東京有明にある東京ビッグサイトは,大きな建物が複数集まった総合展示館です。VFRをする時に良い目標になるはずなのですが,これまでのVFRシーナリーでは正しい位置に表示できていませんでした。これを解決してくれるシーナリーが公開されました。しかもデフォルトライブラリーだけで作成されている軽いシーナリーです。
デフォルトライブラリーだけで作られたビッグサイトシーナリー
東京有明にある東京ビッグサイトは,大きな建物が複数集まった総合展示館です。
キノコのような形状の中央展示館が目立ちます。
ビッグサイト付近の建物については,Googlemapでご覧になると立地がよくわかります。
ここはVFRをする時に良い目標になるはずなのですが,w2xpシーナリーでは建物の形状が正確には表示できていませんでした。
また,過去のX-Plane11用に作成されたシーナリーでは形状は良くても建物が少しずれて表示されます。
今回これらの現象をある程度解決してくれるシーナリーが公開されました。
しかもこのシーナリーは,付属しているWEDのソースでみるとかなり広い範囲の建物と森をデフォルトライブラリーだけで作成しています。
そのため広い範囲に多くのオブジェクトを表示しているにもかかわらず,FPSにほとんど影響を与えないという優れた特徴を持っています。
シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
シーナリーのタイトルは”Tokyo Big Sight 1.0.1“で,X-Plane.orgからダウンロードします。

このシーナリーは,GO2ベースのフォトシーナリーに合うよう建物の位置が調整されています。
そしてシーナリーの作者の方は,”Tokyo-Big Sight-RJTT.zip”というGO2ベースのOrtho4XPデータをダウンロードできるよう記事内にリンクを作っておられます。
しかしながら,私が日本のOrtho4XPデータを作る時,タイルの色合いの観点から東京湾岸である”+35+139“の区域は,GO2ベースよりもBIベースで作成することをおすすめしました。
このリンクからダウンロードできるOrtho4XPデータについても,多くのタイルの色合いが乱れています。
BIベースでフォトシーナリーを作成されればタイルの色合いが揃うのでフォトシーナリーを自分で作成されることをおすすめします。
なお,BIベースで作成したフォトシーナリーであっても,建物の位置がフォトシーナリーと合わなくなることはありませんでした。
インストール
ダウンロードした”JP0523 Tokyo Big Sight.zip“を適当な場所で展開します。
出来上がった”JP0523 Tokyo Big Sight“をX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーすれば導入作業は終了です。
X-Plane11での表示
フォトシーナリー上で,”Tokyo Big Sight 1.0.1″を使わずほかのVFRシーナリーを同時に使って表示したものです。
かなりの建物がダブって表示されたり,位置がずれて表示されたりしています。
次の画像は,デフォルトシーナリー上に”Tokyo Big Sight 1.0.1″だけを使って表示したものです。
ビッグサイトのシンボルである4つの四角錐を逆さにした会議棟の形状は簡略化されていますが,ビッグサイト周辺に関しては実物に近い形状になっています。
私が手に入れているこの区域に関連するVFRオブジェクトをすべて表示した場合,次の画面のようにかなり混乱した様子になってしまいますので,使うべきシーナリーを選ぶ必要がありそうです。
シーナリー付属のヘリポート
このシーナリーには,作者の方がシーナリーを作成されるとき使われたと思われる4つの小さなヘリポートが設置されています。
X-Plane11で”JP0523“で検索すると次の5カ所のヘリポートが表示されます。
以下の画像は,VFRオブジェクトの二重表示に気がつく前の物も混じっていますのでご容赦ください。
Hospital がん研有明病院の屋上のヘリポート
Helipad H22N 病院の南にある草地広場で北向きに駐機するもの
Helipad H22S 草地広場で南向きに駐機するもの
Hospital ER Ground Level 草地広場で西向きに駐機するもの
Big Sight Hill ビッグサイト会議棟屋上
まとめ
記事を書いているときに,画像の中にずれて二重表示されている建物が多いことに気がつきました。
どの建物がどのライブラリーによって表示されているのかを調べていくのは結構大変です。
そのため東京のVFRシーナリーについても,この”Tokyo Big Sight 1.0.1″をベースにして,従来のVFRオブジェクトを他のシーナリーから取り出して重複しないように配置したくなりました。
もちろんそういうシーナリーは,個人的使用に限定した東京市街地シーナリーですが,それもいいなと考えているところです。
X-Plane11の良いところは,こうしたシーナリーを自分なりに用意できるという面がありますね。
またこのシーナリーを導入してみて,軽いながら複雑な建物を構成できるデフォルトライブラリーのすごさに驚きました。
そして現在作成している広島市街地の建物については,できるだけデフォルトライブラリーを使って作るのが良いと考えるようになりました。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.52で動作確認しています。
コメント