忘れられた滑走路を補うプロジェクト(その15)
読売大利根滑空場
読売大利根滑空場
正式な名前が「読売加須滑空場(よみうりかぞかっくうじょう)」といい,特定非営利活動法人学生航空連盟が管理運営しています。
日本滑空協会のマップでも「読売加須滑空場」となっていますが,チャートには「読売大利根滑空場」と記載されています。
利根川下流にある大利根飛行場とは別の滑走路です。
ここは非常に資料の少ない滑空場で,X-Plane11のデフォルトやGatewayにもない忘れられた滑走路の一つです。
読売大利根滑空場シーナリー
チャート以外は非常に資料の少ない滑空場でしたので,再現するのがかなり困難でした。
シーナリーに使った名前やフライトサービス名は,チャートにあわせてあります。
この滑空場のある場所は利根川の中流域ですが,OSMの地図を参考に滑走路を設置したところデフォルトメッシュではでこぼこがすさまじい場所で,地表の表示もひどいものでした。
そこで,地形はMUXPで修正し,地表のテクスチャーは国土地理院の航空写真で最近のものを探して貼り付けました。
けれども航空写真色調が悪く,修正しましたが満足のいくものにはなっていません。
なおOrtho4XPデータでは平坦な河川敷になっており色調も問題はありませんでした。
施設についてネットで画像を拾いましたが,事務所もピストもプレハブ小屋の様でしたので,簡単なコンテナサイズのオブジェクトを設置しています。
連盟の事務所は,Googlemapで探すと滑空場から少し離れた場所にあります。
シーナリーにはこの場所にあるグライダートレーラーとプレハブ小屋を設置しました。
滑空場のコードは”XRJGP3“を付けてあります。
シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
シーナリーデータはXRJGP3_YomiuriOtoneGP.7zで,ここからダウンロードしてください。
インストール
ダウンロードしたファイルを適当な場所で展開してください。
出来上がったデータは以下のとおりです。
利用するメッシュにあわせてどちらか一つを選んで使ってください。
zzz_YOtone mesh:デフォルトメッシュ用地形修正メッシュ
XRJGP3 Yomiuri Ohtone GPとzzz_YOtone meshをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
Scenery packs.iniファイルをメモ帳で開き,”zzz_YOtone mesh“を記述が一番最後になるよう編集します。
Ortho4XP用シーナリーは+36+139タイルを同時にインストールして使ってください。
Ortho4XPデータのインストール方法については,過去の記事を参考にしてください。
2つのシーナリーの違いは,滑走路の表示と地表テクスチャーの貼り付けの有無です。
X-Plane11での風景
デフォルトメッシュの風景
デフォルトメッシュ用シーナリーでは,草地の滑走路で表示しています。
周辺との色調の違いは,地上近くなるとあまり目立ちません。
下の画像では,東武線鉄橋側から離陸するような画像になっていますが,ネットでは鉄橋側に向けて離陸しているものが多く見られました。
OrthoXPデータ上の風景
Ortho4XPデータを使うと雰囲気は一変し,穏やかな利根川中流域が再現されます。
プレハブ小屋などはフォトシーナリーの位置に合わせてあります。
まとめ
テクスチャー貼り付けは,色調調整が一番大変です。
DSSタイルの色調を直接編集すると,とんでもない色になるので,pngファイルを編集しなければなりません。
一つのタイルを色調調整するのに数時間かかるので,今回公開するタイルはあまりきれいではありません。
あまり満足な出来ではありませんが,飛ぶだけなら使えるのでご容赦ください。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.55で動作確認しています。
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