高度データのないアイスランドのフォトシーナリーを作る方法

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アイスランドのフォトシーナリーの作成方法

アイスランドの地形データ

アイスランドはフィヨルドが発達している美しい地形を持つ国です。

“Iceland” by Darren Stevenson. Photo from flickr

公開されている地形データとしてはHDメッシュがあります。

このデータを使い,X-Europeライブラリーを使うことで,簡単にアイスランドの基本的な風景を作成することができます。

こうして出来上がったシーナリーでデフォルトの空港と風景を表示してみました。

HDmeshV4を使って表示したSiglufjörður Airport (BISI)

まあまあの美しい地形を見ることができるのですが,地表の陰影までは表示できません。

HDMeshV4を使って表示した上空から見た風景です

フォトシーナリー用高度データの入手

世界各地のフォトシーナリーはOrtho4XPを使って比較的容易に作成することができます。

ところが一部地域においては高度データが入手できずに平坦なフォトシーナリーになってしまう場所があります。

アイスランドもその一つですが,X-Plane.orgのフォーラムでDaikan氏が提供した高度データを入手できたのでこれを解決できました。

この記事で紹介されたページから,Ortho4XPアプリで高度データが取得できない場所についてもデータを入手することができます。

Coverage map viewfinderpanoramas.org
Coverage map for SRTM void fill data from viewfinderpanoramas.org

入手した高度データは,Ortho4XPでそのまま使うことができないので,緯度経度別のフォルダーに分類したうえで,フォトシーナリーを作成する方法を説明することにしました。

アイスランドの高度データの分類は,”n63w014~n66w020″を”+60-020″のフォルダーに,”n63w021~n66w025″を”+60-030″のフォルダーに分類するというもので,具体例は分類済みのフォルダーをご覧下さい。

Iceland用高度データの利用方法

ダウンロード

データはここからダウンロードしてください。

このダウンロードした”Iceland_Ortho4XP.7z“ファイルには,Ortho4XPで使えるようにした高度データとおまけで作成したオーバーレイデータが入っています。

データはOrtho4XPv1.30ですぐに利用できるよう,フォルダーに分類して収容してあります。

使い方

ダウンロードしたファイルを適当な場所で展開します。

出来上がった”Ortho4XP”フォルダーを,自分が使っている”Ortho4XP”フォルダーに上書きコピーします。

作成する範囲は以下の画像のとおりです。

データソースは色のきれいな”Arc”データとし,市街地や耕作地があまりないので基本のZLは16とし空港周辺はZL17で作成するのがおすすめです。

設定は下の画面のとおりです。

なおオーバーレイデータは,すでに作成してあるので必要ありません。

この設定で作成しますが,アイスランド全体を区域指定しバッチ処理で約14時間くらいで作成できます。

出来上がったフォトシーナリーは約88GBになります。

できあがったフォトシーナリーを使って北部のSiglufjörður Airport (BISI)を表示してみました。

ここはデフォルトの空港シーナリーで,周囲の町並みはX-Europeで表示したものです。

Ortho4XPデータを使って表示したSiglufjörður Airport (BISI)

周囲の山の陰影が非常にきれいです。

上空に上がって眺めると美しい風景が広がります。

また夕方のフィヨルドの美しさは格別です。

まとめ

アイスランドのフォトシーナリーは作って良かったなと思えるシーナリーです。

なおカスタム空港シーナリーについては,別の記事でご紹介する予定です。

Enjoy Flight!


この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.55で動作確認しています。

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