ニュージーランドのクイーンズタウンは,世界的な観光地として有名です。風景にこだわって作られた超高精細メッシュを使ったシーナリーをご紹介します。ひと味違った詳細な地形をVFRで堪能してください。
ここまでできる超高精細メッシュのクイーンズタウン
ニュージーランドのクイーンズタウンは,世界的な観光地として有名です。
私の過去の記事でクイーンズタウン空港を紹介しました。
クイーンズタウン空港周辺の詳細な美しい風景を表示するために作られた超高精細メッシュを使ったシーナリーが公開されています。
ひと味違った詳細な地形をVFRで堪能できます。
“Queenstown Airport” by Dino Borelli. Photo from Flickr
クイーンズタウンの超高精細メッシュシーナリー
ニュージーランドのLINZというページがあります。
国営のページで日本の国土地理院のような組織です。
ここでは,ニュージーランドの詳細な地形データを公開しています。
これを利用したクイーンズタウンの1mメッシュシーナリーがX-Plane.orgで公開されています。
メッシュシーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
タイトルは”Queenstown, New Zealand – 1m LiDAR mesh 1.0.1“です。
ダウンロードリンクをクリックするとmega.nzのダウンロードページが表示されます。
X-Plane.orgから引用

インストール
ダウンロードした”Queenstown_LiDAR_DEM.7z“を展開すると合計約30GBの3つのメッシュシーナリーができあがります。
できあがった3つのシーナリーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
X-Plane11をスタートし,メインメニューが表示されたらしばらくして終了し,その後でCustom Sceneryフォルダー内にあるScenery packs.iniをメモ帳で開いて編集します。
先頭にある3つのシーナリー定義を一番下あたりに移動させます。
カスタム空港のダウンロードとインストール
このメッシュシーナリーには,Ortho4XPのZL17のフォトシーナリーを組み込んであります。
そしてこのシーナリーとあわせて使えるクイーンズタウン空港とJacks point飛行場シーナリーがあります。
ダウンロード
いずれもX-Plane.orgからダウンロードします。
クイーンズタウン空港(NZQN)
タイトルは”NZQN – Queenstown 2“です。
X-Plane.orgから引用

この空港を表示するために必要なライブラリーは次のとおりです。
Open Scenery X
PP Library
NAPS Library
Handy Objects
Static GA NZ
BS 2001 Objects
CDB Library
JB Library
R2_Library
World Models
Jacks point飛行場
タイトルは”XNZYL Jacks Point 1.0.0“です。
X-Plane.orgから引用

この飛行場を表示するために必要なライブラリーは次のとおりです。
X-Plane 10 New Zealand Pro Scenery – Overlay
FlyAgi Vegetation
インストール
ダウンロードした2つのファイル”NZQN – Queenstown.zip“と”A New Zealand XNZYL Jacks Point.zip“をX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内に展開します。
これら3つのシーナリーを生かすために,w2xpデータを一緒に使うことをおすすめします。
X-Plane11での表示
X-Plane11.50RC3を使っているので,滑走路上では57FPSです。
周辺の山々は,はっとするくらい美しく表示されます。
クイーンズタウン空港はうまく風景に適合しています。
以下は,画像をクリックすると大きく表示できます。
離陸してフィヨルド内にすすむとゴルフ場のある半島が見えてきます。
この周辺は,通常のZL17のフォトシーナリーです。
半島を左に旋回してJacks point飛行場に向かいます。
滑走路周辺に木が直線に生えており,小さな格納庫が目印になります。
Google mapでは”NZONE Skydive Dropzone”で検索すると航空写真で位置が特定できます。
Jacks point飛行場へのアプローチでは,前方にメッシュ作成者が説明されていた地形ギャップが見えます。
Jacks point飛行場の格納庫です着陸して格納庫を覗くと軽飛行機がいます。
まとめ
最近ではMicrosoft Flight simulatorが話題になっていますが,自分の好みの場所にこだわって自由に風景や飛行場を作りやすいのは,いまのところX-Plane11です。
公開されたデータさえあれば,詳細な地形も再現できるという例としてこのシーナリーを紹介しました。
可能であれば,国土地理院のデータを生かして日本の詳細な地形データを再現してみたいという気がします。
けれどもクイーンズタウンの狭い区域でも30GB必要です。
日本の詳細データを作るとなると気が遠くなるような容量が必要になることを思うと無理っぽいですが,自分の好きな場所だけなら超高精細で作れる可能性がありますね。
Enjoy, Flight!
この記事の画像は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.50RC3を使って表示しています。
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