大空を静かに滑空するグライダーは鳥のようにゆっくり飛行できます。けれども離陸するときはウインチや曳航機で高度を稼がないと飛行できず,高度を失ったときサーマルがないと上昇できません。この欠点を克服できるよう動力飛行できるグライダーがあり,しかも動力を利用しないときには空力特性を保つためにプロペラを胴体内に収納できる機体があります。MSFSで利用できるようになったこの機体の利用方法を説明します。
自力で離陸し高度を稼げるグライダーを楽しむ
大空を静かに滑空するグライダーは鳥のようにゆっくり飛行できます。
けれども離陸するときはウインチや曳航機で高度を稼がないと飛行できず,高度を失ったときサーマルがないと上昇できません。
この欠点を克服できるよう動力飛行できるグライダーがあり,しかも動力を利用しないときには空力特性を保つためにプロペラを胴体内に収納できる機体があります。
自力で離陸できるグライダー
この機体はドイツの”AS 33 Me“という機体です。
実機の情報は機体メーカーのページに詳しく説明してあります。
機体のダウンロードとインストール
ダウンロード
データのタイトルは”AS 33 Me“で”Fligtsim.to“からダウンロードします。
インストール
ダウンロードしたデータを適当な場所で展開します。
フォルダーの中に”SimObjects“フォルダーのある”madolo-as33me“フォルダーをMSFSのCommunityフォルダーにコピーすれば導入作業は終了です。
MSFSでの飛行
グライダー専用飛行場である北海道の白老滑空場(RJSB)で飛行してみました。
離陸方法
離陸準備
この機体には収納可能な電動プロペラが胴体中央部に備え付けてあります。
スタートするとプロペラを収納した状態で滑走路に停止しており,翼端が滑走路に接地しているので傾いて止まっています。
離陸のためにコックピット内にあるプロペラ展開スイッチを操作します。
まず真ん中にある①電源スイッチをONにします。
つぎに②プロペラ展開スイッチを”Extend”側に倒します。
操作したら③電源スイッチの下にあるインジケーターを見てプロペラが展開したことを確認します。
外部視野にするとプロペラが展開していることがわかります。
コックピット左下にフラップとエアブレーキのレバーがあります。
フラップを少し展開した状態の”0″レベルにして,エアブレーキが収納されているのを確認すれば離陸準備完了です。
スロットルを100%にしてブレーキを解放すると機体が滑走し始めるので,操縦桿をすこし傾けて機体を水平にします。
スピードが出て70ノットくらいになると離陸します。
離陸後の操作
離陸したらコックピット右側にある車輪収納スイッチを操作して,車輪を収納します。
つぎにフラップを”-2″レベルにして収納します。
燃料計は電池の残量を示してくれます。
高度2,300ftに上昇するのに1/4くらい消費しました。
自分の好きな高度に達したら,スロットルを0%にしてプロペラを止め,プロペラ展開スイッチを”Retract”側に倒してプロペラを収納します。
あとは自由に滑空しましょう。
サーマルを捉えて上昇するも良いですし,高度が下がりすぎたら再びプロペラを展開して始動し高度を稼ぎましょう。
4,000ft近くまで上昇するのにバッテリーを半分まで消費しました。
飛行中の一時停止
0.9ベータ版のときにこの機体は,アクティブポーズが使えませんでした。
使うとスピードが0になって墜落します。
そこで,私が過去にご紹介した一時停止機能を利用してください。
8月11日にVer1.0に更新されていますが,アクティブポーズについては未検証です。
着陸準備
機体にはGPSが装備されているので,飛行場の周回飛行で飛行場を見失うことはないと思います。
ただし着陸するにはアプローチまでにスピードを十分に落とさないと着陸できません。
そこで,着陸態勢に入る前にエアブレーキとフラップを使って70ノットくらいにスピードを落とします。
スピードブレーキをこまめに操作してアプローチ時に70ノットを維持し,着陸直前に60ノットくらいに落とせば無事着陸できます。
私は初飛行でも無事着陸できました。
窓の下側にある”白枠の黒いノブ”をクリックするとキャノピーが開きます。
キャノピーを開いた機体です。
まとめ
スピードブレーキやフラップがあるこの機体の操縦は,易しいと感じました。
離陸や上昇ができるので,しっかり計画すればクロスカントリー(飛行場間の長距離飛行)にも使える楽しい機体です。
Enjoy, Flight!
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