ペルーの山中にある街クスコはあの有名な世界遺産「マチュピチュ」を訪ねる玄関口です。その街の近くに,レインボーマウンテンという場所があります。色相の違ういくつもの地層がむき出しになっていていかにも虹のように見えることからそう呼ばれています。この山々をX-Plane11で眺める方法をご紹介します。少し作業が必要ですが,空と地上から見ることができるように準備をしたのでぜひ挑戦してみて下さい。
虹のような地表が見られる「レインボーマウンテン」を楽しむ方法
ペルーの山中にある街クスコはあの有名な世界遺産「マチュピチュ」を訪ねる玄関口です。
その街の近くに,レインボーマウンテンという場所があります。
色相の違ういくつもの地層がむき出しになっていていかにも虹のように見えることからそう呼ばれています。
この山々を実際に眺めるにはきつい登山が必要です。
けれどもX-Plane11を使えば,フォトシーナリーを作るという作業が必要ですが,空からも地上からも見ることができます。
今回フライトコースをご紹介し,山の上にヘリポートを設置して地上からの観察環境も整えました。
山の中の街クスコ
マチュピチュを訪ねるときの玄関口であるクスコ空港(Alejandro Velasco Astete Airport)は,海抜10860ft(3310m)の高地にあります。
写真で見るとクスコ空港の近くには,赤い屋根のたくさんの建物があることが判ります。
レインボーマウンテンを楽しむためのシーナリー
クスコ空港シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
クスコ空港(Alejandro Velasco Astete Airport)シーナリーは,X-Plane.orgからダウンロードします。
タイトルは”Cuzco(SPZO XP)1.2“です。

ダウンロードリンクをクリックすると2つのリンクが表示されるので”Cuzco_(SPZO_XP)_v1.2.zip“のリンクをクリックしてダウンロードして下さい。
このシーナリーを表示するために必要なライブラリーとプラグインは次のとおりですので,あらかじめ導入を済ませておいてください。
NAPS_library
MisterX_library
OpensceneryX
The Handy Objects Library
FAIB_Aircraft
World Models Library
Autogate
インストール
ダウンロードした”Cuzco_(SPZO_XP)_v1.2.zip“を適当な場所で展開します。
出来あがったフォルダー内にある”SPZO XP“と”SPZO XP OSM“の2つのフォルダーを,X-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
レインボーマウンテンシーナリーの作成と美化シーナリー
フォトシーナリーの作成
クスコ空港シーナリーは,周囲の山のフォトシーナリーを含んでいますが作者は,フォトシーナリーの利用を推奨しています。
この空港とレインボーマウンテンは幸いにも”-14-072“の一つの区域に含まれます。
Ortho4XPでこの区域のフォトシーナリーをGO2ベースで作成してください。
作成の方法は,私の記事を参考にしてください。
なおほかのソースでは,レインボーマウンテンの地層を美しく表示できません。
作成されたフォトシーナリーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーしましょう。
レインボーマウンテン美化シーナリー
フォトシーナリーをインストールしただけでは,デフォルトの低木がレインボーマウンテンを覆うため,山を美しく表示することができません。
このじゃまな低木を隠し,レインボーマウンテンを地上から眺めることができるようにヘリポートシーナリーである”Rainbow-mountain“シーナリーを作成しました。
このヘリポートは,標高4702mの山の頂上付近に10m四方の平地を作って設置しています。
シーナリーにあるヘリポートの名称は”Rainbow_mountain“でコードは”XSP001“です。
なおクスコから飛行してレインボーマウンテンを眺めるだけなら,地形の修正は必要ありません。
シーナリーは,ここからダウンロードして下さい。
ダウンロードしたファイル内には,シーナリーとOrtho4XPデータをMUXPで修正するためのデータ”Heliport_XSP001.muxp”を入れています。
地形修正をしたほうが,ヘリコプターでフライトをスタートさせるときクラッシュすることがなくなります。
MUXPを使う地形修正方法は,私の過去の記事を参考にしてください。
Scenery packs.iniファイルの編集
X-Plane11をスタートし,メインメニューが表示されたら,しばらくして終了します。
Custom Sceneryフォルダー内のScenery packs.iniファイルをメモ帳で開き,”SPZO XP”が”SPZO XP OSM”の上にあることを確かめて,フォトシーナリーの定義を一番下に移動すれば導入作業は終了です。
X-Plane11での飛行
このクスコ空港から,レインボーマウンテンまで126度約45nmの飛行になります。
しかしセスナ機の実用上昇限度が4,267 m (14,000 ft)ですから少し飛行には無理があります。
ここは,高地に強い小さなジェット機であるCirrusSF50を使います。
クスコ空港
クスコ空港は,谷の真ん中に位置しています。
画像は,Ortho4XPデータを使いXroardsでデフォルトの道路を消しています。
10番滑走路から離陸して126度に進路をとります。
高度をとるとすぐに赤茶けたレインボーマウンテンが見えてきます。
ジェット機で上空を飛行すると山容が美しく表示されているのが判ります。
けれども,レインボーマウンテンの美しさは,地上からの眺めが最高です。
ヘリコプターで,XSP001からスタートしてみましょう。
まとめ
このシーナリーを整えようと考えた動機になったのは,マチュピチュです。
ペイウェアでマチュピチュが発売されているので,このシーナリーと併せて利用すれば数段楽しみが増えるのではないと考えたからです。
クスコ周辺の山々を風景を楽しむためには,”-14-072″のまわりの区域のフォトシーナリーを作成しましょう。
実はフォトシーナリーを作成して飛行しようとしたとき,山の頂上までびっしりと低木が表示されたのを見たときにはがっかりしてしまいました。
幸いにもWEDで,高山地帯の樹木を広く隠すシーナリーを作る事で美しい山々を表示することができました。
なかなか手間を食いますが,出来上がったシーナリーの上空を飛行するのは,ほんとに楽しい時間です。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.52で動作確認しています。
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