トリムは飛行機を操縦しやすくする仕組みです。実機では操作しやすい場所にトリムコントロールがあるので問題はありませんが,シミュレーターの場合はキーボードやデバイスのボタンに割り当てることになります。3Dコックピット内で操作するなら視点を移動させなければなりません。そのため飛行しながらトリムを操作するのは難しいことになります。それを解決するため,画面上にトリムコントロールパネルを表示するスクリプトがあるのでご紹介します。
画面上にトリムコントロールパネルを表示するスクリプト
X-Plane11のトリムについて
トリムは飛行機を操縦しやすくする仕組みです。
実機では操作しやすい場所にトリムコントロールがあるので問題はありませんが,シミュレーターの場合はキーボードやデバイスのボタンに割り当てることになります。
キーボード操作に割り当ててあるX-Plane11のトリムは,デフォルトでは次のようになっています。
一見バラバラのようですが,下の画像のようにキーボードの配置を考えて設定されています。
また3Dコックピット内のスイッチで操作するなら視点を移動させなければなりません。
そのため飛行しながらトリムを操作するのは,かなり難しく感じられます。
それを解決するため,画面上にトリムコントロールパネルを表示するスクリプトが公開されています。
トリムコントロールパネルスクリプト
ダウンロードとインストール
ダウンロード
このスクリプトのタイトルはその名の通り”TrimControl“です。
ダウンロードは”xpluginsdk.org”というページから行います。
ページの一番下あたりにある”TrimControl.zip“と表示されたリンクをクリックすればダウンロードできます。
“xpluginsdk.org”から引用
インストール
ダウンロードした”TrimControl.zip“を適当な場所で展開します。
できあがった”TrimControl”フォルダーを”X-Plane11>Resources>plugins”フォルダー内にコピーすれば導入作業は終了です。
トリムコントロールパネルの使い方
パネルの表示
X-Plane11のフライトをスタートしコックピットが表示されたら,トップメニューの”Plugins“メニューから”Trim Control“を選び”Control Panel“をクリックします。
そうすると画面上にパネルが表示されます。
パネルの位置はドラッグして好きな場所に移動させることができます。
閉じるときにはウインドウ上部にある”ד印をクリックします。
なおこのパネル表示は,ショートカットボタンに割り当てることができません。
コントロールできるトリムはAlleron,Elevator,Rudderの3種類あります。
X-Plane11での動作
セスナ172SPでトリムの動作を確認してみます。
パネルの操作によってラダーが動きます。
飛行機の種類によっては装備されていないトリムもあるので,すべての飛行機で3種全部のトリムが使えるわけではありません。
よく使うセスナ172SP1には,”Alleron”トリムがありません。
大型の機体には”Alleron“トリムがあるので機体が傾いているときの修正に使えます。
ペイウェアのPhenom 100で”Alleron“トリムの動作を確認しました。
トリムの使い方
トリムの使い方についておさらいをしておきましょう。
実機での使い方は,ネット上にくわしい記事があります。
エレベータートリム
http://www.cfijapan.com/study/html/to199/html-to199/197e-use.htm
ラダートリム
http://www.cfijapan.com/study/html/to199/html-to199/197a-TrimTab.htm
トリムを使うことで安定した飛行を行うことができます。
トリムパネルで,正面を見ながらトリム調整ができるようになるので,かなり楽になりますね。
まとめ
ちょっとしたスクリプトですが,シミュレーターパイロットにとっては便利なスクリプトです。
このパネルを活用してVFRを楽しみましょう。
Enjoy, Flight!
この記事の画像は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.50β17を使って表示しています。
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