X-Plane11向けのカスタムシーナリーのなかった福島空港でしたが,オブジェクトをしっかり作り込んで地形も修正したシーナリーが公開されました。特にターミナルビルの作り込みは見事です。まだ一部に課題のあるシーナリーですが,これまでにないリアルな福島空港を楽しめます。
福島空港の施設と地形修正をしたシーナリー
X-Plane向けの福島空港はX-Plane8.6以降は公開されていませんでした。
今回,空港オブジェクトをしっかり作り込んで,周囲の地形もある程度修正したシーナリーが公開されました。
特にターミナルビルの作り込みは,驚くほど見事です。
重要な空港施設が一部省略されていたり,地形の一部に課題のあるシーナリーですが,これまでにないリアルな福島空港を楽しめます。
福島空港の施設については,福島県が作ったパンフレットが公開されており,詳しく知ることができます。
このパンフレットとこれからご紹介するシーナリーを導入して見比べていただくと,シーナリーがしっかり作り込んであることが判ります。
ターミナルビルを堪能できるカスタムシーナリー
シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
このシーナリーのタイトルは”RJSF_Fukushima 1.0.0“で,X-Plane.orgからダウンロードします。
シーナリーを表示するために必要なライブラリーは,次のとおりです。
Aircraft-Static_and_Animated
AR_Library
BS2001 Object Library
CDB-Library
THE-FAIB Aircraft Library
The_Handy_Objects_Library
HungaryVFR-Library
MisterX_Library
OpenSceneryX
導入が済んでいないのライブラリーがありましたら,ここから探して導入を済ませておいてください。
インストール
ダウンロードした”RJSF_Fukushima.zip“を適当な場所で展開します。
出来上がったフォルダー内にある”RJSF_Fukushima“と”RJSF_Mesh“をX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
つぎにX-Plane11をスタートし,メインメニューが表示されてしばらくしてからX-Plane11を終了します。
X-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にあるScenery packs.iniファイルをメモ帳で開きます。
表示されている定義のなかの”RJSF_Mesh“を,定義の一番下に移動させ,Scenery packs.iniファイルを上書きして編集を終了します。
これで導入作業は終了ですが,デフォルトメッシュ用の修正された地形データである”RJSF_Mesh”は,駐車場の地形修正が十分ではありません。
そこで,”RJSF_Mesh”の代替えメッシュデータを作成しました。
修正したメッシュデータと,Ortho4XP用のMUXPデータをひとまとめにした”RJSF_Mesh_mod.7z“パッケージは,ここからダウンロードできます。
ダウンロードしたzipファイルを展開します。
出来上がったフォルダー内には,代替えメッシュシーナリー”RJSF_Mesh“と2つのMUXPデータが入っています。
airport_RJSF_def.muxp : 代替えメッシュシーナリー作成に用いたMUXPデータ
airport_RJSF_4_Ortho.muxp : Ortho4XPシーナリー用のMUXPデータ
“RJSF_Mesh“をX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内に上書きコピーします。
X-Plane11での表示
デフォルトメッシュを地形修正した空港全景です。
地形修正とフォトタイルを使って丘の上にある空港をうまく再現しています。
驚くのは,空港ターミナルや空港内にある施設の作り込みです。
ターミナルビルの玄関には,ウルトラマンの人形まで再現されています。
空港内にある防災ヘリの格納庫なども再現されており,建物については十分過ぎるほどです。
福島空港の進入灯について
惜しいのは,滑走路両端にあるはずの進入灯の鉄塔が再現されていないことです。
福島空港の進入灯については,詳しいページがあります。
まだ再現されていない進入灯ですがFSXやX-Plane8.6用のシーナリーにはオブジェクトがありますので,スキルのある方は個人的に移植に挑戦してみてください。
この進入灯は,福島空港の特徴とも言えるものなので,次回バージョンではぜひ再現していただきたいものです。
駐車場の地形修正
さてこのシーナリーに付属している地形データで表示した空港駐車場は,駐車場途中から傾斜が始まっています。
私が作成した代替えメッシュデータを使うと次のようになります。
なおパッケージ内にOrtho4XPデータに適用するためのMUXPデータファイル”airport_RJSF_4_Ortho.muxp“が入っていますのでOrtho4XPデータを利用されている方は,MUXPでOrtho4XPデータを変更して利用してください。
利用方法は,私の過去の記事を参考にしてください。
下の画像が,これを適用して作成したOrtho4XPデータの画像です。
航空公園の窪地が表現でき,デフォルトよりも自然な地形になります。
空港全景を表示したところ,空港シーナリーとマッチしてきれいです。
ただし,修正したOrtho4XPデータ上でこの空港シーナリーを表示したときには,空港周辺に表示されるフェンスの高さや位置が,地形と適合しない部分があることをご了解ください。
まとめ
このシーナリーの最大の特徴はターミナルビルの作り込みです。フリーカメラでしっかり見学して楽しんでください。
最後になりましたが,素晴らしいシーナリーを公開してくださった作者の方に感謝いたします。
ありがとうございました。
Enjoy Flight!
この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.52で動作確認しています。
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