忘れられた滑走路を補うプロジェクト(その20)
鬼怒川河畔にあるシンプルな滑空場
小山絹滑空場
小山絹滑空場は,東京グライダークラブが管理運営しています。
ここの告知ページにチャートと運航規程が公開されています。
それによると滑空機の来場に関しては特に事前許可を必要としないことが書いてあります。
この滑空場の付近には妻沼滑空場,羽生滑空場や読売大利根滑空場など多くの滑空場があり,そこから飛来することがあるからなのかもしれません。
この滑空場について写真が少なかったので,シーナリーにはGoogleマップから得ることのできた情報で,滑空場の南にある格納庫等を再現しました。
また小山絹滑空場のすぐ南には,下館ULP飛行場という短いULP専用の滑走路があります。
小山絹滑空場は,デフォルトシーナリーやGatewayにもない忘れられた滑走路の一つです。
小山絹滑空場シーナリー
小山絹滑空場の場所をGoogleマップで検索し,Ortho4XPデータ上で作った滑空場をデフォルトメッシュで表示したところ,地形の問題はなかったのですが畑の真ん中に滑走路が表示されました。
単純なポリゴンでは,このシンプルな滑空場を表現できないと考えたので国土地理院の航空写真データを使って地面のテクスチャーを貼り付けました。
そのためデフォルトメッシュ用シーナリーでは,白っぽい地面になっている事をご容赦ください。
小山絹滑空場には,架空コードである”XRJGP8“を割り当てました。
シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
シーナリーデータは”XRJGP8_Oyama Kinu GP.7z“でここからダウンロードしてください。
シーナリーを表示するために必要なライブラリーは次のとおりですので,あらかじめ導入しておいてください。
opensceneryX
CDB-Library
RescueX
まだの場合は,つぎのページからリンクを探して導入してください。
インストール
ダウンロードしたファイルを適当な場所で展開します。
出来上がったデータは次のとおりです。
XRJS01_ShimodateULP_ortho:Ortho4XPデータ用下館ULP飛行場
お使いになるメッシュに併せてどちらか一つのシーナリーを使ってください。
二つのシーナリー共に,シーナリーフォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーすれば導入できます。
Ortho4XPデータ用シーナリーは,+36+139タイルと一緒に使ってください。
今回のシーナリーには,Ortho4XPデータ用の下館ULP飛行場(XRJAS01)をおまけとして付けています。
このシーナリーもシーナリーフォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーすれば導入できます。
なおこのシーナリーの滑走路は,デフォルトメッシュでは小山になるので利用できません。
また直近にドラマのロケ地で知られている結城ヘリポートがありますが,ここは別の機会に作成したいと考えています。
X-Plane11での風景
デフォルトメッシュ
まず滑空場の全景です。
白っぽいテクスチャーについては,ご容赦ください。
Ortho4XPデータ
Ortho4XPデータでも,このあたりはOSMで滑走路との認識がなくZL17のままですので,鬼怒川河川敷も,あまりきれいではありません。
Ortho4XPデータ上のシーナリーを見ていて,鬼怒川の風景があっさりしていると感じました。
+36+139タイルには,鬼怒川だけでなく日光周辺のタイルや渡良瀬貯水池がこのタイルに含まれていることに気がつきました。
Googleベースで作成した+36+139タイルでは,変色や滑走路としてOSMで設定されていない滑空場が多いので,このメッシュをBIベースとし私が作成した忘れられた滑走路付近をZL19で作成することにしました。
出来上がったOrtho4XPデータ上では,鬼怒川が少し美しくなっています。
ZL19メッシュで表示した下館ULP飛行場の全景です。
まとめ
忘れられた滑走路を作ってきましたが,今回複数の滑走路付近のメッシュが抜けていることに気がついたので,日本全国のOrtho4XPデータを再点検し作成し直す必要が出てきました。
美しい日本の風景をX-Planeで再現するためには,まだまだ道遠しということだと考えています。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.55で動作確認しています。
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