忘れられた滑走路を補うプロジェクト(その2)
長野市滑空場を楽しむ
長野市滑空場(Nagano Gliderport)は,公益法人長野グライダー協会が運営している千曲川東岸河川敷にある滑空場です。
長野市は,松本市に比べてかなり北にあります。
ネットにある写真を見ると,雪のある冬場にも盛んに利用されている滑走路のようです。
長野グライダー協会のページには,ここを拠点としてグライダーを楽しむための情報がたくさんあります。
残念ながらX-Plane11のデフォルトシーナリーとGatewayには,この滑空場は含まれておらず,忘れられた滑走路の一つです。
長野市滑空場シーナリー
シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
シーナリーには長野グライダー協会から提供されている滑空場のチャートにあるVFRに使える施設を配置しています。
滑空場の南西側にある東邦航空が運用している長野ヘリポートと千曲川西岸にある103mの無線塔を設置しました。
滑空場の離着陸帯は450mの舗装と850mの草地の2本ありますが,この2本は重なって設定されています。
飛行援助用無線局として長野フライトサービス(130.650 MHz)が運用されています。
FS2004では,この滑走路がカスタムシーナリーとして公開されていました。
X-Plane11でも同じコードで利用できるよう,FS2004と同じRJACを付けました。
長野ヘリポートにはXRJN1のコードを付け2面のヘリポートを設置しました。
大きい方のヘリポートには灯火も付けています。
シーナリーのタイトルは”RJAC Nagano GP.7z“で,シーナリーのサイズは9KB弱と小さいのでここからダウンロードしてください。
シーナリーを表示するために次のライブラリーが必要ですので,あらかじめインストールしておいてください。
PP(Pavement Paintings)library
The_Handy_Objects_Library
JB_Library
インストール
ダウンロードしたデータを適当な場所で展開し,出来上がった”RJAC Nagano GP“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
このシーナリーは,X-AsiaとGlobal forestを併せて利用できるようオブジェクトや木々の除外区域を設定してあります。
デフォルトメッシュとOrtho4XPデータ(+36+138)上で利用できますが,UHDメッシュでは滑走路敷地が波打つので利用できません。
X-Plane11での表示
グライダーの最盛期は風の強い冬場のようですので,デフォルトシーナリーを使いSAM3で冬景色にしてから利用するのがリアルだと思います。
そうはいっても爽やかな夏の季節の風景も良いのでOrtho4XPを使って表示してみました。
滑走路周囲のランドマークを再現していますので,チャートを見ながら周回飛行できます。
なおここはグライダーだけでなく動力機も利用できます。
ランドマークの一つでもある東邦航空の長野ヘリポートです。
詳しい資料がなかったので,写真を基に格納庫を設置しています。
SAM3を使って表示した厳冬期の滑走路です。
まとめ
無線塔オブジェクトの設置に苦労しましたが,なんとか使えるシーナリーになったのではないかと考えています。
実際の滑空場には,ピスト(管制所)やプレハブの休憩所などがありますが,既存ライブラリーには適当なオブジェクトがないので,自前のオブジェクトを作る必要があるようです。
調べてみるとまだまだ忘れられた滑走路があるので,X-Plane12が発売されるまでにできるだけそろえたいと考えて製作をしています。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.55で動作確認しています。
コメント