Dr.コトー診療所のロケ地である美しい与那国島を楽しむ方法

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与那国島は沖縄県にある八重山列島の一つで,日本最西端に位置します。面積は小さいながら,200m級の山があるなど起伏が大きい島です。2004年から放送されたドラマDr.コトー診療所のロケ地です。この島の空港をフォトシーナリーをベースにして再現したシーナリーが公開されました。滑走路の表示をフォトシーナリーにしているので,雰囲気が良く出ているシーナリーです。このシーナリーを活用して,島の周囲の珊瑚礁を楽しむための方法もご紹介します。


ドラマDr.コトー診療所のロケ地である美しい与那国島をしっかり堪能する方法

与那国島は沖縄県にある八重山列島の一つで,日本最西端に位置します。

面積は小さいながら,200m級の山があるなど起伏が大きい島です。

この島は,2004年から放送されたドラマDr.コトー診療所のロケ地です。

島の南側にある比川キャンプ場のそばにある砂浜の近くに診療所の建物が再現されました。

“IMG_0264” by Shinichi Haramizu. Photo from flickr

 

与那国島 - Wikipedia

与那国空港は,ロケ地とは反対側の海岸そばにあります。

与那国空港全景 沖縄県の与那国空港のページから引用

そしてフォトシーナリーをベースにした空港シーナリーが公開されました。

滑走路の表示をフォトシーナリーにしているので,良い雰囲気のあるシーナリーです。

ひとつ残念なのは,このシーナリーがMUXPを使って実際は起伏のある島の西側をほとんど平坦化してしまっていることと沿岸の珊瑚礁の海を見ることができなくなっていることです。

もちろんこのシーナリーをそのまま使っても,島の自然を楽しむことができます。

加えて島の起伏を復活させ,あわせて周囲の珊瑚礁を楽しむため,空港シーナリーのベースになっているフォトシーナリーを再作成する方法も説明します。

与那国空港シーナリーのダウンロードとインストール

ダウンロード

データのタイトルは”Yonaguni Airport (ROYN). 1.0.0“で,X-Plane.orgからダウンロードします。

X-Plane.orgより引用

Yonaguni Airport (ROYN).
This is a quick addition to the Okinawan sceneries available on X-Plane, featuring Yonaguni, the westernmost island of J...

このシーナリーは,最初に公開されたとき先に説明したようにフォトシーナリーを利用しないと滑走路がちゃんと表示されず,地形も再現されませんでした。

ごく最近になって,追加でフォトシーナリーを利用しないバージョンが公開されました。

ダウンロードリンクをクリックすると,タイトルのない3つのリンクが表示されます。

X-Plane.orgより引用

上の段が空港シ-ナリーで,真ん中がフォトシーナリーへのリンク,一番下がフォトシーナリーを利用しないバージョンですので,フォトシーナリー空港を表示するためには,上の二つをダウンロードしましょう。

そのほかのメッシュを利用する場合は,一番下のデータをダウンロードして下さい。

国内で,フォトシーナリーベースの空港はミニフォトタイルを使うのが普通ですが,与那国島は利用する2つのフォトシーナリー区域には島がありません。

そのため区域全体をフォトシーナリーにしても問題が発生しませんので,フォトシーナリーベースのシーナリーでも安心して利用しましょう。

skyvectorで,この区域を表示したのが下の画面です。

Skyvectorより引用

インストール

フォトシーナリーベースのシーナリーについて説明します。

ダウンロードしたフォトシーナリーベースの2つのデータを適当な場所で展開します。

出来上がったフォルダーの中にある”ROYN“というフォルダーと”Ortho Files“フォルダー内にある3つのフォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。

X-Plane11をスタートし,メインメニューが表示されたらしばらくして終了します。

Custom Sceneryフォルダー内のScenery packs.iniファイルをメモ帳などで開き,”yOrtho4XP_Overlays“,”zOrtho4XP_+24+122“と”zOrtho4XP_+24+123“フォルダーを定義の一番下あたりに移動させます。

定義順は”yOrtho4XP_Overlays“が”zOrtho4XP_+24+122“と”zOrtho4XP_+24+123“の上になるようにします。

これで導入作業は終了です。

フォトシーナリーを利用しないバージョンについては,ダウンロードしたファイルを展開し出来上がったフォルダー内にある”ROYN“というフォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。

X-Plane11での表示

以下は,フォトシーナリーベースのシーナリー画像です。

海岸の丘にある空港を地形をきちんと処理し,オリジナルオブジェクトを使ってターミナルを再現している良いシーナリーです。

オリジナルオブジェクトのターミナルです

駐機場です

空港の全景です

惜しいのは,フォトシーナリー作成時に海のマスクを狭くしてしまっているために珊瑚礁の浅瀬がほとんど表示されないことと,空港西側の丘が平坦化されていることです。

護岸の地形は再現されていますが,遠くの丘がありません

島の起伏と珊瑚礁の海を復活させる方法

このフォトシーナリーベースのシーナリーは,”Arc“をデータ元にしているフォトシーナリーを基本に作成されています。

GoogleやBingを元にしたフォトシーナリーでは,滑走路の位置がずれてしまいます。

これらのシーナリーで使う時は,フォトシーナリーベースでない方のシーナリーを使います。

フォトシ-ナリーベースのシーナリーを使う場合,あらたにOrtho4XPデータを作成するとき,海のシーナリーを作る設定で与那国島のフォトシーナリーを作成します。

与那国島の珊瑚礁は広く発達しているわけではないので”Masks_width“は,”1000“にします。

2つのフォトシーナリーを作成したあと,空港のある”zOrtho4XP_+24+122″の地形をMUXPで修正します。

利用するMUXPデータは,”airport_ROYN.7z“で,ここからダウンロードして下さい。

ファイルを展開してできた”airport_ROYN.muxp“の利用方法は,私の先の函館空港の記事を参考にして下さい。

匠によるリアルな函館空港シーナリー
MisterX6さんといえば,世界各地の空港シーナリーやJapan proライブラリーなどの素晴らしい作品を公開されている方です。この方が,新しく函館空港シーナリーを公開されました。地形修正データを含む素晴らしいシーナリーです。函館VFRや...

修正後の西側の丘です。

島全体を表示すると珊瑚礁が表示されているのが判ります。

“Arc”のデータには雲が表示されていたので,岸近くの海上の雲は直接ペイントソフトで修正しています。

Dr.コトー診療所のロケ地であった島の南側の浅瀬も表示できています。

診療所らしき建物は,上の画像の中央上部にある砂浜にあります。

診療所の建物は矢印の場所にあるらしいです

まとめ

ちゃんと作成されているシーナリーをいじるのは心苦しかったのですが,珊瑚礁を表示できないのは我慢できなかったので修正データを作る事にしました。

元のシーナリーがあったので,修正方針も立てやすかったことを付け加えます。

シーナリーを公開して下さった作者の方に感謝いたします。
ありがとうございました。

Enjoy Flight!


この記事で紹介しているシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.52で動作確認しています。

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