シーラスSR22シリーズは低翼の単発機で,スッキリとしたシルエットで人気のある機体です。2019年から航空大学校の練習機に採用されているのはSR22で過給器のない型式です。このスタイルの良い機体がX-Plane11向けのフリーウェアで公開されました。しかもまるでペイウェアのようにギミックがたくさんあります。マニュアルもきちんとしているので初めての方でも操縦できるように配慮されています。私のお気に入りの機体なのでマニュアルを日本語に翻訳しました。
フリーウェアとは思えないシーラスSR22T
人気のあるSR22シリーズ
シーラスSR22シリーズは低翼の単発機です。スッキリとしたシルエットで人気のある機体です。
SR22は,2019年から航空大学校の練習機に採用されています。
SR22TはSR22に過給器を装着して性能を向上させた形式です。
機体についての詳しい説明は,Wikipediaの記事をご覧下さい。
私は,この機体の大ファンで過去の記事で映画に登場したSR22Tをご紹介しています。
FS9やFSXではフリーウェアがありますが,ちょっと贅沢をしたくてペイウェアを購入して飛行していました。
X-Plane11用の機体
X-Plane11では当初フリーウェアがなかったので,割引販売されていたペイウェアを購入しました(その後Newバージョンが出ましたが購入時の割引はありませんでした)。
X-Plane11用の機体は,X-Plane11用のフライトプランは使えずFSX用のプランを使うようになっていました。
しかも,付属しているG1000はFPSを5程度低下させるほど重いものとなっていました。
つまりX-Plane11のセスナと共通のフライトプランが使えず,中途半端という状況だったのです。
使ってみて評判はいまいちだった理由を理解しました。
そんな時,Windows専用ながらX-Plane11用の機体がフリーウェアで公開されました。
しかもまるでペイウェアのようにギミックがたくさんあります。
マニュアルもきちんとしているので初めての方でも操縦できるように配慮されています。
G1000パネルもFPS低下がなく快適に使えます。
やっと使える機体に出会ったという気持ちです。
そして私のお気に入りの機体なので,読者の皆さんに使っていただきたくてマニュアルを日本語に翻訳しました。
マニュアルと以下の説明をご覧になれば,すぐに飛べるようになります。
ダウンロードとインストール
この機体は”HoldMyBeer SR22TurboG6“といい,X-Plane.orgにダウンロードリンクがあります。
なお”Hold my beer!” は”馬鹿なことや大胆なことをする”という意味のスラングです。
ペイウェアみたいなフリーウェアですから,このスラングが似合いますね。
リンクをクリックすると専用のページにジャンプするので,そこからダウンロードします。
ダウンロードした”sr22_1.0.0.zip“を適当な場所で展開します。
出来上がった”sr22_1.0.0“の中にある”SR22”フォルダーを”X-Plane11>Aircraft“フォルダーにコピーすれば導入作業は終了です。
オプションデータ
タブレットの機能向上
この機体にはAvi-Tabに対応するタブレットが装備されていて,Avi-Tabプラグインを使ってチェックリストや地図を表示できるようになっています。
また,ビールを飛行中に飲むのはいかがなものかと,コンソールにあるビールの缶をコーラに変えるデータもあります。
塗装データ
付属の塗装データは,デフォルトをはじめ黒を基調としたものが多いので,他の方から白を基調とした塗装データが多数公開されています。
塗装データは,X-Plane.orgにたくさんあるので,導入してみてお気に入りだけを残せばいいと思います。
チェックリスト
XChecklistで使えるチェックリストです。
X-Plane11での飛行
機体マニュアル
マニュアルは”sr22_1.0.0“フォルダーの中にある”SR22>documentation“フォルダーの中にある”HoldMyBeer SR22T FCOM.pdf“です。
このマニュアルの目次以外を,私が日本語に翻訳してここからダウンロードできるようにしました。
実はこれは私自身が,操作をきちんと習得するために作ったものです。
飛行手順
初期状態からのスタート
この機体で最初に使う時は,カバーが掛けてあってコールドスタート(エンジンがかかっていない状態)でのスタートになります。
機体を選択してフライトを開始すると画面が真っ暗になって面食らいます。
視点を動かして右下にある光っているタブレットを見つけましょう。
このタブレットの左上にある”Weight’n Balance“アイコンをクリックして,表示されるウインドウからカバーやチョークを外すスイッチを操作すればコックピットが明るくなります。
つぎに,タブレットの”Energy App“アイコンをクリックしてバッテリーの充電状況を確認します。
低充電状態であればGPUに接続して充電します。
オプションは,タブレット内にあります。
また,タブレットにはいろんなギミックアプリがあるのでクリックしてみてください。
エンジンの始動手順はマニュアルにあるので,読みながら順番に操作してください。
ブレーカーは座席の右前にありますが,操作する必要はありません。
アビオニクスのスイッチを入れて,エンジンを起動(Ctrl+Shift+E)しましょう。
エンジンが起動したら,あとはフライトプランをG1000に読み込んで飛行しましょう。
飛行
ペダルが前輪に割り当ててあれば,タキシングも簡単です。
馬力があるので,すぐに上昇できスピードも出ます。
G1000セスナ並みに軽いパネルですから,FPSの低下もありません。
まとめ
驚くほど出来の良い仕上がりの機体です。
わたくしは,常用機体の一つとしてフライト選択の”お気に入り”に入れました(^^)v
塗装データを自分好みにすれば皆さんが日頃使う機体として重宝するものになるでしょう。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41r1を使って表示しています。
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