部屋の中でものを移動するとき面倒だなと思うことはありませんか。
小さな台車を作ってものを載せておけば,移動が簡単にできるんです。
この台車は,簡単に作る事ができますからためしてみませんか。
掃除や模様替えの時に簡単に物を移動できるキャスター付き自作ミニ台車
部屋の中でものを移動するとき面倒だなと思うことはありませんか。
小さな台車を作ってものを載せておけば,移動が簡単にできるんです。
この台車の作り方をご説明しますから,ぜひ作ってみてください。
またこの台車を応用したプリンター台の作り方も紹介しています。
自作のミニ台車を作ろうとした理由
皆さんは,部屋の掃除の時にコンピューターやプリンタなどの重い物を動かすのが,面倒ではありませんか。
また,時々使うシュレッダーを引っ張り出すのは,重くて大変です。

シュレッダーを載せたミニ台車
私は,机の下に大小2台のコンピューターとプリンターを収納しているので,掃除するときには,移動させなければなりません。
また,掃除のあとコンピューターのケーブルのつなぎ替えの時に,重いコンピューターを抱えて動かすのは面倒です。
けれども掃除をしなければ,ホコリはたまり放題で困ります。
なんとかしたいなと思っていました。

ミニ台車に載った大小2台のPC(左)とプリンター(右)
ミニ台車製作のヒント
このミニ台車は,仕事場の引っ越しのとき,運送会社の人たちが,合板に大きなキャスターを付けただけの台車を持ちこんで,机やキャビネットを移動させるのを見て思いつきました。
Astage 木製平台車 WHD-1という製品です。
家で使うには,大きすぎる台車でしたが,ダウンサイズすれば便利に使えるだろうと考えたからです。
ミニ台車の作り方
作り方と言うほど,たいそうな物ではありません。
集成材の板にキャスターをネジ止めするだけです。
1台の材料は,集成材の板1枚と,キャスター4個,固定用の木ねじ16本だけです。
ホームセンターに行けば,すぐに揃います。
集成材を使う理由は,ゆがみがなく丈夫だからです。
キャスターは,ゴムよりウレタンのほうが加重をかけた時へこまないので重い物を載せるのに適しています。
接地面は柔らかいのでフローリング床に傷がつきません。
板の厚さは,上に載せる物によって決めれば良いのですが,18mmあれば,30kg近いプリンターでも大丈夫です。
木ネジは,キャスターの仕様タグに,使えるネジの規格が書いてあります。
キャスターの金具の厚みが1mm位ありますから,ネジの長さは6~7mm位がちょうどよいでしょう。
私の場合,あり合わせの木ネジをよく使うのですが,最長でも13mmでした。
あまり長いと板を突き破りますし,3mmより短いとキャスターを止めることができません。

長い板を切って使うのが,割安です
小さなキャスター1個で10kg以上の耐荷重があるので,4個あれば重いミドルタワーのコンピューターでも楽々移動できます。
キャスターは,ボールベアリングで自由に回転するタイプを選びましょう。
私は,コスト削減にと回転しないキャスターも使ってみましたが,方向が固定されると移動させにくく,使うのをやめました。
載せるものが決まったら,寸法を決め,板を裁断するだけです。
集成材は,幅が数種類あるので適当な幅の板を選びます。
のこ切りで切るのが面倒なら,ホームセンターの裁断サービスを使うのが便利です。
キャスターの位置決め
キャスターを付けるときには,ネジ止めのための下穴を空けましょう。
キャスターを板の縁近くに付ける関係で,下穴を空けていないとネジ止めの際に,丈夫なはずの集成材が割れることがあるからです。
下穴の位置を決める簡単な方法があります。
まず,板の周囲から1cmの位置に鉛筆で線を引きます。
4本の線の交点が,キャスター穴の一つになります。

縁から1cmの線を引き,交点に印を付ける
キャスターの穴の一つをこの印に合わせ,隣の穴2カ所でも線が見えるようにキャスターを置き,4つの穴の位置に鉛筆で印を付けます。

キャスター穴の一つを印に合わせ,隣の穴2カ所に線が見えるようにキャスターを置く
4個のキャスター全部に印を付けたら完了です。

印を付けた台座
プリンター台の作り方
台車の発展型としてプリンター台を作りました。
プリンター台には,用紙を収納する所があれば便利です。

完成したプリンター台
プリンター台を作る手順
プリンター台を作るには,幅のある板を使います。
また,プリンター用のキャスターは,1個30kg以上の耐荷重のある5cm径のキャスターを使います。
耐荷重がギリギリだと車輪がゆがんでしまうからです。
幅広い板を,手鋸で裁断するのはひと苦労ですし,ずれが出ると出来映えが悪くなります。
大きめの板を同じ大きさに2枚,ホームセンターで裁断してもらいます(部品A)。
つぎに,90cmx8cmの集成材を3分割してもらいます(部品B)。
プリンター台の高さは,この部材(部品B)の板幅で調節できます。
私は,机の下にプリンターを収納するために低くしました。
家に帰ってから,上下の板(部品A)の間に,3分割した板(部品B)を左右と後ろ側に位置決めします。
隙間なく側板を取り付けると,物入れの奥に小さなものが入り込んでしまったときに取り出しにくくなるので,わざと空間を空けました。

Bの長さはAの1辺の長さより短くなっています
仮止めに小釘を使い,木工用ボンドで接着するだけです。
固定できたら,キャスターを取り付けて完成です。
机の下に入れるとき,机の側板に傷を付けないようにするために,小さいゴム足を側面に木ネジで取り付けました。
自作ミニ台車は,費用も安く,丈夫で便利ですよ。
こういう部品です。
板:パイン集成材 600×250×20ミリ(2kg)
ホームセンターでは,サイズや厚みにバリエーションがあります。
車輪:ハンマー G型 自在 ウレタン車50mm
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