天竜川河川敷にある木々に囲まれた滑空場を楽しむ

Flightsimulator

忘れられた滑走路を補うプロジェクト(その16)

天竜川下流にある木々に囲まれた滑空場

浜北滑空場

天竜川が第二東名高速道路と交差する浜北区上島地先の河川敷に,低い木々に囲まれた浜北滑空場があります。

ここは浜北スカイスポーツ連盟が管理運営しており,遠州グライダークラブとヤマハソアリングクラブが活発にフライトを行っています。

またULPの飛行やスカイスポーツ活動の場としてさまざまな活動がおこなわれています。

浜北滑空場について
位置・諸元浜松市浜北区上島地先(天竜川西岸)浜松飛行場(RJNH)より北東15km北緯: 34°50’16”東経: 137°49’38”標高: 32mRWY: 01/19R/W長: 1,000mR/W幅: 50mグラスフィールド操縦練習空域

天竜川といえば舟下りが有名ですが,浜北滑空場があるのは舟下りとは縁のない下流域です。

そうはいっても中州の発達した天竜川下流域は上空から結構楽しめる美しさを持っています。

浜北滑空場は中州の発達が始まるところにあるので,ここから海に向かって飛行すれば中州の風景を楽しむことができます。

浜北滑空場のチャートはここからダウンロードできます。

浜北滑空場シーナリー

チャートにあるランドマークは,高圧電線と大きな工場群です。

高圧電線はデフォルトシ-ナリーで表示できますが,工場群を表示するにはX-Asiaを利用する必要があります。

ここのシーナリーは,デフォルトメッシュ用とOrtho4XPデータ用の2種類作成しました。

木々に囲まれている滑空場ですので,2つのシーナリーの森の部分は共通です。

デフォルトメッシュ用は衛星写真の良いものがなくここが木々に囲まれている場所だったので草地データを利用しました。

Ortho4XPデータには河川敷に凸部があって離着陸に支障があるため,MUXPで平坦化しました。

また天竜川中州を表示するためのOrtho4XPデータの設定についても説明します。

シーナリーを表示するために必要なライブラリーは次のとおりです。

NAPS_library
OpenSeceneryX
The handy Object Library
SAM_Library

なお先に書いたように工場群を表示するためにX-Asiaの利用をお勧めします。

なお浜北滑空場は,デフォルトやGatewayにもない忘れられた滑走路です。

シーナリーのダウンロードとインストール

ダウンロード

浜北滑空場を再現するためのデータをひとまとめにした”HamakitaGP.7z”ファイルをここからダウンロードしてください。

インストール

ダウンロードした”HamakitaGP.7z“ファイルを適当な場所で展開します。

展開後のフォルダー内にあるデータは,次のとおりです。

XRJGP6 HamakitaGP:デフォルトメッシュ用浜北滑空場シーナリー
XRJGP6 HamakitaGP_ortho:Ortho4XPデータ用浜北滑空場シーナリー
+34+137 airport_XRJGP6 1.0.muxp:Ortho4XPデータ用MUXPデータ
Ortho4XP_+34+137.cfg:Ortho4XPデータを作成する時に使うcfgデータファイル
デフォルトメッシュ用シーナリー

XRJGP6 HamakitaGPをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。

Ortho4XPデータ用シーナリー

まず”XRJGP6 HamakitaGP_ortho“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。

つぎにOrtho4XPデータですが,既に日本のOrtho4XPデータを作成されている方も,天竜川の中州を再現するために,+34+137タイルのちょっとした修正作業が必要です。

フォトシーナリーの作成と調整

+34+137タイルを日本のフォトシーナリーの作り方でZL17,”BI”データで作成しているとして説明します。

新しく作成される方は,データを作成されるときにcfgデータ画面のとおりに入力していただくと中州を表示できるOrtho4XPデータが作成できます。

まず展開してできた”Ortho4XP_+34+137.cfg“ファイルを”zOrtho4XP_+34+137“フォルダー内に上書きコピーします。

Ortho4XPをスタートし,冒頭のUI画面でタイル+34+137タイル,ZL17,”BI”データ,元の+37+137タイルデータのあるフォルダーを指定します。

工具のアイコンをクリックし,Configウインドウを表示します。

 

左下の”Load Tile Cfg“をクリックし,Config画面が下のようになっていることを確認します。

つぎに浜北滑空場は,OSMの飛行場に登録されていないので,下の画面のようにズームレベル調整で滑空場をZL19指定します。

Save zone,Make GeoTifs,Extract Mesh,Applyの順にボタンをクリックします。

ここまでできたら,冒頭UI画面に戻り”All in one“をクリックすれば,修正されたOrtho4XPデータが作成されます。

つぎにMUXPデータで地形修正を行います。

作業方法は,つぎの記事を参考に行ってください。

https://pbook.jp/post-15427/

これでフォトシーナリーの作成・修正作業は終了です。

Ortho4XPデータのインストール方法については,過去の記事を参考にしてください。

X-Plane11での風景

これからご紹介する画像は,X-AsiaとGlobalforestを利用して表示したものであることをお断りしておきます。

デフォルトメッシュによる浜北滑空場

草地と低木の森を表示するために,季節変化に対応している”SAM Library”を使いました。

滑走路部分だけをデフォルトの草地滑走路で表示しています。

滑走路の全景です。

チャートにあるランドマークの工場群と高圧線は表示されています

高圧線の電線は,電線を明確化するアドオンを利用しています。

https://pbook.jp/post-12042/

白く表示された高圧線です

離陸滑走の開始地点にはX-winchを使ったオブジェクトのほかに,四角いテント,グライダーとトレーラーを設置しています。

吹き流しの場所は写真によるともっと土手寄りのようですが,吹き流しはどこにでも設置できるのでお許しください。

離陸開始地点のオブジェクト

Ortho4XPデータ上の浜北滑空場

滑空場の全景です。

森のデータが広い範囲にあるので,中州以外はデフォルトメッシュとあまり変わらないような感じです。

Ortho4XPデータ上の浜北滑空場

地形修正効果がよくわかるのが,離陸開始地点です。

滑走路右側の土手が再現されています。

川土手が再現されたOrtho4XPデータ上の浜北滑空場

まとめ

私は浜北滑空場が単純な草地の滑空場だと考えていました。

けれども浜北スカイスポーツ連盟のページにある写真を見ると木々に囲まれた滑空場だったので,オブジェクトが少ないにもかかわらず思いのほか手間のかかったシーナリーでした。

私は海に至る天竜川の中州を楽しむために,浜北滑空場から下流の川の流域をZL19のタイルで作成し直しました。

天竜川下流域にZL19の範囲を広げた34+137タイルです

これで結構楽しめるシーナリーになったと考えています。

Enjoy Flight!


この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.55で動作確認しています。

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