w2xpデータを使うと大半の建物は表現できるのですが,公園やグランドなどオブジェクトがない場所が空白や緑地になっていると違和感を感じてしまいます。X-Plane11で空白の地表をリアルに表現できるのは,フォトシーナリーです。けれども市街地だけというような狭い範囲だけフォトシーナリーにするのは,Ortho4XPでは作れません。そしてデータ入手先の制限で公開もできません。そこで,私が住んでいる広島市街地だけでも公開できるデータからフォトシーナリーを作ろうと考え,完成したので公開いたします。
デフォルトシーナリーでも楽しめる小さな広島市街地フォトシーナリー
何もない地面でもリアルに表現できるフォトシーナリー
w2xpデータを使うと大半の建物は表現できるのですが,公園やグランドなどオブジェクトがない場所が空白や緑地になっていると違和感を感じてしまいます。
X-Plane11でオブジェクトなどのない地表をリアルに表現できるのは,フォトシーナリーです。
けれどもOrtho4XPでは,市街地だけというような狭い範囲だけフォトシーナリーにすることはできません。
またデータ入手先がGooglemapなどでは,著作権保護のため公開ができません。
そこで,私が住んでいる広島市街地だけでも国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」のデータを使って公開できるフォトシーナリーを作ろうと考えました。
作っている途中で,X-Planeが11.50になりフォトタイルの扱いが厳しくなったため,大半を作り直し,なんとか公開できるレベルになったと考えています。
広島市街地フォトシーナリーの特徴
デフォルト,HD,UHD,Ortho4XPの各シーナリーに対応する市街地だけのフォトシーナリーです。
軽いデータとなるようフォトシーナリーのタイルを1024×1024に抑えているので,市街地を表示してもデフォルトシーナリーなら60FPS以上になります。
当初の目的のw2xpデータの建物がない市街地内にある公園や学校のグランドなどの空白部分は,しっかりカバーできています。
また市街地区域の海岸線を表示しないようにしているので,安芸郡坂町から広島市佐伯区にかけては,きれいな海岸線が表示できます。
広島市街地フォトシーナリー
必要なライブラリーデータ
作成したフォトシーナリーを利用するには,OpenSeceneryX,Japan proそしてw2xpデータと私の作ったRepair_Japanが必要です。
理由は,フォトシーナリーを作成する過程で,邪魔な建物のフォトデータを削除しているためです。
w2xpデータがないと,建物部分にデフォルトの地面が表示されてしまいます。
オプションデータ
デフォルト空港でも問題はありませんが,Sir.Jakeさんが作成された,広島ヘリポートの利用をお勧めします。
このシーナリーには,マリーナホップのオブジェクトデータが入っています。
標準の広島市街地フォトシーナリー
ダウンロードとインストール
ダウンロード
データは,ここからダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイル名は”XP_HiroshimaPhoto.7z“で,120MBあります。
インストール
ダウンロードしたデータを,適当な場所で展開してください。
展開してできるフォルダーは,2つあります。
Hiroshima_City_Photo(標準仕様のフォトシーナリーデータ)
Hiroshima_City_Hide_Forest(市街地に生える邪魔な樹木を隠すシーナリー)
“Hiroshima_City_Photo”は,デフォルト,HD,UHD,Ortho4XPの各シーナリーに対応しています。
“Hiroshima_City_Hide_Forest”は,市街地にある邪魔な木々を隠すためのシーナリーです。
2つのフォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
X-Plane11をスタートしメインメニューが表示されたら,しばらくしてX-Plane11を閉じます。
つぎに,Custom Sceneryフォルダー内のScenery packs.iniファイルの編集を行います。
2つのデータは,次のような順位でScenery packs.iniファイルに記述してください。
マリーナホップのないOrtho4XP用広島市街地フォトシーナリー
ダウンロードとインストール
ダウンロード
このデータは,マリーナホップがない時の海岸線を表現したOrtho4XPデータ用に作成した物です。
Orthoフォトデータは公開できませんが,Sir.Jakeさんのページに作成方法が書いてあるので,マリーナホップのないオルソデータを作っておられる方はこのデータを使ってください。
またこのデータの利用にあたっては,Sir.Jakeさんが作成された1992年の広島空港を再現された”RJBH_Hiroshima_1992“が必要です。
データは,ここからダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイル名は”XP_HiroshimaPhoto1992.7z“で,124MBあります。
インストール
ダウンロードしたデータを,適当な場所で展開してください。
展開してできるフォルダーは,2つあります。
Hiroshima_City_Photo_1992(マリーナホップのない昔の広島市街地フォトシーナリー)
RJBH_1992_patch(今は埋め立てられてなくなった昔の観音船溜まりを再現したフォトシーナリーデータ)
この2つのデータとHiroshima_City_Hide_Forestを使います。
インストール作業は,標準シーナリーと同様です。
3つのデータは,次のような順位でScenery packs.iniファイルに記述してください。
フォトシーナリーのスクリーンショット
デフォルトシーナリーでの表示
では,出来上がった広島市街地をご覧下さい。
Ortho4XPで作ったフォトシーナリーを使わなくてもリアルな海岸線と市街地が表示できます。
デフォルト+Sir.Jakeさんのヘリポートシーナリーで表示したマリーナホップです。
三菱重工江波工場から出島方面を表示しています。
広島市中心街です 平和公園と基町の球場跡地が表示できています
Orth4XPデータとの併用
なおオルソデータを使えば,川岸が一層リアルになります。
そしてオルソデータだけを使うと市街地が白っぽく表示されますが,これを防ぐことができます。
中心街です 川岸の表現がきれいになっています
1992シーナリー
マリーナホップがまだ作られていない時の広島西飛行場です。
Sir.Jakeさんに作っていただいた「1992年の広島西飛行場」シーナリーを活かすために作ったシーナリーです。
まとめ
努力の甲斐あって,なんとか公開できました。
もっとも,このシーナリーを一番多く使うのは,私かもしれないので「我田引水,自画自賛」というところですね(^^;
最後にスクリーンショットを予告編として公開します。
現在作成中の,広島市街地シーナリーです。
私はまだ自前の3Dオブジェクトを作成できるだけのスキルがないので,いまのところライブラリーからオブジェクトを持って来て配置するだけの作業です。
広島市内にある有名な建物は,自前でオブジェクトを作らなければならず,公開までは時間がかかりそうですので期待なさらないでお待ちください(_ _)
Enjoy Flight!
この記事のスクリーンショットは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.51で撮影したものです。
コメント