

フォトシーナリーでも雪景色を表示できるX-Plane12

大きく変わったシ-ナリーのフォルダー構成とテクスチャー表示

X-Plane12のβ版が公開されました。

自分が作ったシーナリーがX-Plane12でも使えるのだろうかと考え,従来の環境とどのくらい違いがあるのが少しずつ調べています。

β6の時点で判明していることについて報告します。

デフォルトメッシュの更新

X-Plane12のデフォルトメッシュは,X-Plane11から更新されています。

ちなみに私の地元である広島空港の高台も表現されるようになりました。

デフォルトメッシュ雪景色の広島空港

同じメッシュ内の豊栄飛行場の地形はまだ実現されていませんでした。

これを修正したメッシュ”zzz_+34+132xp12Mesh“を作成しましたので,ここからダウンロードしてください。

なおこのメッシュデータはX-Plane11では使えません。

このメッシュデータは,X-Plane11でしか使えないMUXPをチートな手法で騙して試作品として作成したものです。

この地形メッシュを使えばX-Plane11用の豊栄飛行場シーナリーをX-Plane12で使うことができます。

試作メッシュの上で表示した豊栄飛行場XP12版(未公開)

GLOBAL_AIRPORTSの扱いの変更

そのなかで,大きく変わったのは従来Custom Sceneryフォルダーとは別に存在していたGLOBAL_AIRPORTSScenery packs.iniファイルのなかに” SCENERY_PACK *GLOBAL_AIRPORTS*”と明記されるようになったことです。

なおこれはCustom Sceneryフォルダー内にGLOBAL_AIRPORTSフォルダーがあるということではありません。

季節感表現のためのテクスチャーやポリゴンの表示変化

そしてテクスチャーやポリゴンの表示にX-Plane11との違いを感じました。

デフォルトメッシュで表示を確認しているときに,季節ごとに表示できないテクスチャーやポリゴンがあることを見つけました。

X-Plane11でよく使っていたカスタムライブラリーの中にも表示状態が変わるものがある事も発見しました。

フォトシーナリーではどうだろうかと試したときに驚くべきことを発見しました。

従来テクスチャーを変更しなければ実現できなかった雪景色がフォトシーナリーで表示できるようになっていたからです。

3D樹木で季節感を表現できることは告知されていましたし,「Orthoデータの互換性も実現した」と簡単に告知されてはいましたが,ここまで進歩しているとは思いませんでした。

Ortho4XPデータ上で雪景色の広島空港を見たときには感動してしまいました。

しかもこの気象や季節変更によるテクスチャーの変更は非常に高速です。

まだ調査は続けていますが,テクスチャーの季節表現についてはZL16のOrtho4XPフォトシーナリーではMSFSに追いつき,ZL17以上の高解像度データを使う時にはMSFSを追い越したようです。

樹木の変更によるオーバーレイデータの更新

X-Plane12では樹木のデータが完全に変更されたため,X-Plane11のGrobal sceneryを元に作成したオーバーレイデータでは3D樹木は表示されません

X-Plane12 の3D樹木をフォトシーナリーで表示するにはX-Plane12のGrobal sceneryを元にオーバーレイデータを作成し直す必要があります。

具体的作業手順については,それほど難しくはないのですが,別の記事で説明するつもりです。

なおオーバーレイデータだけを作成し直すだけなら,日本全体で10分以内で終わると思います。

私はWindows11に適合させるために最近PCを更新し性能が向上したので,数分で終了しました(^^;

従来のライブラリーデータの取扱い

X-Plane12がデフォルトで季節変更をサポートしたので,X-Plane11で利用していたSAMによる季節の変更は不要になりました。

詳しい調べは終わっていませんが,”NAPS Library”をはじめ多くのカスタムライブラリーのテクスチャーについては,X-Plane12が季節に合わせて変更してくれるようです。

デフォルトライブラリーの課題

その一方で,気象設定や季節変更によって表示されなくなるラインやポリゴンがあります。

これらについては,正式版になってからきちんとドキュメントも整備されるのだろうと思います。

そして3D樹木オブジェクトもまだデフォルトライブラリーには入っていません。

β6時点では針葉樹と熱帯雨林データがforestデータとして網羅されているだけです。

またライブラリーのg10フォルダーも互換性維持のために入っていますが,このフォルダーにある樹木データは2Dのままなので,このライブラリーを使っているシーナリーでは2D樹木が表示されます。

広島空港の四季変化

記事の最後に,樹木とテクスチャーの四季変化を広島空港の画像でご紹介します。

この画像は,BIベースZL18+空港周辺ZL19で作成したOrtho4xpシーナリーに3D樹木に対応したGlobal forest Ver.2をインストールし,ペイウェアの広島空港(TAIMODELS_HIROSHIMA:X-Plane12対応版)を一部修正したものを利用して作成しています。

春の広島空港(樹の緑色は新緑ですが,フォトシーナリーテクスチャーに表示された樹の色は変更されません)

夏の広島空港(画面下半分にある樹の緑色が濃くなっています)

秋の広島空港(樹の一部が紅葉しています)

冬の広島空港(少しの積雪で表示していますが,道路と駐車場にも積雪があります)

まだまだ改良されていくX-Plane12ですが,ますます楽しみになってきました。

Enjoy Flight!

コメント

  1. phev2000 より:

     やっとこさ「12β」を起動させることができました。
    デフォルトメッシュは、「11」の味気なさに比べてれば、格段に向上しました。観賞用ゲーミングが目的ではないので、これならストレスもたまりません。
     少しずつ乗り換えてみようと思っています。楽しみです。

  2. phev2000 より:

    待ってました。いよいよですね。
    v11でさえヨチヨチなのに、不安が先立ちます。
    でも誘惑には勝てません、
    今後ともの投稿をお待ちしております。

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