MSFSシーナリーの現状
公開されているMSFSの日本国内空港・飛行場シーナリー
2021年11月末でMSFSが発売されて1年以上が経過しました。
現時点でのMSFSの日本国内シーナリーの状況を私の感想と共に報告します。
各シーナリーの現状
地表のフォトシーナリー
オランダの海岸線をBIベースのOrtho4XPデータで表示したとき,MSFSで表示したときほとんど同じの風景になりました。
おそらくMSFSはデフォルトでZL16~17のフォトシーナリーをベースにし,空港周辺をZL18~19のフォトシーナリーでカバーしているようです。
建物表示
デフォルトで表示される一般的な建物はOSMデータを基にして建物を表示するので,X-Plane11のX-Asiaの建物とよく似ているように見えます。
これは,広島西飛行場の北側の球場などを表示したときに気がつきました。
以上のことから,X-Plane11では自ら整えなければならないフォトシーナリーと建物シーナリーを,MSFSはデフォルトで用意してくれているということになります。
空港や飛行場
日本国内の空港や飛行場については,カスタムシーナリーがフリーウェアと商用製品をあわせて多数公開されています。
一体どのくらい公開されているのか,まだ公開されていないところはどのくらいあるのかリストにまとめました。
リストは,FS2004向けにAYAさんがまとめられたものを基にして,MSFS向けに編集したものです。
シミュレータで使うものなので,今は存在しない空港・飛行場や架空の空港も掲載しています。
まとめた結果の概略です。
フリーシーナリーで追加,大幅改善や一部修正された空港・飛行場の総計は63カ所ありました。
各地方の内訳は,次のとおりでした。
東北・新潟 12カ所
関東・甲信 11カ所
中部・北陸 6カ所
近畿・中四国 6カ所
九州 5カ所
沖縄 7カ所
商用製品は14カ所ありましたが,いくつかはFS2004・FSXと共通シーナリーになっています。
整理したリストのpdf版とExcelデータを,ここからダウンロードできるようにしています。
VFRシーナリー
VFRシーナリーについては,リストにしていません。
概略の感想ですが,都市部を細かく表示するシーナリーは,大きく分けて2つの傾向がみられます。
2000ft以上の高度から,ランドマーク(地上目標)を判別できる程度のシーナリーと個別の建築物を細かく作り込んだシーナリーです。
VFRの場合,春から夏にかけて低空で飛行するのでなければ前者で十分ですが,樹木の季節変化や積雪の風景を味わうには後者のシーナリーが良いようです。
まとめ
1年間使ってみて,MSFSではシーナリーや追加の航空機のインストールが簡単だということが判りました。
このことから,MSFSはユーザーに手間をかけさせないで楽しんでもらおうという考えで作成されていると感じました。
一方で,複数のシーナリーを組み合わせて自分の好みに合わせて使おうとしたときには,かなりの知識を必要とすることが判りました。
なおMSFSのフリーシーナリーの中にFSXから移行したと書かれているものがあるので,FSXシーナリーを基にした国内空港のシーナリーが増える可能性は高いと私は考えています。
低高度のVFRを主体に飛行する私にとってMSFSは,シーナリーの細かい点を気にせず「地形や風景を眺める目的でAIを使って気楽にVFRを楽しめるシミュレーター」です。
Enjoy Flight!
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