忘れられた滑走路を補うプロジェクト(その4)さまざまな機体が飛行する鬼怒川滑空場
鬼怒川滑空場
鬼怒川滑空場は,栃木県河内郡氏家町にある滑走路です。
ここを拠点として活動しているのは,宇都宮大学滑空部,日本大学工学部滑空研究会とアカシアソアリングクラブです。
アカシアソアリングクラブのページでは利用機材がわかりますし,”鬼怒川滑空場”で画像検索すればさまざまな機体の写真をみることができます。
またこの滑走路を飛行する時には,河川敷の占用許可を取得している宇都宮大学滑空部の運用規定が参考になります。
この滑空場のチャートは,公益社団法人日本滑空協会のページからダウンロードできます。
周回経路のランドマークに,鬼怒川の対岸にある”さくら市向河原浄水場配水塔”があります。
白い円筒形に青いラインの入った水道タンクで,目立つ形状をしています。
X-Plane11の鬼怒川滑空場
鬼怒川滑空場滑走路は,デフォルトシーナリーやGatewayにもない忘れられた滑走路の一つです。
河川敷にあるのですが,OSMの場所に滑走路を設置するとデフォルトシーナリーでは滑走路の一部が水面上になってしまいます。
しかたがないので,ポリゴンで草地を造成しその上に滑走路を設置しました。
なおOrtho4XPデータ上ではこの問題は発生しません。
ランドマークになる”さくら市向河原浄水場配水塔”は,その独特の形状のためオブジェクトを作成しました。
この配水塔は,私が初めて作成した建築物オブジェクトで雰囲気を出すためだけの稚拙なものですのでご容赦ください。
シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
デフォルトシーナリー用とOrtho4XPデータ上で使うための2つのシーナリーである”RJAU_KinugawaGP.7z“をまとめてここからダウンロードできます。
シーナリーを表示するために以下のライブラリーが必要ですのであらかじめ導入を済ませておいてください。
handyobject Library
CDB Library
RD Library
ru Library
RA Library
また,周囲の建物を表示するためには,Japan proやX-Asiaを併せて利用することをお勧めします。
インストール
ダウンロードしたファイルを適当な場所で展開します。
でき上がった2つのフォルダーは以下の用途ですので,どちらか一つを選んでX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーしてください。
RJAU KinugawaGP_Ortho:Ortho4XPデータ用
なおデフォルトシーナリー用は,SAM3で雪景色にしたときにも利用できます。
X-Plane11での風景
デフォルトシーナリーの鬼怒川滑空場
34番滑走路から離陸するとき,”さくら市向河原浄水場配水塔”が右側に見えます。
滑空場を少し上から見ている下の画面で滑走路の中に川岸が入り込んでいる場所があります。
草地を作らなければ,水の上に滑走路が延びることになります。
滑空場の全景ですが,デフォルトシーナリーでは鬼怒川の河川形状が実際とは異なります。
南西側には,宇都宮市の市街地が見えます。
下の画像が周回経路のランドマークになっている給水塔のオブジェクトです。
公開ライブラリー内の給水塔は,ヨーロッパやアメリカの物ばかりでした。
日本の給水塔は,ファンページがあるくらい個性豊かです。
そのうちの一つをランドマークにできたことが少しうれしく感じています。
Ortho4XPデータ上での鬼怒川滑空場
滑走路にいるとき,機体が斜めになり河川敷が川側に傾斜しているのがわかります。
Orthoデータ上では直線的な河川敷がちゃんと表示されています。
フォトシーナリーなら鬼怒川の河川敷の様子がよくわかります。
給水塔を別の角度から眺めたところです。
階段になっているのか,塔の横の四角部分の窓は互い違いになっています。
まとめ
忘れられた滑走路は,鬼怒川滑空場のように立地の点でもデフォルトシーナリーに課題があることがわかりました。
また一つのオブジェクトを作るなかでの技法もすこしだけわかったので,少しずつオブジェクトも作ろうかと考えています。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.55で動作確認しています。
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