MSFSのアドオンをCommunityフォルダーの外に置いたまま有効/無効を切り替える方法
MSFSのシーナリーや塗装データなどのアドオンは,すべてCommunityフォルダーにいれます。
そのためCommunityフォルダーに入れたフォルダーは,次第に多くなります。
また重複するデータを切り替えて比較したいこともあり,アドオンデータの有効/無効を切り替えたいと思うこともあります。
またCommunityフォルダーに入れたデータが多くなればなるほど,MSFSでフライトまでの時間が長くなるので,使うデータだけを有効化したいという思いがあります。
恐ろしいことに,400を超えるアドオンを収納するとMSFSの起動に2時間かかるというネット情報があります。
MSFSを導入した直後に,X-Plane11のように単純にリンクを登録しただけでは,MSFSでは有効化できなことが判っていました。
そうはいってもデータをほかのディスクに入れたまま,使うデータの有効無効を切り替えたりすることができればこれらの問題は一気に解決します。
待ちに待った甲斐があって,これらを実現できるアプリが公開されました。
外部ディスクに置いたMSFSアドオンデータのリンクを管理するアプリ
このアプリは,”MSFS Addons Linker“といい,”Flightsim.to“からダウンロードできます。
まだVer1.0になっていませんが,すでに実用レベルです。
同じような働きをする別のアプリもあるのですが,直感的に操作ができて,構成モジュールがdllだけで構成されているため動作も軽く,使い勝手が良いのでこのアプリをご紹介することにしました。
“MSFS Addons Linker”のインストールと使い方
アプリの展開と配置
ダウンロードしたファイルを適当な場所で一つのフォルダー内に展開します。
出来上がったフォルダー名を”MSFS_Addons_Linker“に変更します。
このフォルダーを自分の好きな場所に移動します。
私はいつものとおり,”C:\tools”に置きました。
ショートカットの作成
このフォルダーを開き,中にある“MSFS_AddonsLinker.exe”のショートカットを作成し,これをデスクトップ上に配置します。
ショートカットを右クリックしプロパティの”互換性”から”管理者としてこのプログラムを実行する”のチェックボックスにチェックを入れます。
“MSFS Addons Linker”のオプション設定
ショートカットをダブルクリックすると,管理者モードでスタートします。
表示されたオプション画面でMSFSの“Community”フォルダーの場所,プリセットを収容するフォルダー,使っているMSFSのSteam/Diskなどの別を入力します。
MSStoreから購入した場合は,“Free path”を選びます。
そのほかのオプションは,あまり問題はないので,使い慣れてから選びましょう。
MSFSをスタートさせるコマンドを入力するところもありますが,動画を表示させないように作成したショートカットを登録しましたが動作しませんでした。
オプション画面の下にある”OK“をクリックすると”MSFS Addons Linker”がスタートします。
既存のアドオンの移動
すでに数多くのアドオンがCommunityフォルダーにあると思います。
これらのフォルダーを,Communityフォルダーから保管するための別ディスクに新設したフォルダーに移します。
私は,大容量のHDDに”MSFS_Link”というフォルダーとプリセットをいれる”MSFS_Link_preset”というフォルダーを作りました。
そしてCommunityフォルダー内から常駐するフォルダー以外のフォルダーをすべて”MSFS_Link”フォルダーに移動しました。
フォルダーリンクの登録
フォルダーのリンクは,”MSFS Addons Linker”のオプション画面で作成します。
上部メニューにある”Tools“をクリックし表示される”Options“をクリックすると先ほどの”Options”ウインドウが表示されます。
リンクを作成するには,”Options”ウインドウの右上にある”+Add”ボタンをクリックし,開いたウインドウから収納先のフォルダー内にある,個々のアドオンフォルダーをクリックして”OK”ボタンをクリックするだけです。
リンクを削除するには,左のウインドウ内にあるフォルダーをクリックし”-Remove”ボタンをクリックします。
リンクを作り終わったら,右下の”OK”ボタンをクリックします。
リンクの有効/無効の切替え
“MSFS Addons Linker”の画面左側に,リンクを作ったフォルダーが並んでいます。
これらのフォルダーは階層構造を作る事ができます。
なお管理上の理由から,階層構造は2つまでにすることをおすすめします。
上部にあるメニューバーに階層構造を表示するオプションボタンが並んでいます。
このボタンを押すことでリンクが壊れることはありませんので,一つづつクリックしてどのように動作するかを確認しましょう。
一番下の階層まで開いたとき,赤い丸が表示されます。
丸の左側にあるチェックボックスをクリックすると,そのフォルダーリンクが有効化し,緑色の丸に変わります。
なお,”MSFS Addons Linker”を管理者権限で動作していない場合,下のようなエラーダイアログが表示され正常に作動しません。
このウインドウが表示されたならば,いったん”MSFS Addons Linker”を終了し,管理者権限で再スタートしてください。
希望するリンクの有効・無効を設定したら,上部メニューにある緑色の渦巻き矢印のアイコンをクリックします。
このアイコンは設定をMSFSのCommunityフォルダーに反映させる”Rifresh”アイコンです。
“Rifresh”は,フォルダー内で不要なフォルダーを削除したりしたときにも使う機能です。
さて,これで準備ができたのでMSFSをスタートします。
いつもどおり塗装データやアドオン空港があることが確認できると思います。
プリセットの作成
自分好きなアドオンの組み合わせがあれば,プリセットに登録して有効・無効の切替ができます。
作成するには,トップメニューにある”Preset“をクリックし,表示されたウインドウにプリセットに登録するフォルダーを登録します。
登録したひとまとめのグループに名前を付けて”Preset”に登録します。
私の場合はまだプリセットを作るまでアドオンが多くないので,動作確認だけをしました。
Contents.xmlの内容
興味があったので,シーナリーの優先順位を決定するContents.xmlの内容を確認してみました。
Communityフォルダーにはリンクがあるのですが,Contents.xmlにはちゃんとフォルダーが登録されていました。
リンクを加除してもContents.xmlは書き換えられることはないのですが,私はリンクの有効/無効を切り替えたときには,優先順位の確認をしておく方が良いと考えます。
まとめ
このアプリのおかげでCommunityフォルダーの容量には心配がなくなり,必要なアドオンだけをプリセットで切り替えることができます。
日本とか,ロンドンとか地域でプリセットを作るもいいですし,出発空港と到着空港がカスタムシーナリーならそのプリセットを作る事もできます。
MSFSもJapanアップデートのようにバージョンアップするに従い,本体のフォルダーの容量も増えてくると思われます,そのときにもこのアプリが役に立ちます。
私は,かなり使い勝手の良い,素晴らしいアプリだと思います。
Enjoy Flight!
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