グアムとサイパンは現在は観光地として有名ですが,日本人にとっていろいろな意味で深い関係がある北マリアナ諸島にある島です。この島々をリアルな風景としてフォトシーナリーで簡単に楽しむことができます。公開されているシーナリーを組み合わせて楽しむ方法をご紹介します。
フォトシーナリーを使って簡単に楽しめるグアム・サイパンVFR
グアムとサイパンは現在は観光地として有名ですが,日本人にとって太平洋戦争のころから深い関係がある北マリアナ諸島にある島です。
この島々をリアルな風景としてフォトシーナリーで簡単に楽しむことができます。
グアム国際空港とマリアナ諸島のシーナリー
各シーナリーの概要
フォトシーナリーとw2xpデータ
グアム・サイパンの区域のフォトシーナリーはUSA2ベースの2つの区域のZL17のフォトシーナリーが公開されています。
この区域をフォトシーナリーで,ほとんどの区域がカバーできるのですが,周辺の島のフォトシーナリーがありません。
これを補うUSA2ベースのZL17のフォトシーナリーを作成しました。
また,これらの区域のオーバーレイデータはフォトシーナリーに付属していないので,補う必要があります。
一方でw2xpデータは,グアム・サイパン共に公開されています。
空港・飛行場シーナリー
これらの区域内にある空港のうち,グアム国際空港(PGUM)はカスタムシーナリーがありますが,他の空港や飛行場はデフォルトシーナリーを使うことになります。
またグアム島にあるアンダーセン基地(PGUA)は,デフォルトシーナリーとフォトシーナリーで駐機場の表示がずれています。
そこで駐機場のアスファルトを透明化する措置をおこなったフォトシーナリー用のModシーナリーを作成しました。
これらのシーナリーを導入すれば,フォトシーナリーベースのグアム・サイパンを簡単に楽しむことができます。
ダウンロードとインストール
ダウンロード
フォトシーナリー
つぎの二つは公開されているフォトシーナリーです。


私が用意した補完シーナリーパッケージ(Guam_Saipan4Ortho.7z)は,ここからダウンロードして下さい。
このパッケージの中には,オーバーレイデータとフォトシーナリー用のアンダーセン基地(PGUA)シーナリーも入っています。
w2xpデータ
タイトルは”w2xp guam“と”World2XP Saipan 1.0.0“です。


グアム国際空港シーナリー
タイトルは”PGUM-Antonio B. Won Pat International Airport Guam 1.0.0“です。

なおこのシーナリーを表示するために必要なライブラリーは次のとおりです。
空港シーナリー作者が作成した”My_Library“を含むライブラリーへのリンクは,ここから見つけて下さい。
MisterX
OpenSceneryX
RA_Library
The_Handy_Objects_Library
JB_Library
CDB-Library
3D_people_library
Airport Environment HD
インストール
ダウンロードしたフォトシ-ナリー,w2xpデータ,空港シーナリーを適当な場所で展開します。
公開されているフォトシーナリーは,展開すると”zPhoto4XP_+13+144_17_USA2_Guam_Island_2017“と
“zPhoto4XP_+14+145_17_USA2_Mariana_Island_Tinian_2017”
という名前のフォルダーが出来上がります。
このフォルダー名のままでは,xroadsで道路を消すことが出来ないので,フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーしたあとで”zOrtho4XP_+13+144“と”zOrtho4XP_+14+145“という名前に変更します。
w2xpデータは,展開してできた”w2xp_guam“と”w2xp_saipan“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
空港データは,展開してできた”BD_PGUM_Guam_Intl“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
私が作成したパッケージ内のデータは,展開した後でそのままX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
Scenery packs.iniファイルの編集
X-Plane11をスタートしメインメニューが表示されたら,しばらくして終了します。
そのあとで,メモ帳かエディターでScenery packs.iniファイルの編集をおこないます。
定義順は,上から空港データ,w2xpデータ,オーバーレイデータ,フォトシーナリーの順番です。
詳しくは,私の過去記事を参考にして下さい。
X-Plane11での表示
まずは,玄関口となるグアム国際空港(PGUM)です。
ここから,VFRに出発します。
グアム島南端にあるリゾート地ココス島を経由してロタ島に向かいます。
ロタ島のBenjamin Taisacan Manglona International Airport(PGRO)です。
次はテニアン島にあるTinian International Airport(PGWT)です。
私の住む広島市とは,悲しい歴史のあるところです。
航空図は,Skyvectorでご覧下さい。
さいごに,臨時に作成したグアム島のアンダーセン基地飛行場をご覧下さい。
ゲートウェイ空港の,駐機場データをコンクリートから透明にしてフォトシーナリーとの整合をとっています。
修正しなければコンクリート貼りの駐機場と誘導路がフォトシーナリーと競合してしまいます。
まとめ
USA2ベースのフォトシーナリーは,あちこちに雲があるので違和感はあります。
そこでGoogleベースのフォトシーナリーを作ってみましたが,タイルごとの色合いがかなり異なるためそのままでは使い物になりませんでした。
VFRで景色を楽しむのであれば,既存のデータを有効に利用して公開できるデータにするのが良いと考えて,グアム・サイパンはUSA2ベースで作成し利用することにしました。
アンダーセン基地(PGUA)は,格納庫のオブジェクトもなく殺風景ですが,簡単にオブジェクトは追加できるので,WEDやオーバーレイエディターを使って格納庫や軍用機を追加して下さい。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.53で動作確認しています。
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