航空機から飛行場の照明を点灯させる設備
広大な面積の北米やオーストラリアの地方の飛行場には夜間利用の少ないものがあります。
こうした飛行場では省エネのため,ふだんは灯火を消灯しておき,利用する航空機からの無線で点灯する設備があります。
この設備は”Aircraft Radio Control of Aerodrome Lighting(ARCAL)“といいます。
薄暮や視界が悪いとき,滑走路の灯火が点灯していればかなり安全になります。
このARCALを再現するスクリプトが公開されています。
ARCALスクリプト
ダウンロードとインストール
ダウンロード
タイトルは”ARCAL – Pilot Controlled Lighting“といいます。
このスクリプトは,初期版公開のあと北米とオーストラリアの飛行場の周波数を組み込んだ改良版が公開されています。

インストール
ダウンロードした”ARCAL.lua“をX-Plane11の”Resources\plugins\FlyWithLua\Scripts“フォルダーに収納します。
FlyWithLuaのインストールについては次の記事を参考にして下さい。
X-Plane11をスタートし,”Settings(設定)”の”Keyboard“の中にある”-FlyWithLua”の”-ARCAL“を
クリックします。
ここにある”PTT-Key to activeate airport light“に”Shift+a“と入力します。
これで導入作業は終了です。
X-Plane11での動作確認
サンプルとして機材をセスナ172に,スタート滑走路をカナダの”Airdrie Airport (CEF4)”に選びます。
時刻を昼間にして滑走路を表示します。
薄暮の時刻に設定すると薄暗い滑走路が表示されますが,灯火は点灯していません。
セスナのCOM1周波数を”Airdrie Airport (CEF4)”のPCL周波数である”122.9″にセットします。
北米のタイプJの飛行場での点灯は,PTTキー(Shift+a)を5秒以内に5度プッシュします。
すると,数秒後に滑走路,誘導路と吹き流しの灯火が点きます。
PCL周波数が設定してある飛行場では,この例のようにCOM1にその周波数をセットします。
また既存の飛行場にARCALを設置するには,スクリプトの冒頭データに定義するだけで可能です。
なお日本国内にARCALを設置した飛行場についてのデータを見つけることができませんでした。
まとめ
広い国土を持つ場所での特別な灯火設備をシミュレーターで再現したこのスクリプトは,非常に役立つものと考えます。
夜間飛行をしない私でも,夕方に飛行する場合にかなり役立つと考えています。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているスクリプトは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.55で動作確認しています。
コメント